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冷蔵庫の寿命の目安は何年くらい?
冷蔵庫にも、他の家電と同様に寿命があります。冷蔵庫の寿命や買い替えの目安となる年数を知り、自宅の冷蔵庫は買い替えが必要かを検討しましょう。
コンプレッサーが寿命を迎える10年前後
一般的な冷蔵庫の寿命は10年ほどです。冷蔵庫の中を冷やしてくれる重要装置「コンプレッサー」は、冷蔵庫の開閉の度に作動するため、日に日に劣化していきます。そのコンプレッサーの寿命は10年ほどで、冷蔵庫の寿命も同じタイミングだと考えられているのです。
しかし、国税庁によると、冷蔵庫の耐用年数は6年ほどになります。耐用年数とは、その資産を使用できる期間のことです。冷蔵庫の寿命の目安となる10年に満たない場合でも、6年たつと劣化や故障が生じている可能性があります。冷蔵庫の修理には費用がかかるため、寿命が来るよりも早めに買い替えを検討するのがベターです。
参考:【冷蔵庫】冷蔵庫の買い替えの目安は?|Panasonic
参考:【確定申告書等作成コーナー】-耐用年数(器具・備品)(その1)
メーカーの部品保有期間は9年
冷蔵庫は9年が過ぎると、修理の対象外になってしまう場合があります。
メーカーには「補修用性能部品の保有期間」というものがあり、修理に必要な部品を保有できる年数が決まっているのです。家電の品目ごとに、法律内の規約で定められています。
冷蔵庫の部品保有期間は9年のため、それ以降になるとメーカーが部品を保管していないことが考えられます。部品がなければ直しようがないため、修理を断られる可能性があるのです。
冷蔵庫は9年が経過する前に修理を依頼するか、9年が経過している製品は買い替えを検討しましょう。
参考:別表3|製造業表示規約|公正競争規約|公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会
冷蔵庫の買い替えサイン
冷蔵庫の買い替えをすべきタイミングは、冷蔵庫の状態からも判断ができます。買い替えサインを把握し、自宅の冷蔵庫に当てはまることがないか、確認してみましょう。
異音がする
冷蔵庫がうなるような大きな音で鳴っていたら、買い替えのタイミングかもしれません。
静音タイプの冷蔵庫でも少なからず音はするものですが、寿命が近くなると、普段は聞かないような大きな音を発する場合があります。ブーッとうなるような低い音が一定の間隔で鳴ったり、24時間音が鳴り続けたりするのが特徴です。
正常な冷蔵庫でも、扉を閉めて再び冷気を出し始める際に、コンプレッサーの音が聞こえる場合があります。庫内が冷えて音が止まるのであれば問題ありませんが、長時間たっても音が止まらない場合には故障を疑いましょう。
また、冷蔵庫の足元が不安定だったり、周囲の家具などと共振したりすることで、異音が響いてしまう場合もあります。周囲に共振しているものがないか、四隅の調整脚がしっかり設置されているかを確認しましょう。
それでも音が鳴り続けるなら故障の可能性があるため、買い替えを検討するのがおすすめです。
参考:【冷蔵庫】冷蔵庫から変わった音・異音がする|Panasonic
冷却機能の低下
冷却機能の低下を感じる場合も、故障の可能性があります。
正常な冷蔵庫は、庫内の温度が一定に保たれるものです。しかし、寿命が近づいている冷蔵庫は、ドアの開閉をした後になかなか冷えないことがあります。例えば、冷気を作り出すコンプレッサーの消耗や、ドアパッキンの劣化などが考えられるでしょう。
時間がたっても温度が下がらない、室温と庫内の温度に差がないといった状態なら、買い替えを検討するのがよいかもしれません。
水が漏れる
冷蔵庫の故障を疑う現象の一つに「冷蔵庫付近の床が濡れている」ことがあります。水が外に漏れるのは、霜取り機能やドアパッキンなどが劣化している可能性が高いのです。
冷蔵庫付近の床がぬれていたら、まずはドアに挟まっている食品がないか、パッキン部分が汚れたりゆがんだりしていないかを確認します。
冷蔵庫内に霜が付いていたら、温めた布を当てて溶かし、早めに取り除くようにしましょう。対処をしても水漏れが続く場合は、冷蔵庫を買い替えすべきサインだと考えるのがベターです。
買い替えを検討すべきタイミング
冷蔵庫の買い替えをすべきタイミングは、故障や劣化以外にもあります。ライフスタイルに合わせて、使い勝手のよい冷蔵庫へ買い替えましょう。
電気代を抑えたい
家庭の中で、消費電力の大きい家電は冷蔵庫です。電気代が高いと感じる場合は、冷蔵庫を買い替えることで改善する場合があります。
特に、古い冷蔵庫のモーターは一定の回転数で稼働しているものが多く、大量の電力を消費してしまうのです。近年の製品はインバーター制御機能が付いているため、開閉や室温によって回転数を調節することで、電力消費を抑えられます。また、断熱効果に優れた素材が使われるなど、省エネ性能の高い製品が多く展開されています。
電気代が気になったら、新しいモデルの冷蔵庫に買い替えるのがおすすめです。
家族の人数が変わった
一緒に生活する家族の人数が変化したら、冷蔵庫の買い替えを検討する必要があります。例えば、同棲や結婚、子どもが生まれた後などは、冷蔵庫に入れる食品の量が多くなるものです。
冷蔵庫のサイズが合っていないと、食品が管理しきれなくなったり、パンパンに食べ物を詰め込んでしまったりします。
特に、子どもが増えるとまとめ買いが必要になることもあるでしょう。冷蔵庫の容量が十分でないと、余計に買い物の手間が増えてしまいます。
また、冷蔵庫に多くのものを詰め込み過ぎると、消耗が早まる傾向にあります。家族の人数が増えるタイミングで、買い替えを検討するとよいでしょう。
買い替えに適した時期は?
冷蔵庫の買い替えには、適切な時期があります。故障などの緊急を要する場合でなければ、買い替えによいとされるタイミングを狙いましょう。
新型モデルの発売前
多くのメーカーでは、毎年10~11月ごろに冷蔵庫の新型モデルが発売されます。新型モデルが出ると、旧型モデルや型落ちの冷蔵庫は値段が下がる傾向にあり、発売前の8~9月はお得に購入しやすい時期です。
旧型や型落ちといっても、性能に大きな差が出ることはほとんどありません。新しい機能が追加されたり、デザインが変わったりなどの違いはありますが、冷蔵庫の基本性能に変わりはないため問題なく使えます。
新型モデルにこだわりがなければ、旧型モデルの値下がりを狙うことで、数万円お得に購入できるかもしれません。
セールの時期
家電量販店のセールの時期を狙って、買い替えをするのもおすすめです。家電量販店は決算前の2月や9月ごろに、「決算セール」を開催する店が多くなります。量販店同士がしのぎを削って割引率を上げるため、お得に購入しやすくなるのです。
また、ボーナスの時期も多くのお店でセールが開催されます。ボーナスが支給される6~7月や12月は、大きな買い物に手を出しやすくなるため、目玉商品を掲げてセールを行うのです。
故障などの緊急を要する買い替えであれば難しいですが、購入時期を選べる場合はセールのタイミングも狙ってみましょう。