「図々しい」の読み方と意味は?
まずは、「図々しい」の読み方と意味を確認しておきましょう。
■読み方と意味
「図々しい」は、「ずうずうしい」と読みます。漢字からはその意味を推し量ることは難しい言葉ですが、当て字ともいわれています。意味は、厚かましい、ずぶとい、恥を恥とも思わないなど。
あまり良い印象の言葉ではありませんので、陰で「図々しい」などと言われていたら、自分の行動を見直すべき評価ですね。
■「図々しい」と「厚かましい」の違いは?
「図々しい」と同じような言葉として「厚かましい」という言葉がありますが、微妙にニュアンスが異なります。
「図々しい」を辞書などで調べると、厚かましい、ずぶとい、という言葉が説明で使われています。一方「厚かましい」は、恥知らずで遠慮がない、図々しい、という言葉が表示されます。「図々しい」と「厚かましい」は、お互いがお互いを解説する言葉として登場するほど、似通った意味を持つ言葉なのです。
では、「図々しい」と「厚かましい」の違いはどこにあるのでしょうか。ニュアンスとしては、「厚かましい」よりも「図々しい」のほうが、若干カジュアルな印象を与えます。
例えば、ビジネスの場を想像してみるとわかりやすいでしょう。「厚かましいお願いですが」というフレーズは耳にすることがありますが、「図々しいお願いですが」というのはあまり耳にすることはありません。
また、この場合は、「厚かましい」は「失礼」と似通った意味で使われていますので「失礼なお願いですが」と置き換えても違和感がありません。また、「図々しい」よりも「厚かましい」のほうが、へりくだった印象となります。
どちらにしても「図々しい」も「厚かましい」も、人から言われたくはない言葉なので、そのような評価を下されないように、注意したいものです。
「図々しい」の使い方を例文でチェック
具体的に、「図々しい」を使った例文をご紹介します。
1:「彼がそんなに図々しい人だとは知らなかった」
普段は普通なのに、ふとしたことがきっかけで図々しさに気づくこともあります。
2:「支払わずに先に帰るなんて、なんて図々しい人だろう」
散々飲食した後で、支払いちょっと前になると先に帰ってしまう人もいますよね。また、自分の分と言って、明らかに不足額を置いて帰るような人は、支払わずに帰る人よりも悪質です。
3:「彼女の態度には日頃から図々しさを感じる」
日頃の態度から「図々しい」と思われている人もいるでしょう。人の振り見て我が振り直せ。自分自身の行動も見直しておきましょう。
「図々しい」人の特徴とは?
「図々しい」人に見られる特徴はどのようなものか、ご紹介します。
ケチ
友人同士でよくある「この前はごちそうになったから、今日は私がごちそうするね」という会話が、「図々しい」人とは成り立ちません。「図々しい」人は、進んで財布を出すことがなく、この前ごちそうになったら今日もごちそうになろうとします。
他人に任せて、楽しようとする
例えばグループで旅行の計画を立てるとしましょう。ある人はプランを作り、ある人は予約をし、ある人はレンタカーの運転をします。それぞれが、自分のできることを分担しようとするのですが、「図々しい」人は何もしようとはしません。そして、部屋に到着したら、一番落ち着けるベッドを占領します。
人からの評価は気にしない
「図々しい」人は、人からの評価は気にしません。そもそも「こんなことをしたら、人からどう思われるだろう」なんて思考がないから、「図々しい」のです。