意思疎通とは?
意思疎通(いしそつう)とは、具体的にどのようなことを指すのでしょうか。「コミュニケーションをとる」と言い換えればシンプルですが、その使い方はさまざまです。本章では意思疎通の意味や使い方・例文などを解説します。
のちに解説する、類語や対義語、意思疎通の手段などを理解するための前提知識として、チェックしておいてください。
■言葉の意味
「意思疎通」とは、お互いの思考を伝達し合い、理解を共有するプロセスを指します。簡単にいえば、お互いにコミュニケーションをとる行為と考えてください。
「意思疎通」は、思考や感情を伝えることともいえます。「意思」とは、心の中で抱く考えや感情を指しており、「疎通」は障害や誤解を解消し、情報を円滑に伝えることを意味します。
い‐し【意思】
1 何かをしようとするときの元となる心持ち。「本人の—に任せる」
そ‐つう【疎通/×疏通】
[名](スル)ふさがっているものがとどこおりなく通じること。また、筋道がよく通ること。「意思の—を欠く」「意思が—する」
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用
■使い方・例文
一般的には「意思疎通を図る」といった使い方をします。しかし「意思疎通をとる」と表現されることもあります。両者の違いは、前者が積極的に努力して、相互理解を築くことであるのに対して、後者は単にコミュニケーションをおこなうといった意味をもつ言葉です。以下の例文も参考にしてください。
・人間関係の基本は、互いに意思疎通を図ることだ
・今や、誰かと意思疎通を図るのにスマホは欠かせない
・英語ができないと、外国人のと意思疎通が難しい
意思疎通の類語・対義語
意思疎通には、類語や対義語などが複数あります。類語の例としては「コミュニケーション」「情報交換」「以心伝心」などです。対義語は「軋轢」「不調和」「仲たがい」などが考えられるでしょう。
本章では「意思疎通」の類語と対義語などを、それぞれ解説していきます。一つでも多くの言い換え表現を知っていることで、ボキャブラリーが充実するでしょう。
■類語
「意思疎通」に関連する類義語は、以下の通りです。
・コミュニケーション
・シンパシー
・意志伝達
・情報交換
・相互認識
・相互理解
・以心伝心
「意思疎通」はさまざまな言葉で表現できますが、共通点は「人と人の思考を共有する」ことです。特に「以心伝心」はよく使われる四字熟語です。これは文字や言葉を使わずにお互いの心が通じることを指します。
■対義語
「意思疎通」の対義語としては、以下の言葉が考えられます。
・軋轢
・齟齬
・不一致
・不和
・不協和音
・不調和
・仲たがい
・意見の不一致
これらの言葉は、意見が合わない、調和しない、不一致が生じるなどを指します。特に「不協和音」は、2つ以上の和音が調和しない状態を指す四字熟語であり、複数の音が調和しない状態を表現しています。
意思疎通をする4つの手段
人と人とが意思疎通を図る方法は、大きく分けて以下の4種類があります。
1.対面(口頭)
2.非言語を用いる
3.テキスト
4.ビジュアル
いずれの方法にも、メリットとデメリットが生じます。さらにどの方法を用いることが適切なのかは、シーンや伝えたい内容によっても異なるでしょう。臨機応変に意思疎通の手段を選択できると良いですね。