子どもが独立した後も夫婦で暮らしやすいコンパクトな一軒家です
滋賀県近江八幡市在住。8年前、夫の実家にも駅にも近い静かな住宅街に、平屋の一軒家を新築。現在は夫・子ども3人との5人暮らし。延べ床面積は約100平米。
年齢を重ねても、素直にいいと思えるムダのないシンプルな家づくり
部屋がたくさんある二階建ての家を建てたものの、結局使わない部屋がある…という声をよく聞いて。それなら程よい広さと部屋数で家族の温度を感じながら住める家がいいなと思い、平屋の一軒家に。行き止まりがなく、家全体がひと続きに設計されていることもあって、家のどこにいても他の部屋にいる家族の気配をなんとなく感じられるところが好き。未来の話ですが、子どもが独立して夫婦だけでこの家に住むことになっても、ふたり寂しくポツン…と広さを持て余すこともないはず(笑)。
年齢を重ねてもずっと素敵だと思える家が理想なので、〝流行にのらない〞ことも大切にしました。ホテルにはそんな普遍的なデザインが多いので、「アマン東京」などたくさんのホテルを夫婦で訪れて参考に。最終的にたどり着いたのは、すっきりとムダのないシンプルな家。デザインの引き算はもとより、大充実の造作収納のおかげで、部屋を美しい状態に無理なく保てる点も気に入っています。
…と、いろいろ語りましたが、私以上にこだわりをもち、この家を考えつくってくれたのは、建築を生業としている夫。住みはじめて約8年経ちましたが、すっきりとした自宅の様子を眺めるたびに、心が洗われます。
@リビングダイニング 少し暗めの照明、シンプルで深い色味の家具…自然と心からくつろげる、穏やかな空間に
大人数の来客に備えた大きなダイニングテーブル
「自宅は夫の実家近くにあるので、親戚や友人が大勢で遊びにきてくれることが多いんです。ダイニングテーブルとチェアは〝フレックスフォルム〟のもの。テーブルとサイズがぴったりなベンチは、オーダーメイドでつくってもらいました」
▲今日はここで一緒に絵本を読もうか!
できることが日々増えていく娘。自宅で過ごす時間が、より充実して
「お手伝いを進んでしたがる娘と、ふたりでキッチンに立つ日が増えてきたことが最近の喜び。就寝前、リビングで一緒にヨガをする夜も。ラグを丸めて移動させソファを奥に動かせば、ヨガマットを5枚ほど敷ける空間が。生徒さん4~5名を招き、ここで自宅レッスンを行っています」
▲きょうはわたしがイチゴを切るね
小物や家具もダークに統一してホテルライクな空間に
「ダイニングテーブルなど、大きな家具のカラーは床や壁よりもワントーン濃く暗く。そうすることで、部屋全体の重厚感が増してシックにまとまるんです。…というのは夫の受け売り(笑)。部屋のカラートーンになじむ〝クルティ〟のルームフレグランスと〝イソップ〟のルームスプレーは、インテリアとしても◎」
▲ルームフレグランスを飾りがわりに
▲存在感のある大きなグリーンが空間に効く!
Domani4月号 「“世界でいちばんおうち好き”なもので…」より
撮影/フカヤマノリユキ 構成/旧井菜月、大椙麻未、木戸恵子 再構成/WebDomani編集部
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