対等な関係を築きたいとき
仕事でもプライベートでも、誰かと対等な関係を築きたいときは毅然とした態度が必要です。お互いの意見が違ったとき、いつもあなたが譲る側になっていませんか?もしそうなら、あなたは相手から「自分の言うことを聞いてくれる人」「少しくらいわがままを言っても問題ない人」と思われている可能性があります。
どちらかの我慢の上に成り立つ関係は、対等なものとはいえません。「嫌われるかも」「離れていくかも」と恐れずに毅然と自分の意見を述べましょう。相手があなたを大切に思っているなら、意見の違いくらいで関係が破綻することはありません。もしも相手が離れていくのなら、その程度の関係だったとあきらめればよいのです。
理不尽なことを言われたとき
理不尽なことを言われたとき、適当に流そうとする人がいます。しかしこれは相手をエスカレートさせる態度です。放置していれば状態は悪化し、もっとひどいことを言われる可能性があります。
理不尽なことを言われたと感じたら、黙らずに反論しましょう。あなたが正面から言い返せば、相手もそれ以上は図に乗れなくなります。「一筋縄ではいかない相手」として認識されれば、ちょっかいを出されることもなくなるかもしれません。また、仕事でクレーム処理など任されたときも、理不尽な文句には毅然と対応すべきです。こちらに非がある部分はお詫びするとしても、非常識な要求に応じる必要はありません。無理難題を言われたら、きっぱりと断りましょう。
依頼や誘いなどを断りたいとき
何かに対して「NO」と言いたいときも毅然とした態度が必要です。うまく断れない人は、「相手が気を悪くするのでは」「嫌われるのでは」など気にかけています。しかしできないと分かっているのに期待を持たせる方が失礼です。無理と分かっている依頼や誘いは早々に毅然とした態度で断りましょう。「すみませんが」「ありがたいのですが」など加えて断れば、マナーにはかなっています。きちんと真摯に断れば、いちいち根に持つような人はそういません。
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【目次】
毅然とした態度をとるには
社会人として暮らしていれば、会社やプライベートなどさまざまな場面で毅然とした態度が求められます。いざというときオロオロせずに振る舞うには、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。
自分を客観視して
何事にも動じずに毅然とした態度を見せるには、状況を客観的に見る力を養わねばなりません。自分の置かれている状況が分かれば、どのような態度をとったり意見を言ったりすればよいか、判断を下すのが容易です。ここぞというタイミングを逃さずに毅然と振る舞えます。
自分を客観視できない人は、感情的に行動しがちです。本人は毅然とした態度をとっているつもりでも、主観的すぎたり攻撃的だったりするかもしれません。自分の正当性を主張するなら、感情は極力排除するのが正解です。周囲からの共感を得やすく、信頼されます。
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自分に自信をつける
自分の言動に自信のない人は、ちょっとしたことでうろたえたり意見を変えたりしがちです。毅然とした態度をとりたいなら、自分の中に自信を持つことから始めましょう。自分なりの信念を持っていれば、理不尽な態度や言葉にもひるまず反論できます。
すぐに自信をつけるのが難しいというときは、自信のあるフリから始めてみてはいかがでしょうか。「自分はできる」「やれる」と暗示をかけ続けていれば、やがてそれが本当の自分になります。人前でもオドオドしなくなり、毅然とした態度で周囲の人に接することができるようになるのです。
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周りに流されない
自分の価値観がきちんと確立されている人ほど、態度が毅然としているものです。物事を常に自分の物差しで測れるので、他人の意見に惑わされません。周囲が「違う」と言っても「自分はこう思う」と主張できます。どうしても他人の意見が気になるときは、自分の感情や考えはいったん置き、事実のみでやりとりするようにします。
特に交渉事や意見交換などに臨むときは、事実を裏付ける情報が多ければ多いほど有利です。事前にやりとりのシミュレーションも行い、準備万端に整えておきましょう。「しっかり準備できた」という自信があれば、冷静かつ客観的に相手と向き合えます。
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