毅然とした態度とは?
毅然(きぜん)とした態度をとれる人は「デキる人」という印象です。しかしこの「毅然とした態度」とは、具体的にどのような状態を指す言葉なのでしょうか。まずは言葉の意味を確認しておきましょう。
何事にも動じないこと
「毅然」の「毅」という言葉は「強い」などのほか、「物事に動じない」「しっかりしている」といった意味があります。また「然」は前に置かれた言葉を受けてその状態を表わす言葉です。つまり「毅然」という言葉は「物事に動じない状態」「しっかりしている様子」といった意味になります。
信念をつらぬくこと
物事に動じない態度は、確固たる信念を持っていることにも通じます。そもそも信念のない人は、外からの雑音に惑わされがちです。自分の意見に反対されれば、すぐにひるがえしたり相手におもねったりしてしまいます。これは「毅然とした態度」とはいえません。
毅然とした態度をとれる人は、自分の行動や考えに自信がある人です。「ここだけは譲れない」という軸があるため、筋の通った考え方や行動ができます。社会人として働いていると、理不尽なルールや命令に従わざるを得ないときがあります。このときはっきりと「それはおかしい」と主張できる人がいれば、その人をよく見てみましょう。「毅然とした態度とはこれか」と分かるはずです。
毅然とした態度をとるメリット
毅然とした態度をとれると、会社での信用はアップします。具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか。毅然とした態度をとることで得られるよい効果について紹介します。
物事がスムーズに進行する
人付き合いや交渉事では、自分の信念をしっかりと主張できる人が有利です。「下手に波風を立てたくないから」と人の意見を丸のみにしたり流されたりする人がいますが、これでは相手の思うつぼです。どんなときでも「自分はこう思う」と、はっきり主張できるようにしておくことが大切です。堂々と意見を主張できれば、相手は強い態度に出にくくなります。付き合いや交渉事で主導権を握りやすくなり、あらゆる場面で有益です。
また、毅然とした態度をとれない人は周囲から軽んじられる傾向があります。他人の顔色ばかりをうかがわず、ときには強く主張しましょう。「言うべきときには言える人だ」と一目置かれるようになれば、面倒なトラブルにも巻き込まれにくくなります。
信頼が得られる
毅然と主張ができる人は、周囲からの信頼も厚くなります。仕事で「できません」と言えない人は多いものです。このような人は「仕事ができない人と思われたくない」「仕事を任されなくなったら困る」など感じています。しかし仕事を頼む側からすれば、できもしないことを「できる」と言われる方が迷惑です。相手の顔色をうかがいながら言葉を濁す人よりも、毅然とした態度で「できる」「できない」を言う人の方が信頼を得られます。
また、毅然とした態度がとれる人は、話にブレがありません。誰が相手でも主張は変わらないので、周囲の人はその人の言うことを信用できると感じます。信頼は人間関係や仕事においてとても重要なものです。毅然とした態度で信頼を集める人ほど周囲に仕事を評価され、よい仲間にも恵まれます。
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職場に毅然とした態度をとれる人はいる?
働く女性約100人に、職場に毅然とした態度を取れる人がいるかリサーチしてみました。
【質問】職場に「毅然とした態度をとれる人」はいますか?
・いる…17.5%
・いない…82.5%
※アンケートは30~49歳の日本全国のワーキングマザーを対象にDomani編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数120名。
「いる」と答えた人は17.5%でした。その人を「毅然とした態度をとれる人」だと感じた理由はなんだったのでしょうか?体験談もご紹介します。
【体験談】「毅然とした態度をとれる人」だと思った理由は?
・どんな取引先にも、おかしい要求をされたらバッサリ言う(40代・群馬県)
・何か間違いやトラブルが起きた時に理路整然と説明し、誰もを納得させることができる人(30代・神奈川県)
・まっすぐな人。どこでも誰でも注意するときは、する(40代・千葉県)
・マネージャーだからしっかりしていて、どのような人にもきちんと接している(40代・大阪府)
毅然とした態度をとるべきシーン
人付き合いに疲れている人は、周囲に合わせすぎていませんか?協調性は大切ですが、ときには毅然とした態度をとることも大切です。日常生活では、どのようなとき毅然とした態度が求められるのでしょうか。