自然と集まってくる「緑」のもの。持ち物のエピソードも満載!
星組の男役として長らく活躍し、組を支える頼れる上級生のひとりだった天寿光希さん。下級生時代は、紅ゆずるさん(元星組トップスター)の声かけにより結成された「紅5」の「KURENAI GREEN」として活動。星組にとどまらず、宝塚歌劇のファン全体を巻き込んだ話題となりました。それが起源となっているため、天寿さんといえばやっぱり緑!
見せていただくバッグの中身をセレクトしながら、「なんだか自然に集まってきちゃうんですよね、緑のものが」と天寿さん。また、つながりの深い方からのプレゼントなど、タカラヅカらしい「ご縁」を大事にしたエピソードもお届けします。
関連記事
【バッグ】
天寿さん(以下敬称略):3年前くらいから使っているものです。星組の最後の組旅行に持っていったもので、私の中ではこれは旅バックの位置づけ。どんな服にも合わせやすく、マチがあってモノがたくさん入り、斜めがけもできて使い勝手が最高にいいんです。今日も旅の帰りなので、こちらを。
▲イヴ・サンローランのカバ リヴゴーシュ スモール。便利できちんと感のある優秀バッグ。
写真をもっと見る【フレグランスとパスケース】
天寿:両方とも、紅ゆずるさんにいただいたものです。左のコロンは退団のお祝いで、右のパスケースは去年の誕生日のプレゼントでいただきました。コロンは期間限定のものらしく、フレッシュなシトラス系の香りです。
▲左はジョー マローン ロンドン アクア レモン コロン、右はルイ ヴィトンのエブリディ LVカプセル オーガナイザー・ドゥ ポッシュ グリーン ホワイト。
【手帳とペン】
天寿:ゲッターズ飯田さんの開運手帳は、ゲッターズ飯田さんにハマっている星組の下級生に勧められて購入しました。「今日はあなたにとってこんな日ですよ」ということが書いてあり、それを見て「了解! じゃあ私は今日はこう過ごそう」とちょっとした目安になっています。
ペンは、他組のお世話になった下級生からいただきました。組は違っていても舞台を観に来てくれ、感想をアツく伝えてくれる存在はとても支えになりました。
▲「ゲッターズ飯田さんを勧めてくれた下級生とはかなり学年が離れているので、これがコミュニケーションの糸口になっていました」と天寿さん。ペンは元雪組男役の朝澄 希(あさずみ・まれ)さんから。
写真をもっと見る【お守り】
天寿:偶然にこちらも緑です。なぜか集まってきちゃうんですね(笑)。仕事の内容によって持ち歩くお守りを変えています。
▲奈良県の天河大辨財天社という芸能の神様として有名な神社のもの。
【ミニタオル】
天寿:身の回りのものが全部白くなる退団10日前の特別な日に、星組の輝咲玲央(きざき・れお)さんからいただきました。キャトルレーヴのもので、ちょっと大きくて厚みがあり、とてもいいんです。
▲薄いブルーグリーンのようなカラー。宝塚大劇場のロビーの階段があしらわれている。
【イヤホンとスマホ充電コード】
天寿:イヤホンは3年ほど前から愛用。最近よく聴くのは平井 大さんやMISIAさんの曲。あとは菅田将暉さんが好きです。技術も素晴らしいのですが、想いが直球で入ってくるところに、「役者さんが歌うとこうなるんだ」と感動しますね。ディズニー系も聴きますし、移動中は常に音楽を流しています。
充電アダプターは白妙なつ(しろたえ・なつ)さんがデコってくれました。こちらも退団10日前にいただいたものです。
▲イヤホンはソニー WF-1000XM3。アダプターの星組らしいデコは天寿さんのイメージにぴったり。
写真をもっと見る緑のアイテムがバッグから出てくるたびに、「また緑だ!」とちょっとした盛り上がりが。それぞれにエピソードが興味深く、思わずニヤニヤしながらお話をうかがってしまいました。
次回はイラストレーターの春原弥生さんによる取材裏レポートをお届けします。お楽しみに!
関連記事
撮影/熊谷直子 構成・文/淡路裕子
天寿光希
てんじゅ・みつき/9月10日生まれ、秋田県出身。2005年に91期生として宝塚歌劇団に首席で入団。花組大劇場公演『マラケシュ・紅の墓標/エンター・ザ・レビュー』で初舞台を踏んだのち、星組に配属。舞台に奥行きを与える存在感と圧倒的な美しさで、人気を博す。タカラヅカ・スカイ・ステージの番組内から生まれたユニット「紅5」のKURENAI GREENとして、舞台とは別のユニークさで魅了した。2022年ミュージック・パフォーマンス『ten∞ten TIME』を経て、7月『めぐり会いは再び next generationー真夜中の依頼人(ミッドナイト・ガールフレンド)ー/Gran Cantante!!』にて退団。エトワールも務めた。
▶︎Instagram:@mitsuki_ten10