箱根にある「HAKONE HONBAKO」って?
webで本を読むという近年の流れになかなか馴染めず、今でも本や雑誌を紙で読む私。
「本との出会い」をテーマにしたホテルを、里山十帖を運営する自遊人がオープンさせたということで、今回は箱根に行ってきました。
1DAY
朝11時、車で都内を出発。
向かう道中でランチをして15時チェックイン。ホテルのエントランスの扉を抜けると、真正面には開けた箱根の景色と両脇に天井まで壁一面の大きな本棚がお出迎えしてくれました。
そのラウンジにはフリッツハンセンのエッグチェアやスワンチェアなどが配置されています。
お部屋は、テラスに露天風呂とハンモック付き
荷物を置いて館内を散策。
地下には大浴場と、ショートフィルムが常に上映されているシアタールームなどがあります。そして廊下には小さな本棚が点在していました。
1階のラウンジに戻り、じっくり時間をかけて数冊の本を選んでお部屋に持ち帰り(館内の本は全てお部屋でも読むことができます)、テラスのハンモックに座って蝉の声のBGMを聴きながらリラックスして読書を楽しみました。
しばし読書に没頭した後はお昼寝をして、ディナーのための身支度です。
私は旅行中、レストランに行く時は服装を変えます。
行く場所に応じて服をセレクト。少しドレスアップすることで気持ちを仕切り直して、ディナーの時間を堪能できると思うんです。
箱根ローカルガストロノミー
このホテルに来て1番驚いたのは、「レストラン」でした。足を踏み入れるとそこはガラリと雰囲気が変わり、照明を落としたモードな空間!
暗がりに浮かび上がるスポットライトのような光の中で、シェフたちが料理を完成させていく様子はまるで「劇場」のようで、美しく盛り付けられた料理はどれも期待を越えていきます。
宿のホームページに、レストランについてあまり詳しく書かれていなかったので、素晴らしい「空間・料理・サーブ」全てがサプライズでした。
食後は、眠くなるまでベッドで読書。
家具好きな私は、ロンドンの家具デザイナー「テレンス・コンラン」の本をセレクト。シンプルで豊かな生活空間の作り方を実例とともに分かりやすく伝えていました。軽やかに読み進められる1冊。読んでいくとウトウトしてきたので、また明日。お休みなさい。
2DAY
いつも早起きで、この日も5時過ぎに起床。朝の静かで穏やかな時間が好きです。
2階のフリースペースにはセルフのコーヒーマシーンがあるので、コーヒーを飲みながら本を読もうと向かうと、早朝から読書を楽しんでいる方がいました。
朝のダイニングは夜のモード感とは違い、陽の光が入った爽やかな空間でした。
朝食は、体に嬉しいメニュー
(搾りたてのフルーツジュース・冷製ポタージュ・ヨーグルト・キッシュやサラダなどのワンプレート・パン)食後のドリンクも含め、ゆっくり頂きました。
ディナーの時は暗くて気付かなかったけれど、ダイニングチェアはレザーフルパディングのセブンチェア。フリッツハンセンの名作です。
そして、ダイニングへと続く通路には椅子の巨匠ハンスJウェグナーの代表作、カールハンセンのYチェア。側に「Yチェアの秘密」という本が添えられていました。
チェックアウトまでは、露天風呂に入るもよし。仮眠するもよし。でもせっかくだから読書しよう。
【ブックホテル「箱根本箱」】HP
全く新しいタイプのホテルです。
この宿には、自然体で本を中心とした時間を過ごせる「さりげなさ」があります。
本が好き。ガストロノミーが好き。この宿を選ぶきっかけは様々ですが、きっと訪れる人に「発見」を与えてくれます。ぜひ体験してほしいです。
住所 神奈川県足利下郡箱根強羅1320-491