今回は、声優・梶 裕貴さんのパーソナルを掘り下げます!
仕事、家事、育児…と毎日頑張っている女性の皆さんに、日々の疲れが吹き飛ぶようなご褒美を! そんな想いから企画がスタートした、大人の男性声優の皆さんへのインタビュー連載『女は耳から恋をする』、略して〝耳恋〟。今回は、女性誌『Oggi』とコラボレーション! 現在発売中のOggi2月号と連動して、ゲスト声優・梶 裕貴さんのインタビューや撮りおろしポートレートをお届けします。それぞれで異なる内容・写真を掲載していますので、ぜひOggi本誌とともにお楽しみください♡
▲今回も、取りおろしのポートレート写真とともにインタビューをお伝えします。梶さんの強い意志が感じ取れる、鋭い視線のワンカット!
スペシャルインタビューVol.1では、梶さんが出演されているTVアニメ『王様ランキング』についてお話を伺いましたが、Vol.2の本記事では梶さんのパーソナルをクローズアップ。記事の最後には働く女性に向けた応援メッセージもありますので、最後までお見逃しなく。
「大人になった今、90年代の外国映画を観るのが楽しい!」
さて、日々とても忙しい毎日を送っていらっしゃるであろう梶さん。そんな中でも、最近ハマっているものはあるのでしょうか? 働く30代の女性に向けておすすめしたい、最近のハマりものはありますか? と質問すると…「いや〜…僕、本当に趣味がないんですよ」と苦笑い。ですが「あ! 30代ということは、読者の皆さんは僕と同世代ってことですよね!?」と何かを思いついたご様子(梶さんは、2022年1月現在で36歳)。
「僕は今、なぜか80〜90年代くらいの外国映画を観るとグッときます。懐かしい気持ちにもなって癒されますよ!」
と、ハマっていることとして往年の外画鑑賞をあげてくださいました。
「たとえば『ホーム・アローン』シリーズとか、『ユー・ガット・メール』とか。僕は特に『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が大好きなんです。あとは『タイタニック』も欠かせません!」
どんな作品がおすすめか伺うと、30代に刺さる名作のタイトルがどんどん飛び出します!
「子供のころに好きだった作品を観ることで、その頃の感覚がよみがえるからか、なんだか胸が温かくなるんですよね。とてもノスタルジックな気分になれるんです。当時、何となく『面白いなあ、好きだなあ』と思っていた作品について、その具体的な理由が見えてくるというか。ストーリーの奥深さや伏線に気付けたり、意味が理解しきれていなかった台詞や演出に泣かされたり。大人になった今鑑賞することで、本来作品に込められているはずのメッセージを、改めてきちんと受け取ることができるんです。子どもの頃には気にも留めていなかったような脇役の魅力にハッとさせられたり。新しい観点から作品に触れることができて、すごく楽しいですよ! 字幕か吹き替えかによっても、また大きく印象が変わりますしね。…あ!映画ではないですが、『フルハウス』シリーズもおすすめです!」
何を隠そう、耳恋取材チームも梶さんと同年代。梶さんが挙げられる作品はどれも〝刺さる〟ものばかりで大盛り上がり。確かに、大人になった今じっくりと見返してみたい!
「目立ちたくなくて黒ばかり着ていたら、『真っ黒すぎて逆に目立ってるよ』と言われてしまいました(笑)」
さて、アパレルブランド『en365°』のプロデュースもされている梶さん。おしゃれにもきっとこだわりをお持ちのはず…! ということで、梶さんとファッションの関係性について聞いてみることに。
「普段のおしゃれに関しては、あまり強いこだわりはなくて。よし、今日はファッションを楽しむぞ!と気合いを入れるときと、特に何の予定もない日の差が激しいんです(笑)。撮影やイベントのときは、基本的にスタイリストさんに衣装をお願いしているのですが、ときどき自分でコーディネートをすることもありますね。作品や役に合わせて、そのイメージに近い色やデザインを選びながらコーディネートしていくのが楽しいです」
▲【Oggi2月号掲載写真を特別に公開!】この撮影の衣装は、落ち着いた背景・撮影イメージに合わせたシックな色使いのレイヤードスタイル。梶さんの大人の魅力が光ります! Oggi2月号には、これ以外にもたくさんの撮り下ろしポートレートが。ぜひご覧になってみてくださいね。
特に強いこだわりはないとおっしゃっていたものの、おしゃれが好きなんだろうなという印象を受けるお答え。特に予定がない日のファッションも気になるところです。
「普段はとにかく目立ちたくないという気持ちが強くて、黒ばかりを着ています。目立たないように目立たないように…と黒いアイテムを重ねていった結果、気づけば全身黒ずくめに」
そんなファッションに、ツッコミを入れた方がいらっしゃるそうで…。
「奥さん(※声優の竹達彩奈さん)から、『真っ黒すぎて逆に目立ってるよ』と言われてしまいました(笑)。確かに意識して街を見回してみると、全身真っ黒の人ってあんまりいないんですよね」
と苦笑いしつつも「でも、黒を着ていると気持ちが落ち着くんですよね。やっぱり黒が好きなんだろうなぁ」と黒へのこだわりを見せる梶さん。
「カラーを黒だけでシンプルにまとめる分、デザインには多少こだわります。アイテムのどこかに遊び心があるものを選ぶようにしているというか。たとえばシャツだったら、襟の大きさが左右でさりげなく違っているとか、違う素材や形のボタンが入り混ざっているとか、ですかね。よく見ると、こんなおしゃれが隠れていたんだ! とワクワクできるファッションが好きなんだと思います」
「一度しかない自分の人生。楽しかった! と思えるような生き方ができたら」
もうすぐインタビューも終了…というところで、梶さんから働く女性に向けての応援メッセージをいただくことに。
「毎日、お疲れさまです」
たった一言なのに、なんだか心がほっと安らぐ…そんな梶さんの優しさがあふれる言葉から、メッセージは始まりました。
「世の中うまくいくことばかりじゃないと思います。僕もそうです(笑)」
と優しく微笑みながら続けます。
「どんなに頑張っていても結果が出なかったり、褒めてもらえなかったり…綺麗事だけじゃやっていけない世の中ですよね。きっと、弱音や愚痴をこぼしてしまうときもあるはずです。だけど…だからこそ、自分の好きなことに焦点を当てて〝働く喜び〟を見つけられたら素敵ですよね。それは、どんな角度や形でもいいと思います。だれのものでもない、一度きりの自分の人生です。楽しかった! と思えるような生き方ができたら最高ですよね。〝楽しい〟の定義は人それぞれですが、何事にも全力で取り組んで、後々後悔しないように生きるのが大切かと。まあ、ほどよくサボるのも同じくらい大事ですが(笑)。なので、一人で背負い込みすぎず、適度に頑張りながら、楽しくやっていきましょう!」
▲王冠をかぶってみてください! という編集部のリクエストに、穏やかな笑顔で答えてくださった梶さん。ありがとうございました!
自分自身にも言い聞かせるように、ゆっくりとエールの言葉を紡いでいく梶さん。「…なんて言いつつ、適度に頑張るって、なかなかうまくできないんですけどね。僕も苦手なんです(笑)」とこれまた温かな微笑みでインタビューを締めくくってくださいました。
決して無理をしすぎず、自分に素直に楽しく。私たちも、梶さんと一緒に頑張っていきましょう!
TVアニメ『王様ランキング』現在大好評放送中!
©️十日草輔・KADOKAWA刊/アニメ「王様ランキング」製作委員会
【STORY】
国の豊かさ、抱えている強者どもの数、そして王様自身がいかに勇者のごとく強いか、それらを総合的にランキングしたもの、それが〝王様ランキング〟である。
主人公のボッジは、王様ランキング七位のボッス王が統治する王国の第一王子として生まれた。
ところがボッジは、生まれつき耳が聞こえず、まともに剣すら振れぬほど非力であり、家臣はもちろん民衆からも「とても王の器ではない」と蔑まれていた。
そんなボッジにできた初めての友達、カゲ。
カゲとの出会い、そして小さな勇気によって、ボッジの人生は大きく動きだす———— 。
【CAST】
ボッジ:日向未南 カゲ:村瀬 歩 ダイダ:梶 裕貴 ヒリング:佐藤利奈 ドーマス:江口拓也 ベビン:上田燿司 アピス:安元洋貴 ドルーシ:田所陽向 ホクロ:山下大輝 ボッス:三宅健太 シーナ:本田貴子 ミランジョ:坂本真綾 デスハー:下山吉光 デスパー:櫻井孝宏 オウケン:遊佐浩二
【STAFF】
原作:十日草輔 『王様ランキング』(ビームコミックス/KADOKAWA刊) 監督:八田洋介 シリーズ構成:岸本 卓 キャラクターデザイン・総作画監督:野崎あつこ サブキャラクターデザイン・総作画監督:河毛雅妃 副監督:今井有文 チーフ演出:渕上 真 メインアニメーター:大城 勝/小笠原真/藤井 望/吉田奏子 美術監督:金子雄司 美術設定:藤井一志 色彩設計:橋本 賢 撮影監督:上田程之 編集:廣瀬清志 音楽:MAYUKO 音響監督:えびなやすのり 音響効果:緒方康恭 アニメーションプロデューサー:岡田麻衣子 アニメーション制作:WIT STUDIO
公式サイト/公式Twitter
声優
梶 裕貴
かじ・ゆうき/1985年9月3日生まれ。2004年、声優デビュー。『進撃の巨人』エレン・イェーガー役、『僕のヒーローアカデミア』轟焦凍役など多くの作品でメインキャラクターをつとめる。オフィシャルYouTubeチャンネルの開設、アパレルブランド「en.365°」のプロデュースなど、多方面で活躍。
撮影/倉本ゴリ(Pygmy Company) スタイリスト/SUGI ヘア&メイク/高橋 優(フリンジ) 構成/旧井菜月、福本絵里香