日によって不調の場所が変わる、これって単なるワガママ?
元々は更年期の女性の症状だった!
なんとなく元気がなく、どこかしら不調で、その不調も日によって場所が変わったりする…まさに更年期の女性が訴える症状が〝不定愁訴〟となります。それが最近では、小学生にも症状が現れるようになりました。原因はストレスやプレッシャー、人それぞれ違っていたり、複数の原因が重なっている場合もあります。なかなか不定愁訴の根源を断定するのは難しいかもしれませんが、以下の確認をしてみてください。
<1>食事を美味しくいただけている?
最近では朝食を食べない小学生が問題となっていますが、注目したいのは【家族と一緒に食事をする】というところ。ある調査では、ひとりで食事をしている子どもは、家族と一緒に食事をしている子より不定愁訴になりやすいという結果があります。大人でもひとりで食べる食事より、みんなで食べる方が美味しく感じられますよね。皆さん忙しいとは思いますが、子どもだけ食べさせればOK!ではなく、一緒にテーブルについてみてください。
<2>夜よく眠れてますか?
小学生の睡眠時間は9〜12時間が望ましいとされています。寝るギリギリまでゲームやYouTubeを観ていると、寝付きが悪くなります。最近では寝付けないからと、ベッドに携帯やiPadを持ち込む子どもが増えています。ストレッチや読書など、眠りにつくための方法を見つけておくとよいですね。
<3>子どもの表情はどうですか?
表情が冴えない、あくび&ため息が増えた、集中して取り組めないなど気になる変化はありませんか? それでも本人が楽しめるものや、リラックスできる時間があるようでしたらその時間を少しだけ増やしてあげましょう。もし、その楽しめる時間も楽しめなくなってしまったら、まずは不安や心配事がないか相談にのってみてください。
子どもの生活は大人に比べてシンプルで、生活の見直しを通じて、不定愁訴が軽快していくことがあります。秘訣は生活見直し+親子の対話・関係性の改善です。子どもがちょっと苦しそうだったら、いつもよりちょっと気にして丁寧な生活を心がけてみてくださいね。
取材・文/福島孝代
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臨床心理士
吉田美智子
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