抜本的とは?
抜本的とは、「ばっぽんてき」と読みます。根本に立ち戻って、是正する様子を表します。
ばっぽん‐てき【抜本的】
[形動]根本に立ち戻って是正するさま。「抜本的な処置をとる」
(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
ここでは、抜本的の意味や「根本的」との違いをみていきましょう。
根本から考え直すこと
抜本的とは、問題や状況を根本から解決しようとする態度・行動を表す言葉です。一時的に対策を立てたり、表面的に解決したりするのではなく、問題の基幹にあたる部分から是正することを指します。
時間はかかりますが、長期的な観点からは問題の再発を防ぐために最も効果的です。
抜本的は、会話でも文章でも使われ、「抜本的な改革」「抜本的な解決」といった使い方をします。
根本的との違い
抜本的は、「根本的」とは異なります。根本的とは、物事が成り立っているおおもとに関することや基本的であることを表す言葉です。抜本的が、根幹となる部分まで立ち返って是正するという意味であるのに対し、根本的は、その根幹となる部分自体を指します。
重要な部分に関わるという点ではどちらも同じですが、抜本的のほうは是正するという意味が含まれている点が異なります。
こんぽん‐てき【根本的】
[形動]物事が成り立っているおおもとに関するさま。基本的であるさま。「根本的な誤り」
(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
抜本的の使い方と例文
抜本的は、ビジネスをはじめさまざまな場面で使われる言葉です。問題の根源に対し、深く取り組む必要があるときに使われます。
抜本的の使い方について、例文をみながら確認していきましょう。
・我が社が必要としているのは、制度の抜本的な見直しであり、緊急に取り組むべき課題だ
・インフレを抑えるためには、政府の抜本的な経済対策が求められている
・A社は業績アップのために抜本的な合理化の施策を打ち出して実施した結果、利益が前年の倍以上になった
・システム全体を抜本的に改革しなければ、問題の解決は難しいだろう
・ここで何時間も議論したところで、抜本的な改善にはならない。原点に立ち戻ることが必要だ
抜本的の類義語
抜本的には、次のような類義語があります。