若すぎた結婚から仮面夫婦になった過程とは
(取材データ)
菜穂さん(仮名)、45歳。19歳でバイト先の32歳店長と交際し妊娠→結婚。優しくない夫の言動に冷め、元彼と浮気し仮面夫婦に。娘の成人まで我慢するつもりが、夫がまたまたバイトの女の子に手を出し、離婚してシングルマザーに。娘が巣立った今は、元同級生と6年間の不倫交際中。
10代で、バイト先の店長の子と交際し妊娠
「同級生でいちばん結婚が早かった」という菜穂さんは、現在45歳にして、すでに娘は成人して結婚済み。
19歳のときに、バイト先の13歳年上の店長Aさんと交際し、半年で妊娠。さすがに若すぎるし早すぎる展開だったけれど、当時は今のようにシングルマザー人口はまだかなり少なく、「自分の中に赤ちゃんを堕ろすという概念が少数派だった」ために、結婚することに。
さかい:結婚自体に迷いはなかったんですか?19歳って、まだまだ遊びたい盛りだし、30代ってかなり〝おじさん〟に感じる年頃ですよね。
菜穂さん:もちろん迷いはありました。交際中から、すでに「ん?」と思うような違和感も結構あったし、この先もっといい人と出会うんじゃないかとも思ったし…。だけど時代が時代で、シングルマザーになるということは当時考えられなかったし。それに彼がだいぶ年上でお金の心配はなかったので、「これは結婚しなきゃいけないんだろうな」、と。
正直、32歳で未成年バイトの女の子に手を出す店長って聞くとイヤ〜な予感をしてしまうのですが、菜穂さんは、その前に別れた同い年の彼氏が「まだ子ども」と感じていたため、年上のAさんが大人に見えたそう。
新婚気分ゼロでスタートした結婚生活
菜穂さん:Aさんは離婚歴のあるバツイチで。彼と知り合ったとき、彼はまだ結婚していて、その時の彼の妻にも会ったことがあるんです。私もその頃は元彼と付き合っていて。その後お互いフリーになったことで、仲良くなって付き合うことになりました。
菜穂さんに彼への愛情がそこまであるわけではない、言わば「低め安定」な状態からスタートした結婚生活。
さて、その結果はどうなったのか?
当時専門学校生で、実家で親と同居していた菜穂さんは臨月になってから夫と一緒に暮らすようになったため、実質的に、新婚生活の期間はゼロ日でした。
さらに暮らし始めると、全く合わないことが徐々に浮き彫りになり始めたのです。
どんな風に新婚・菜穂さんの愛が冷え切って仮面夫婦になってしまったのかは、次回に続きます。
インタビュー・文
さかい もゆる
出版社勤務を経て独立。と思った矢先、離婚してアラフォーでバツイチに。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛けるフリーランスエディター。Web Domaniで離婚予備軍の法律相談に答える「教えて! 離婚駆け込み寺」連載も担当。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。