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2021.12.07

漢字から意味を想像してみよう!「竜頭蛇尾」ってどんな意味?|いまさら聞けない四字熟語



「竜頭蛇尾」は初めの勢いはよいが、終わりは振るわない様子を例える故事成語です。一言でいうと「期待外れ」という意味です。計画性がないことに通じる表現として、ビジネスなどでも使うことがあります。今回は「竜頭蛇尾」の言葉の由来や正しい使い方、類語を解説します。

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「竜頭蛇尾」とは勢いが最後まで続かないこと

【竜頭蛇尾:りゅうとうだび】
《「碧巌録」一〇則から。頭は竜、尾は蛇のようである意》初めは勢いがよいが、終わりは振るわないこと。「鳴り物入りの公演も―に終わった」

竜頭蛇尾

「竜頭蛇尾」は、「りゅうとうだび」と読み、初めの方の勢いは盛んでも、終わりには振るわなくなることのたとえです。頭は竜のように立派だが尻尾は蛇のようで貧弱であるということから、バランスの悪い尻つぼみの状態をあらわします。

有名な故事成語でビジネスシーンにもたびたび登場しますが、ほとんどの場合、否定的な意味で使われます。

【類語】尻切れとんぼ、廃れる、衰える、寂れる、落ち目、減退、後退、下火、退潮、尻すぼまり、廃頽、下り坂、左前、不振、じり貧、どか貧、先細り、下がり目、低落、廃る、傾く、尻下がり、孤城落日

「竜頭蛇尾」の由来は中国の禅語

「竜頭蛇尾」は中国における禅の文書である「公案集」にも出てくる禅語で、逸話は「碧巌録(へきがんろく)」や「恵徳傳燈録(けいとくでんとうろく)」におさめられています。ここでは、「碧巌録」の逸話を簡単にご紹介しましょう。

中国の宋という国で、陳尊者(ちんそんじゃ)という偉い僧侶が、旅をしていた僧侶に問答をしかけると、いきなり「喝!」と返されました。陳尊者が「出会い頭で一喝されてしまった」とつぶやくと、旅の僧はさらに「喝!」とたたみかけてきます。「喝」とは、禅宗において相手に言葉を挟ませないために使う叱咤の言葉です。

間髪入れない「喝!」の連続であったため、陳尊者は旅の僧のことを、悟りを開いた立派な僧なのかと思いました。しかし、「この僧、竜のようか(悟りを開いているのか)と思ったが真の僧ではなさそうだ。竜頭蛇尾であろう」と見抜き、「喝!喝!と威勢はいいが、三喝、四喝の後はどのようにおさめるつもりか」と聞くと、旅の僧は黙り込んでしまいました。

仏教においては、竜は悟りを開く際の守護神とされました。そのため「竜のようだ」ということは「悟りを開いているようだ」という意味になります。

「竜頭蛇尾」は、もともとは逸話のように「悟りを開いているように見えるが、実は見かけ倒しだ」という文脈で使用されていましたが、いつしか「初めは勢いがあるが振るわなくなる」という意味が定着しました。

「竜頭蛇尾」の使い方・例文のご紹介

「竜頭蛇尾」は「竜頭蛇尾な◯◯」あるいは「竜頭蛇尾に終わる」といった使い方をします。物事の結果や、人の活躍ぶりについて否定的な意味で使うことが多いでしょう。

ビジネスシーンでもよく使われる言葉であるため、例文を参考にして使い方を確認してみてください。褒め言葉ではないので、使う相手やシチュエーションには注意が必要です。

竜頭蛇尾


「竜頭蛇尾な◯◯」、「竜頭蛇尾に終わる」

「竜頭蛇尾」は、「竜頭蛇尾な◯◯」というように形容詞的に使うほか、「竜頭蛇尾に終わる」のように名詞として使います

たとえば、初回は勢いがあって面白ったにも関わらず、二話目以降に振るわなくなったドラマを「竜頭蛇尾なドラマ」と表現します。また、最初は繁盛していたものの、次第に閑古鳥が鳴き始め閉店してしまったお店について「竜頭蛇尾に終わる」という言い方をします。

「竜頭蛇尾」を使った短文と会話例

以下では、「竜頭蛇尾」を使った短文と会話例をいくつかご紹介します。

【例文】
・最初はやる気にあふれているが、最後までやり切ることができずに、いつも【竜頭蛇尾】に終わってしまう。
・前評判がよく初回の視聴率も良かったが、脚本に問題があったせいか【竜頭蛇尾】なドラマに終わった。
・スタート直後は一位だったのに、中盤から失速して最下位に終わった。まさに【竜頭蛇尾】だ。
・この小説は序盤に風呂敷を広げすぎて、伏線の回収がほとんどされず【竜頭蛇尾】に終わった。

【会話例】
「あのプロジェクトってどんな感じだったの?」
「企画は壮大だったけど運用する人手が足りなくて、結局、【竜頭蛇尾】に終わった感じだよ」

「竜頭蛇尾」の関連語は?

「竜頭蛇尾」の類語としては以下の2つが挙げられます。

1.最初の勢いはあるが続かない「虎頭蛇尾」
2.見かけは立派だが実は粗悪な「羊頭狗肉」

対義語は次のとおりです。
・最後まで言動が一貫する「徹頭徹尾」

竜頭蛇尾

類語である「虎頭蛇尾」と「羊頭狗肉」はそれぞれ意味は異なりますが、いずれも評判倒れなものや状況に対して用いることが多い言葉です。「徹頭徹尾」は「終始一貫して」という意味で使います。

ここからは、「竜頭蛇尾」の類語と対義語について解説します。

【類語1】虎頭蛇尾(ことうだび)

「虎頭蛇尾」は「ことうだび」と読み、初めは勢いがあるが終わりになるにつれて弱々しくなってしまうことを意味する四字熟語です。

頭は虎のように立派でも、尻尾は蛇のように弱くてぱっとしないことのたとえです。「竜頭蛇尾」の頭の部分が蛇に置き換わっていますが、意味はほぼ同じです。「虎頭蛇尾な結末」というように、使い方も竜頭蛇尾との違いはありません。

【類語2】羊頭狗肉(ようとうくにく)

「羊頭狗肉」は、見かけや表面と中身が一致しないという意味の言葉です。「ようとうくにく」と読みます。羊の頭と見せかけて、実際に売っているのは犬の肉という意味です。そこから、立派な見た目だが中身が伴っていないという意味で使われるようになりました。「羊頭狗肉ぶりも甚だしい」などと使います。

ビジネスにおいて、ネガティブな意味で用いられることが多い言葉です。

【羊頭狗肉:ようとうくにく】
「羊頭を掲げて狗肉を売る」の略。

【対義語】徹頭徹尾(てっとうてつび)

「徹頭徹尾」は、「てっとうてつび」と読み、言動や態度が最初から最後まで一貫して同じ様子を表す故事成語です。「徹」は徹底している、「頭」と「尾」は最初と最後という意味です。

「その地域では、私は徹頭徹尾、部外者だ」というような使い方をします。ビジネスシーンで使われることが多いですが、変わりやすい物事には使えないので注意しましょう。

【徹頭徹尾:てっとうてつび】
最初から最後まで。あくまでも。終始。「―反対の立場を貫く」

計画性をもって「竜頭蛇尾」に終わらないようにしよう

「竜頭蛇尾」は、初めは勢いがあるが、終わりは振るわないことのたとえです。頭は竜で尻尾は蛇というなんともアンバランスな姿を意味し、否定的な意味で使います。

竜頭蛇尾

どんな分野でも、勢いよく始まったものの終わりは尻つぼみになってしまうことはあるもの。何事も計画性とモチベーションを維持して、「竜頭蛇尾」に終わることのないようにしたいものですね。

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(引用すべて〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

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