目から鱗!? 親子でストレスフリーな〝ごっこ遊び〟の進め方とは
ごっこ遊びは、人の立場に立って物事が考えられるようになったり、おままごとなら日常生活に沿った遊びができ、いろいろとメリットが多いのが特徴です。しかし、ただでさえ忙しいワーママの皆さん。正直な話、ごっこ遊びにも限界がありますよね。スクールカウンセラーとしても活動している、臨床心理士・吉田美智子さんに「ごっこ遊びのスムーズな進め方とやめ方」を教えていただきました。
時間のないワーママにオススメ!【ごっこ遊びの進め方】
「ごっこ遊びは、社会性やコミュニケーション能力を育むと言われています。また、自分主導で遊びをリードするので、主体性がつくとも。しかし、園児の頃は言葉もつたなく、ごっこ遊びの設定も現実世界と妄想世界がごちゃ混ぜな場合が多いため、親御さんも大変な思いをしているのではないでしょうか。
まずは、このトンチンカンな設定を整理してから始めてみてください。例えば、子どもは〝先生=指示役〟、親は〝生徒=従う役〟だねと確認します。こうすることで、ごっこ遊びはスムーズにスタートします。もし、途中で分からなくなった・困った場合も『困りました・助けてください』と伝えると、どうすればいいか教えてくれるはずです。
しかし、『困った・助けて』を伝えても、一方的に怒っているようであれば、その子がいつも感じていることを再演しているのかもしれません。子育てをちょっと振り返ってみましょう。あるいは、そうじゃないけど、鬱憤を晴らしているだけという場合も。その場合は、一緒にストレスを発散できるような遊びに誘導してあげるといいかもしれませんね」
ごっこ遊びを切り上げたい!【ごっこ遊びのやめ方】
「『もう遊びの時間は終わり』『お風呂の時間だからおしまいね』など、親が一方的に遊びを切り上げてしまおうとすると、子どもは素直に従えなかったり、まだまだ遊びたがったりします。切り上げたい場合も、子どもに助けを求めてみましょう。『実は5時に帰らないとご飯が作れなくて困ります。助けてくれないかな?』『あと10分でお風呂に入らないとお湯が冷めちゃいます。いい方法はあるかな?』のように相談すると、知恵を絞って考えてくれたり、協力してくれたりするものです」
できることなら家事なんかほったらかして、ずっと遊んでいてあげたいですよね。でも、それでは生活が回らず、ちょっと心苦しく感じながらも遊びを切り上げます。親も子も不満やストレスがたまらない、ごっこ遊びの進め方&やめ方、ぜひ試してみてください。
取材・文/福島孝代
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臨床心理士
吉田美智子
東京・青山のカウンセリングルーム「はこにわサロン東京」主宰。自分らく生きる、働く、子育てするを応援中。オンラインや電話でのご相談も受け付けております。
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