働く母としてのプライドはこの一枚から!軽やか黒ジャケット
ワーママのジャケットは〝黒〟だから意味がある
今回厳選した7アイテムについて、本企画を担当したスタイリスト・三好 彩さん(以下敬称略)とエディター・湯口かおりが情熱トーク♡ なぜこのアイテムなのか、どこが魅力なのか。トレンドとは別の、Domaniならではの視点をもって語ってみました。
湯口 まずは、時代を問わず、いつでもワーママには必須といえる「黒ジャケット」です。季節柄、一枚仕立てでリネンやコットンなどの軽やか素材に限定しましたが、三好さん、実際にリースに回ってみた感想ってありますか?
三好 あ、実は意外と見当たらなかったんですよね。私もすっかり定番アイテムだと思っていたのですが。
湯口 え、そうなんですか? どのブランドも展開していると思い込んでました。
三好 私もです。でもいざ探してみると、ベージュ系しかなかったり、カラージャケットが多かったり。ジャケットを“トレンド服”として提案しているブランドが多くて。
湯口 なるほど! 私もこの#ステイホーム期間にテレビのバラエティ番組でファッションコーナーを観ていたら、スモーキーピンクのセットアップを推していたので驚きました。
三好 そうそう、パンツとのセットアップ展開が多くて、すると黒は真面目すぎる印象ではないかと。
湯口 確かに。でもDomaniを読んでいる方にとって、ジャケットは一過性のものではなくワードローブの軸だと思うんです。社会で働いている女性としての誇りというか。
三好 そういった側面、あると思います。だから黒であることに、とても意味がありますよね。カラージャケットは3年後も着られるかどうかわかりませんし。あと今回ピックアップした黒ジャケットは、どれもややオーバーサイズ、かつ着丈が長めなメンズライクなデザインですが、それも探すのに苦労しまして。
湯口 今、いちばん注目のバランスですよね。
三好 世の中的には、コンパクトで丈も短めなものがまだ多いようですね。いわゆる“ザ・通勤服”っぽい。
湯口 でもそれを黒で、しかもセットアップで着るとなると、ひと昔前のスーツみたいになってしまいそう。ジャケットって、フォルムに時代が反映されやすいアイテムだから。でも今回の7アイテムには「黒ゆるタックパンツ」もありますが(38ページ参照)、このふたつを組み合わせてもそうは見えませんよね。やっぱり全体のシルエットが違うのかな?
三好 シルエットもそうですし、微妙に素材が違うことでも、セットアップほど力が入らない雰囲気で着られるんです。
湯口 ほー。
自分に合う一枚にはなかなか出合えないもの
三好 ただ時代性も然り、なんですが、そもそも自分に似合うジャケットを見つけるのは本当に難しい。肩のフィット感や顔と襟のバランス、体型になじむかどうか…ジャケットってチェックポイントが多いんですよね。トレンドに流されることなく、もし自分が素敵と思える「これ!」という一枚に出合ったら、その瞬間が買いどきです。次でもいいと思っていると、見つからない可能性も。
湯口 働く母としては、自分に似合って、なおかつおしゃれ感もあるジャケットは一着欲しいところ。ジャケットにおいては、日ごろから情報に目を光らせているといいかもしれませんね。
ベーシックでも“仕事着”すぎないデザインを
麻100%のメンズライクなダブルジャケット。実際にそでを通してみると、肩はさほど大きくないが、身幅は適度なゆとりがあるシルエットに。本格的なつくりで長く活躍しそう。ジャケット¥42,000(カオス新宿〈カオス〉)
これもいいね!なジャケット
1:Theory
スタンダードなボックスシルエット。細身だけどストレッチ入りでストレスフリー。麻混素材。ジャケット¥48,000(Theory)
2:アンデコレイテッド
コットンがカジュアル。全体的にオーバーサイズで、ばさっとこなれた感じに着こなしたい。ジャケット¥42,000(アンデコレイテッド)
3:LOUNIE
やや浅い色調の黒で暑苦しさを回避。麻綿混紡素材で、防透・吸湿速乾機能もあり。ジャケット¥28,000(ルーニィ/LOUNIE)
これもいいね!のジャケットの詳細はこちらで詳しく解説! ▶︎夏のジャケットだってあえて黒!軽やかさは素材でアピール♡
ワーママVOICEより
「着こなしの主役になるジャケットは、何より上質感が大事。知性も感じられるものを(39歳・メーカー勤務)」「仕事では一日中身につけていることもあるので、着心地は外せません(32歳・営業職)」「一度買ったら長く着るつもりなので、ベーシック感を求めています。ある程度の投資も覚悟!(33歳・保険会社勤務)」
※コメントは、Domani公式メルマガ等で募集したものを再編集しています。
語っているのは
スタイリスト
三好 彩さん
雑誌・広告などで活躍。ベーシックな中に、ほんのり個性を効かせたスタイリングに人気が集まる。優しい人柄にスタッフの信頼も厚い。
エディター
湯口かおり
本誌エディトリアル・ディレクター。現場とデスク、両方を担う唯一の編集者。WEB Domaniではファッションのほか、カルチャー系も担当。
撮影/坂根綾子 スタイリスト/三好 彩 構成/湯口かおり 再構成/WebDomani編集部
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