こんにちは、editor_kaoです。
先日ヴィンテージショップで、昔の「セリーヌ」のボストンバッグを購入しました。『マカダム』っていう石畳をイメージした柄で、現在は廃盤となっていますが、当時は大人気のデザインだったもの。なぜでしょう、ほかにも「ルイ・ヴィトン」や「グッチ」といったブランドのモノグラム柄系のボストンバッグって、数年ごとに帰ってくるトレンドです。
容量があるから使いやすいこともあるでしょうし、クラシカルなフォルムなので、あまり時代を選ばない。さらにそこに「モノグラム」というキャッチーさが加わることで、おしゃれをしている気分も満たしてくれます。実は私もこれまで、何度も各ブランドショップへ出向き、商品を見せてもらったりしました。確か30代初めのころだったと思います。遠い記憶……。
買う気十分なのに、いざとなると怖気づいちゃう……
でも、そのたびに購入するまでに至らなくて。毎回「やっぱりかわいいな、欲しいな」とは思うんです。クレジットカードを握りしめ、今日こそは!と、勇みはするものの、実際に手に取り、鏡の前に立つと、どうしても尻込みしちゃう。今思えば、当時の私にとってあのバッグは、うまくなじんでいなかったのではないでしょうか。
そして年月は、あっっっという間に過ぎ。2023年9月、私は運命的な出合いを果たします(そこまでじゃない)。仕事帰りに偶然通りかかったヴィンテージショップに、なんの気もなしに入ってみたら、「セリーヌ」のボストンバッグがあるのを見つけました。その瞬間、私がかつてこういったバッグを欲しがっていた記憶が、突如フラッシュバックしたのです。正直それまで、ずっと忘れていたのに。「今なら手にできるかも……」そう思った私はバッグを持たせていただき、鏡の前へ。あら、なかなかいいじゃない。
その間、ものの5分くらいだったと思います。「これください!」当時はあれほど迷っていたというのが、信じられないくらい即決でした。大きな仕事を終えて、気持ちも大きくなっていたこともありました。でも今買わないと、もう買わなそうだったので。
本当に欲しいものは、いつか自分になじむタイミングがくる……らしい
ヴィンテージだから価格も抑えられた、というのは置いといて。やっぱりアイテム選びって「タイミングとご縁」みたいなところがあるのかなと思います。それは年齢に限った話ではなく、自分の好きなファッションテイストとか、ライフスタイルとかも含めて。今回の私の話のように、いろんなおしゃれを経験したうえで、再び出合えることもあるわけで。おかげでバッグも大活躍していますし、いいお買い物ができたなと思っています。うん、大人になるのも、なんだか悪くないですね。
【今日のひと手間】
乾燥よ、さようなら!先日展示会で見てから気になっていた、「ワークマン」の『Rich Moist Veil』のタンクトップを買ってみました(写真は未使用品です)。あの「ファンケル」の独自成分「セラミドヴェール」を配合した糸を使用したインナーで、保湿効果のある素材だそう。確かにしっとりした肌触り……。これからの季節、インナーによる乾燥が気になることもありますが、これは期待できそうです!
エディター
editor_kao
大人の実用ファッションを中心に、人物インタビューや日本の伝統文化など、ジャンルレスで雑誌やブランドサイト、ウエブマガジンで活動中。また、インスタグラム@editor_kaoでは、私服コーディネートを紹介するかたわら、さまざまなブランドや百貨店とのコラボレーションも手がけている。ライフスタイルWEBメディアkufura(クフラ)でも「4ケタアイテムで叶えるオシャレ」を連載中。
イラスト/柿崎こうこ
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