“漬けワザ”調理で失敗しないステーキの焼き方
「うまく焼けずに硬くなってしまった」など、ステーキをうまく焼けなかった経験は誰しもあるのではないでしょうか? そこで、身近にある調味料とちょっとした調理のコツで、お肉を簡単にやわらかくおいしく仕上げる『漬けワザ』をエバラ食品コミュニケーション部の田中さんに伺いました!
STEP1 お肉を焼肉のたれに漬け込み常温に戻します
ジッパー付きの袋にお肉と焼肉のたれを入れて、手で軽くお肉を押さえながらもみ込み、30分ほど寝かせて常温に戻します。焼肉のたれの量は、お肉の重量の20~25%を目安にしてください。
お肉を冷蔵庫から出してすぐに焼き始めると、表面のみを急激に加熱することになり、お肉内部の温度がなかなか上がりません。その結果、表面だけが焦げてしまうので注意が必要です。
漬けている間は他のことをしててもOK!待ってるだけでお肉が美味しく仕上がります♡
STEP2 表面のたれを拭き取る
お肉の表面についたたれをキッチンペーパーで軽く拭き取ります。こうすることで焦げの防止につながります!
STEP3 強火と弱火を使い分けて焼く
フライパンを温め、うすく煙が出てきたら一度火を止め、油(または牛脂)を引きます。再度火をつけ、強火で30秒焼き、弱火にして1~2分焼きます。その後、お肉を裏返し同様に強火で30秒弱火で1~2分焼きます※。
お肉を柔らかくジューシーに仕上げる焼き方のポイントは、お肉の中心温度が65度を越えないようにすることです。なぜなら、お肉は加熱しすぎると、お肉の中のコラーゲンが収縮し、大切なうまみである「肉汁」が出てしまい、硬く縮んでしまうからです。焦がさず中心までゆっくりと熱を伝えるために強火と弱火を使い分けましょう。
※牛肉の厚さが1.5センチでミディアムに仕上げる場合を想定しています
STEP4 お肉を休ませて肉汁を閉じ込める
両面を焼いたら火を止めます。フライパンからお肉を取り出し、アルミホイルで包む、または、火を止めたフライパンの上で約2分休ませます。お肉を休ませることで、肉汁がお肉の全体に行き渡り、カットしたときの肉汁の流出が抑えられ、ジューシーなステーキに仕上がります。
厚いお肉をお好みの焼き加減にするコツ&チェック方法
焼き加減は、指で輪を作ったときの、親指の付け根の硬さを目安にチェック! お好みの焼き加減を、あらかじめ親指の付け根の硬さで把握し、その硬さを目安に火加減を調整しましょう。焼いているときはフォークの背で硬さをチェックしてもOK! 厚さ1.5cmの場合、裏表それぞれ強火30秒、弱火1~2分で焼くとミディアム・レアからミディアムくらいの焼き加減にすることができます。 ※お肉の厚さが1.5cmを超える場合も強火と弱火の時間を長くして調整してください。
レア(弱火で時間を短く) 親指と人差し指
ミディアムレア(表・裏共に 強火30秒、弱火1~2分)親指と中指
ミディアム(表・裏共に 強火30秒、弱火1~2分)親指と薬指
ウエルダン(弱火で時間を長く) 親指と小指
いかがでしたか?国産に比べクセの強い輸入肉も、これでカンタンに美味しくいただけますね♡ぜひ試して見てください!
情報提供▶︎エバラ食品
エバラ食品工業株式会社
田中敬二
バーベキュー上級インストラクター/お肉検定1級所持。2004年、エバラ食品工業株式会社入社、仙台と大阪にて営業を担当。2014年 エバラバーベキューエキスパートチーム(EBET)活動開始。2015年商品開発を担当、2016年販売促進を担当。