Q:ヘッドハントされました! 上司になんて言う?
答える人/新井千晶(キャリアコンサルタント)
A:競合他社の場合は、具体的に伝えすぎないほうが吉
ヘッドハンティングされて転職をするのであれば、しっかりと上司を説得しましょう。もし転職するつもりがないのであれば、心の中だけで「おっ! 私すごいじゃん! こんなポジションも可能性があるのね!」と、心の中だけでホクホクしておいてください。安易に上司に話すと「転職するのか?」といらぬ心配をされてしまうことになります。
同僚だったらと心を許してつい、しゃべってしまうことがあるのですが、めぐりめぐって上司の耳に入り、急に態度が変わってしまうということもあります。気をつけてください。
もしヘッドハンティングをされて競合他社に転職する場合、「(転職先に)うちの情報が流れるのか!?」などと上司は不要な心配をするかもしれません。伝えるときは、社名や次のポジションは具体的に伝えすぎないほうがいいでしょう。
もし競合ではない場合は、「自分のこんな強みを評価してもらい、退職をしたい」という旨を伝えてください。今の会社で学ばせてもらったことをしっかり感謝し、引継ぎなどで迷惑がかかることについては、お詫びの気持ちを伝えましょう。今ヘッドハンティングをされるのは、現在の会社での経験があってこそ。そういう気持ちを忘れないでおけば、気持ちよく送り出してくれるはずです。
キャリアコンサルタント
新井千晶(あらい ちあき)
エンワールド・ジャパン株式会社シニアコンサルタント。人材業界で約15年。現在はミドル・シニア層の転職相談やヘッドハンティングをしている。グロービス経営大学院経営学修士(MBA)。プライベートでは30代後半で結婚し、1歳の子どもを育てるワーキングマザー。
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