気になる「私立中学校の学費」に無償化はある?
中学受験をすると決まったら、「私立中学校の学費」について、早い段階で調べるようにしたいもの。ここでは私立中学校の学費の平均や、無償化について紐解いていきます。
「私立中学校の学費」東京都の平均は?
「私立中学校の学費」の平均はどれくらいなのか、まずは東京都の例を見てみましょう。
・初年度納付金の平均総額は、978,420円
<内訳>
授業料 486,976円 入学金 261,174円 施設費 35,642円 その他 194,628円
上記内訳のうち、入学金と施設費は入学時に一括納付する費用です。毎年納付するのは、授業料とその他ですが、どちらも納付年によって金額が変わる場合があります。
出典:東京都公式ホームページ (令和4年度 都内私立中学校の学費の状況)
「私立中学校の学費」無償化はある?
「私立中学校の学費」無償化は、現時点では実施されていません。公立中学校では、全ての生徒に対して無償化が導入されており、授業料や教科書代は無料です。しかし、私立中学校の学費については、保護者が学費の全額を負担します。
「私立中学校の学費」、補助はある?
無償化がない「私立中学校の学費」ですが、補助や支援制度はあるのでしょうか?
国の実証事業は終了
私立中学校の学費に対する助成事業として、一部の世帯に向けて経済的支援をする「私立小中学校等就学支援実証事業」がありましたが、現在は募集をしていません。この事業は、「私立中学校」に通わせている家庭の経済事情について調査する目的で、期間を限定して行われていたもので、2021年度をもって一旦終了となりました。現時点で、この制度に代わる新制度の発表はありません。
参考:公益財団法人東京都私学財団公式ホームページ(学費負担軽減制度Q&A)
都道府県の軽減事業や補助金制度を活用しよう
「私立中学校の学費」負担を減らすには、都道府県が設置している軽減事業や補助金制度を利用するという方法があります。
軽減事業を活用できる県の一例として、茨城県のケースを紹介しましょう。
■茨城県私立中学校等授業料軽減事業
茨城県内の私立中学校に通う生徒が対象となります。
・保護者等の年収が400万円未満
・保護者等の保有資産額の合計が700万円以下
・祖父母等から教育資金の一括贈与を受けていない
上記の条件に該当した場合に、補助金が交付されます。補助上限は年336,000円です。
出典:茨城県公式ホームページ(県内の私立学校向けの軽減制度)
都道府県によって適用条件や内容は異なります。また、学用品などの費用を助成する制度を設けている地域もあるので、まずはお住まいの自治体、もしくは進学先の所在地がある都道府県に確認してみるとよいでしょう。