架空の私の、架空でポジティブなつぶやき
以前に取材したある女性タレントさんが、「ストレス解消には、架空人物のTwitterアカウントで、だれにも知られずにつぶやく」と言ってました。自分とはまったく違うプロフィールの女性(たとえば「25歳の婚活中OL・花子」とか)になりきって、通常のアカウントとは別に、花子としてつぶやく。
“今日はいい企画書ができて、上司にホメられた!心おきなく、お見合いパーティーに行ってきます!”
“ 合コン用に新しいワンピースを買った♪ いい出会いがありますように”
もちろん、すべて妄想。だれもフォローせず、だれからもフォローされず、ただ、つぶやくだけ。たまに見ず知らずのだれかから「いいね」があると、ニンマリ。それが案外、いいストレス解消になるのだそうです。
本アカウントと別の裏アカで、悪口を言ったり毒を吐いたり、ということはよく聞きます。それがストレス解消という人も多いでしょう。でも、ネガティブな言葉を書き込むよりは、妄想でもポジティブな言葉を使うほうが、心は健康だろうと思います。自分で吐いた言葉は、やっぱり自分に返ってくるのだから。
ちなみにその女性タレントさん、しばらくして、幸せな結婚をされました。今はどんな別人になって妄想ツイートをしているのかな。探すことはできないけど、きっと幸せな妄想なんだろうな。
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南 ゆかり
フリーエディター・ライター。Cancam、Oggiでもインタビュー、コラムなど連載中。