「次にケンカしたら離婚」の3日後にケンカ
前回のお話▶︎自分の価値観を押し付けて来る妻は「世界でいちばん嫌いな人」に
結婚する前から「合わない」と気づいていたのに、男のプライドから結婚してしまった賢治さん。結婚後はさらに合わずにケンカの毎日でしたが、これまたプライドから離婚には踏み切れないまま、8年の月日が経ってしまいます。
賢治さん:実は離婚話は毎年のように僕のほうからしていたんです。だけどそのたびに、僕の誕生日がやってきて、彼女がサプライズパーティを開いてくれるから「ケアしてくれてるんだ」と思えて、離婚したい気持ちがリセットされていた。だけどそれでもやっぱりケンカが多いので、8年目に「次に大きなケンカをしたら離婚しましょう」と約束したんですよ。
ケンカしたのは、その約束の3日後のことでした。
A子さんから「別居しませんか」と提案された賢治さんは「それなら離婚しましょう」と、その翌日には弁護士を見つけて離婚への調停に向けて動いたそう。
そうしたら奥さん側も離婚に応じて、協議離婚へ。
賢治さん:今まで我慢していたのが何だったんだというくらいにスッキリした気持ちになれて、すぐに離婚が成立しました。
離婚した賢治さんの胸の内は、期待と不安とが半々。「第二の人生がスタートできる」という前向きな気持ちと、結婚中8年間出会いの場に赴いたことがなく男女のコミュニティから遠ざかっていたことから、「上手くやれるかな」という心配もあったとか。この辺りの心情は、バツイチのみなさんならかなり共感できるのではないでしょうか。
離婚した爽快感と開放感、そして未来への先が見えない不安。だけど我慢していたらしていた分だけ開放感はすごくて、後悔など1ミリもない気持ち。わかるな〜〜〜!
さかい:ところで、出会いの場にご無沙汰っておっしゃいましたけど、賢治さんは結婚中に浮気はしなかったんですか?
賢治さん:そうなんです。結婚中は精神的に病んでたから、それもあってフラフラしなかったんですよね。
それでも、離婚時に「再婚は絶対にする」と決めていた彼は、「今度は流されるんじゃなくて、ちゃんと結婚相手を選ぼう」と、再婚相手の条件を決めました。
その条件とは、
・自分がお酒を飲まないので、お酒を飲まないこと
・子供が欲しいから年齢は27〜31歳
・一緒にいて自分がありのままの素を出せるかどうか
の3点。
賢治さん:特に、お互いが無理をせずに過ごせるかどうかの相性を見ていましたね。
38歳から再婚活に動いた彼が、どのようにして今の奥さんと出会ったのかは、次回に続きます。
インタビュー・文
さかい もゆる
出版社勤務を経て独立。と思った矢先、離婚してアラフォーでバツイチに。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛けるフリーランスエディター。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。