正しいブラッシングやシャンプーで頭皮や髪のトラブルを予防
「頭皮や髪のトラブル原因にはいろいろありますが、その多くは正しいヘアケアによって予防できるもの。中でも、ぜひ見直していただきたいのが、ブラッシングとシャンプーやトリートメントの方法です。『毎日やっている』という方が多いと思いますが、正しくケアできている方は驚くほど少ないんです」(細川さん)
乾燥、花粉、ストレスetc.春は頭皮と髪へ悪影響を及ぼすものが多い!
【頭皮トラブルの原因】
・頭皮の乾燥によるバリア機能の低下→パラパラしたフケの発生
・シャンプー時の洗い残しによる皮脂詰り→細菌の繁殖
・過剰皮脂によるターンオーバーの乱れ→ベトベトしたフケの発生
・洗浄力の強いシャンプー剤の使用→頭皮の乾燥
・シャンプー剤のすすぎ残し→頭皮のかゆみ
・アトピー性や花粉→敏感症のかゆみ
・環境の変化などのストレス→頭皮のかゆみ
「これらのトラブルを放置すると正常な発毛発育に影響がでることもあるため、頭皮環境を整えておくことが大切です。そのために、正しいブラッシング法と正しいシャンプー法をマスターしましょう」(細川さん)
【髪トラブルの原因】
・熱、摩擦、乾燥といった物理的な問題
・パーマ、カラーリング、ブリーチといった科学的な問題
⇒パサつき、広がり、枝毛 、切れ毛、裂毛を招く
「ツヤとまとまり感のある美しい髪を維持するためには、髪の毛のケアとして正しいブラッシング法(獣毛)とシャンプー法に加え、トリートメント法を実践することが重要です」(細川さん)
【ブラッシングの基本】
ブラシの選び方
「地肌(頭皮)を傷つけないようブラシの先端を丸く加工しているもの。またクッション性に優れた持ちやすいブラシがおすすめです。頭皮マッサージにはブラシのピンが太めのもの、毛髪のブラッシング用には動物毛タイプを選ぶとよいですよ。春に多い頭皮トラブルは、地肌が敏感になっていることが主な原因なので、ブラシの先が尖っているものはNG。頭皮を傷つける可能性もあるので注意が必要です」(細川さん)
正しいブラッシング方法
1)毛先の絡まりをとる
2)中間から毛先に向かってとかし、絡まりがないことを確認
3)根元付近からとかし、髪の毛の付着物(埃や整髪料など)をとる
4)心地よい力加減で頭皮マッサージを意識。ポニーテールをするように、すべての生え際からつむじに向かって引き上げるイメージで3周ブラッシング
5)その後整える
いつブラッシングすればいい?
「朝起きたときや寝る前、シャンプー前などに行うのがおすすめです。特にシャンプー前のブラッシングは毎日のルーティンとしてぜひ取り入れてください。なぜなら、1日過ごした後の髪の汚れをブラッシングによって浮かせたり落とすことができるからです。髪が傷んでいたり乾燥したりしていると、静電気が起こってほこりが付着しやすい状態になっています。
また、ヘアスタイリング剤は、一日キープできるような強力なものほど、落としにくくなります。すると、シャンプーだけでスタイリング剤を落とし切れず、頭皮の毛穴を詰まらせてしまうことにもなりかねません。さらに、1日活動してきた髪は、風や動きで絡んでしまうこともあります。髪が絡んだまま湯洗いやシャンプーをしてしまうと、髪どうしで摩擦が起こり、キューティクルが開きやすくなったり、切れ毛が起こりやすくなったりする可能性があります。
ブラッシングによって絡まりをほどいておくと、シャワーの水が頭皮まで届きやすくなり、髪や頭皮をしっかり濡らすことでシャンプーの泡立ちもよくなりますよ」(細川さん)
おすすめのブラシはコレ
「豚毛」と「ナイロン毛」をバランスよく配列し、ソフトで心地よい頭皮マッサージができるヘアブラシ。「豚毛」に含まれる水分と油分がキューティクルを整え静電気を防止。細長い「ナイロン毛」が、頭皮に心地よい刺激を与えてマッサージ! 毎日ブラッシングすることで、ツヤのある美しい髪とイキイキとした頭皮に仕上げてくれる。ラ・カスタ ヘッドスパブラシ ¥3,300
頭皮や髪のトラブル回避のために、いかにブラッシングが大切かがわかりましたね。次回は、正しいシャンプー&トリートメントの方法や、もこもこ泡をつくるコツを教えていただきます!
ラ・カスタ オフィシャルヘッドセラピスト
細川ひろ子
美容師、管理美容師、毛髪診断士、認定講師。ラ・カスタ銀座本店でメインセラピストを努めながら、イベントやテレビ出演、NHKセミナーなど幅広く活動。専属技術インストラクターとしての技術指導、専門知識の提供も行う。著書に『解決! 大人の髪のSOS』(講談社)。
ラ・カスタ
こちらの記事もたくさん読まれています
春に髪がパサつくのは紫外線のせい!?【40歳からのヘアケア】
かゆみや乾燥etc.春は頭皮トラブルが起きやすい!?【40歳からのヘアケア】