【目次】
「アラフォーになったら独身よりバツイチがモテるってホント!?」
アラフォーになると、バツイチがモテる——。
ネットでよく見かける、リアルでも実際よく耳にする、そんなウワサ。でもそれってホントなの!? ホントなら、アラフォーバツイチピープルの希望になるかも…。
そんな気持ちから、記念すべき! この連載・第1回目の人選と取材はスタートしました。 取材に協力してくれたのは、国民的人気女優のAさん似の美女。
待ち合わせしていたホテルのカフェに現れた遥さん(仮名)は、水分指数高そうな潤った白肌に黒目がちな目でメーク薄め。さらには白シャツにスキニーデニムという、老若男女、全方位からモテそうなナチュラル系美人! 紹介してくれた知人からも太鼓判の「生まれついてのモテ女子」です。
そんなナチュラル・ボーン・モテ子が生まれてからこの方、どんなモテ人生を歩んで来たかを聞くことで、ビフォー離婚とアフター離婚ではどっちがモテるのかを検証しよう、というのが今回のテーマ。
今、明かされる、ナチュラル・ボーン・モテ子の超絶モテヒストリー
さかい(以下、さ):早速ですが、まず遥さんが今までどれくらいモテたかというのを聞かせてください。いちばん最初のモテ・メモリーは?
遥(以下、は):今思えば、人生最大のモテ期は小学生のときだったかも。自分で言うのも何なんですけど、学校中のアイドルみたいな扱いで。クラスの男子みんながぞろぞろと家にやって来て。自分の名前を書いたノートとか消しゴムとか、文房具を貢ぎ物のように置いていくんですよ。なんかそういうの、流行りませんでしたか?
さ:いいえ。初めて聞きました(キッパリ)。
のっけから想像以上のモテネタを飛ばしてくる遥さん。小学生のときにすでに「誰でもオトせる」という成功体験を経験していたとのこと。
しかし、そんな遥さんのモテヒストリーも、中学校に入学すると暗雲が立ちこめます。
は:公立のマンモス校に進学したら、自分より可愛くてモテる子がたくさんいて。「自分なんて井の中の蛙だったんだ…」と。
さ:でもきっと遥さんも相変わらずモテてたでしょ?
は:いやいやいや。ホントに、私なんて。
しかしここでよくよく聞くと、クラスイチ人気者の体育会系男子に告白され両思いになり付き合っていたことが判明。…遥さん、それを世間は「モテ」と呼ぶのだよ? ——ちなみに遥さんいわく、その頃中学でモテたのは「派手なヤンキー風味の女子」。なんかわかりますよね、その感じ。
高校では男女別学の私立高に進学。女子生徒の人数が男子の2分の1しかいないという環境の中で、再び遥さんのモテの黄金時代が訪れます。
は:女子は毎朝、男子がいる校舎を抜けて教室に行くんですけど、廊下を通る度に男子たちが廊下の窓で待ち構えていて、「遥ちゃ〜ん! こっち向いて!」って手を振ってきて。
さ:何ですかそれ! 少女漫画の中だけだと思って憧れてたヤツ…! ていうか、そんな学園生活、本当にあるんだ!
そんな学園中のアイドル遥さんが当時付き合っていたのは、普通の女子が憧れる、ラグビー部やサッカー部の目立つ体育会系男子、ではなく、「人と違うところがかっこいいと思っていた」、帰宅部の派手グループ男子。
親のお金で古着を買いまくってはパチンコとビリヤードと競馬に明け暮れるような、典型的なダメな金持ち息子だったらしいです。——って、高校生なのにパチンコと競馬はダメじゃん!!
は:私はオクテなので。イケメンで高身長で華やか、みたいな男子には昔から興味が持てなくて。このときの彼は、生まれて初めて自分からすごく好きになった相手ですね。
——オクテな女子は高校時代に不良男子と付き合ったりしないものなので、この辺から遥さんの自己認識と外から見たイメージとのズレが徐々に浮かび上がってきます。それについてはまたのちに触れることにして、先を急ぎます。
私立の共学の大学に進学した遥さんですが、大好きだったはずの不良の彼氏は素行の悪さが祟って大学進学が叶わず。そんな彼に気持ちが冷めてしまい、別れることに。
さて、ここからの遥さんのモテっぷりがすごかった!
待ちを歩けばナンパ師の順番待ち。行列が出来る騒ぎに
は:大学に入ったら、校舎内でのナンパがすごくてびっくりしました。どこにいても男子から話しかけられる状態で、「何これ」って(笑)。渋谷のセンター街とかは歩くのも大変で、私に声をかけるためのナンパの順番待ちの行列みたいなのが出来ちゃって…。でもあの頃の渋谷って、そんな感じでしたよね?
…同じ時代に渋谷にいたけど、そんなこと一度も起きたことも見たこともないですから!! (注:ちなみに遥さんの名誉のために断っておくと、彼女はとても謙虚な方で話を盛るようなタイプではないです)。
遥さんのハタチ前後の頃のモテ伝説はまだまだ続いて、道端やクラブなど、歩けば芸能人や芸人からも声をかけられる、まさに、“モテの無双状態”。カフェでお茶してたら大物俳優が電話番号を書いた紙を渡して立ち去る、なんてことも日常茶飯事だったそう。
この頃、遥さんはクラブ通いにハマっていて、クラブで知り合った社会人や俳優さんなどと付き合う大学時代を送っていました。
は:音楽が好きで青山とかのクラブに通ってたんですが、すぐに店員さんが顔パスでエントランスフリーにしてくれるようになって、ドリンクも全部タダにしてくれるようになったので、毎週通ってました。
——ここでワタクシ、インタビュー前の雑談で、「バツイチになると離婚した瞬間のモテ期来ますよね〜」とか、軽々しく自分と遥さんを同じ「アラフォーバツイチカテゴリー」で括って、同じ「モテ」を共有しようとしたことを、猛烈に反省し始めました。
この人のモテは、モテ・ヒエラルキーの中でも言わば、トップ・オブ・ザ・トップ。私なんかの、いや、そんじょそこらのモテとはレベルが違いすぎる! 生まれついてのリア充とは、こういうことかっ…!
そんな私の反省は置いといて、ハイ、ここでようやく、遥さんと運命の相手がいかにして出会ったかについてが明かされて行きます。 大学を卒業し、アパレル関係の仕事に就いた遥さん(この職業も美女の王道ですね)。
「結婚を前提に付き合ってほしい」27歳で運命の男性と出会う
27歳のとき、いい出会いが続いていて、「もうすぐ運命の相手に出会う気がする」と思っていた時期があったそうです。 そのとき、遥さんは前職を辞めたばかりで、とある国に旅行で訪れた際、現地の知り合いが開いてくれたお食事会に来たのが、のちの旦那様となる男性。仮にJさんとします。
Jさんと会ったとき、「好みのタイプとは違ったけれど、いままで会ったことがないような人。こういう人と関わったら、私の人生、面白くなりそうだな」と感じたと言います。
海外在住のJさんは遥さんにひとめボレし、月イチで日本に帰国した際に2、3回遥さんと食事に行くと、すぐに交際を申し込んで来ました。
は:「僕と付き合って来月出張先のタイに一緒に来てほしい。そうじゃなければ、もう会わない」と言われました。
会社社長でキッパリした性格のJさんは、恋愛も強気で攻めるタイプ。そんなところが今まで大概の男性からの誘いには慣れていた遥さんのハートをつかんだ様子(ちなみに遥さん、Jさんを紹介してくれた男性にも、「滞在先の高級ホテルの宿泊費を全部払うから2週間滞在を延長して僕と一緒にいてほしい」と言われ、そちらは断っています)。
このとき、遥さんとJさんは出会って約1か月。遥さんはJさんの申し出を受け入れて、交際スタートしタイ旅行へ。 タイではすでにJさんから結婚を前提に付き合ってほしいと言われ、同じ部屋に宿泊しているのに、彼から毎日部屋に花束と手紙が届いたそう。
ここで遥さんのハートを射止めたJさんについて説明すると、
・大企業社長のボンボンで
・中学時代からモテモテのシュッとした垢抜けた高身長イケメン
・家業は継がずに海外で起業し
・遥さんと会うまでは独身主義を貫いていた(当時34歳)
このように、美女・遥に相応しい、申し分のないお相手。ここからふたりは2年後に結婚し、その後、離婚を迎えることになるのですが…。
長くなったので、次回へ続きます。
※プライバシー保護のため、記事内の一部を実際の内容から変更しております。
イラスト/naotte 取材・文/さかいもゆる
さかいもゆる/出版社勤務を経て、フリーランスライターに転身。——と思ったらアラフォーでバツイチになり、意図せず、ある意味全方位フリーダムなステイタスになる。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛ける。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」、i-voce「ハリウッドセレブの恋する言葉」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。