私流、子どもとの向き合い方
<前編>
シーン1:まだ遊びたい、お風呂に入るのがイヤイヤ
シーン2:動画や遊びを止めるのがイヤイヤ
シーン1:まだ遊びたい、お風呂に入るのがイヤイヤ
このシーン、ママ友からよく聞きます。私もかなり試行錯誤しました。先輩ママからは、「キッチンタイマーを自分でセットさせて、『ピピピとなったら遊びは終わり』と教える」といった方法も教えてもらいました。
現在我が家で定着しているのは、「時計がこの数字をさしたら終わりね。」と指さす方式です。時計なら公園にもありますし、腕時計もしているのでいつでも使えるところが長所です。娘もどんどん数字を覚えるので一石二鳥!遊びを終えるにも心の準備が必要だと思うので、10分前、5分前に娘に声をかけることも忘れません。大人でも「今日締め切りです!」と言われるより「そろそろ締め切りよ~」と声をかけてもらった方が嬉しいので、同じですね。
そしてまだ幼いこともあり、状況をみてたまに延長もOKにしていましたが、5分ずつ、時計の針を指しながら「延長タイムであること」を認識させていました。
“次にやること”を指折り教えてくれる娘
単語が話せるようになってきたら、「次にやること」を自分で言わせるのも効果的です(心理学でいうコミットコメント効果)。
母:時計が6になったら?
娘:ん~お風呂!
という簡単なやりとりから、2歳半頃には
母:ご飯を食べ終わったら?
娘:ん~お薬飲んで~、お風呂入って~、ミルクを先に飲んで~、歯磨き!
なんてルーティンを教えてくれて、私の方が「お薬をあげるの、忘れてた!」と思い出すことも笑。
シーン2:動画や遊びを止めるのがイヤイヤ
動画やTVを無理やり消すと、目が悪くなるのは強制的に防止できるかもしれませんが、ワンワン泣いて余計に時間がかかってしまいますよね。そこで使えるのが、ビジネスでも本人の意志を引き出すために使う「相手に選択させる」ことです。
具体的には動画やテレビを消す時は、「自分で消す?ママが消す?」と聞きます。すると不思議なことに「自分で!」と言って消してくれます(もちろんシーン1で決めた時間になってから聞きます)。自分の意思で消せた時に忘れてはいけないのが、しっかり褒めて、ぎゅーっとハグすること!
※当たり前になると褒めるのを忘れがちですが、毎回褒めます!
その後、どんなに近い距離でも手を繋いで食卓についたりお風呂にいったりします。いじわるで消させたわけじゃないことが伝わるように、常に愛情を注ぎつづけます。
数歩先で見守るのが我が家の定番
公園では、着いたら最初に終了時間を約束して、去る時間になったら声をかけ、娘より2、3歩先で待ちます。目が合えば両手を広げて愛情いっぱいで受け止める構えを。
こちらに駆け寄って来たら抱きしめて「約束を守ってくれてありがとう!」と伝えます。来なければその場で待ちます。信じてるよ、と目で訴えつつ…。最初からうまくいくわけがないので、どんなに時間がかかったとしても”自分で来たら”ハグをしてから帰宅していました。
ポイントは、終了時間の初期設定を「満足しそうな時間」にすることです。短すぎると全く効き目がありませんでした…(反省)
前半の最後に・・・
今回の記事を書くにあたり、一番ご留意いただきたいと思ったのは「うまくいかなくても自分を責めないでほしい」ということです。記事には試行錯誤してうまく行ったことだけ記載していますが、私自身いまだに奮闘中のシーンがいくつもあり、これからもワーママとアイディア交換していきたいなと思っています。
上記の手法が一つも合わなくても心配せず、クイズ感覚で「この子が乗り気になるのは何かな?」と探してみるくらいの気持ちでいいのかなと個人的には思っています。そんなゆる~く生きるためのヒントも、後編で記事にしたいと思います。
Domanist
田中加奈子
IT会社勤務、一児(女児)の母。ウェブサービスの企画・運営を8年間経験し、人事部で人材育成に携わる。愚痴のポジティブ変換が得意。
IG:https://www.instagram.com/kanako.171