Q:フリーランス、ムリめの要望をどうかわす?
答える人/田沼智美(スタイリスト)
A:「検討させてください」は好印象のマジックワード
頼まれた仕事を断ったら、次はもうないかもしれない…。そんなふうに思って、無理な仕事でも断りにくい体験は、多くのフリーランスが体験していること。特にフリーになりたてのころは、ムリめの要望も飲み込んでしまいがちです。
でも、そうやって失敗しながら、自分のキャパを知っていくのも、フリーにとって仕事のうちだと思います。また、時間的に金銭的に厳しいとわかっている仕事でも、自分が勉強したい内容や、経験のひとつになると判断したら、受ける価値はあるでしょう。
自分のこなせるスピードやキャパがわかってきたら、次は交渉の仕方が大事になります。スケジュールが厳しい仕事だったら、「ここまでは期日内にできますが、この部分だけはリサーチが必要なため翌週に…」というように、できる部分とできない部分を伝えて、仕事相手に調整してもらうといいと思います。
また、すぐに決断せず「検討させてください」と時間をもらって翌日以降に返事をする。断るとしても、時間をかけて検討した結果のことであれば、そして理由をきちんと伝えれば、印象は悪くならないと思います。
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スタイリスト
田沼智美(たぬまともみ)
アパレルメーカーに管理部門として就職後、現場にたずさわりたいという思いからスタイリストへ転職。約5年のアシスタント期間を経て独立後、女性向けメディアにて活動をスタート。2015年に女児出産。衣食住の充実度また重要性を感じ、メンズやキッズからインテリアや食まわりまでを広げ多方面のメディアや企業に向けてスタイリングを提案している。シングルマザー経験後、現在は外国人パートナーと同居中。
insta:@tanuma_tomomi
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