ランチタイムの丸の内でDomaniスタッフが目撃!
「嗚呼、もったいない…」カジュアル下手なダメWOMAN実録
まずは働く女性たちのリアルな通勤カジュアルコーデを調査するべく、Domaniスタッフ3人が丸の内のオフィス街へ潜入! そこで見かけた〝残念カジュアル〟コーデをリポートします。
Domaniスタッフプロフィール
スタイリスト
望月律子さん
クリーンでこなれたスタイリングに、ファンも多い。本企画も担当。
エディター
湯口かおりさん
通勤ファッションへの愛と知識はだれよりも深い、本誌のベテラン。
本企画担当エディター
今村紗代子
本誌にて、ファッション企画を担当。通勤おしゃれを勉強する日々。
〝アップデート上手〟が〝カジュアル上手〟に通じる
今村 全体的にいい感じの〝カジュアル感〞が薄かったですね。
望月 ほんと! シンプルなニットにシンプルなパンツ、みたいな地味なコーディネートが多い印象でした。もうちょっとカジュアル服をうまく取り入れたら、こなれて見えて素敵なのに…、なんてブツブツ言いながら観察していたところ(笑)。
湯口 カジュアルミックスはしているけど、そのカジュアル服自体が古い、なんて人もけっこういて…。
望月 そうそう。たとえば定番のボーダーカットソーひとつとっても、ゆるいシルエットが今の主流だから、ピタピタだと一気に古く見えちゃう。カジュアルな服にしろ、きちんとした服にしろ、まずは「ベーシックを更新する」クセをつけたほうがいいですね。
今村 それこそ定番のタイトスカートも、ひざ上丈の人がたくさんいて…。ここ数年のトレンドはひざ下丈なので、これじゃどんなにカジュアルダウンしても古く見えちゃいますよね。
湯口 やっぱり自分のワードローブを見直して更新、っていう地道な努力が大事なんですね。その先に〝カジュアル上手〞があるのかも!
《実例1》人格がちぐはぐ。バッグと服のテンションが合っていない、ダメWOMAN
ワンピース、カーディガン、パンプス…、と直球フェミニンな着こなしに、ナイロンのトートバッグ。カジュアルダウンと呼ぶには無理があり〝突然感〟が否めない。
実はナイロンバッグってほっこりしがちで、難易度の高いアイテム。〝なんとなく〟で持つと野暮ったくなって危険。by 望月さん
バッグでハズしたいなら、かごバッグなど〝フェミニン〟な方向性でまとめたほうが、しゃれて見える気が。by 湯口さん
《実例2》大人の余裕ゼロ。シルエットが更新されていない、ダメWOMAN
ボーダーにデニム。アイテム自体はいたってベーシックだけど、ともにシルエットがタイトすぎ! 古く見えるし、きゅうくつそう…。
ベーシックの安心感にあぐらをかいていると、時代遅れの古い人に。今ならゆるいシルエットを、どこかに取り入れて。by 望月さん
そもそもDomani世代に、全身ピタピタってキツイ。今っぽさが皆無なのはもちろん、肉感を拾って老けて見える恐れが。by 今村
《実例3》なんだか中途半端。よく見ると詰めが甘い、ダメWOMAN
ゆるいカットソー、九分丈パンツ、メンズ靴で一見おしゃれな彼女。ところがパンツの丈が短すぎて、なんだか間が抜けて見える問題、発生中。
九分丈と言ってもブランドによって丈が違うもの。まずは自分の体型に合う、パンツの鉄板ブランドを探す努力を。by 湯口さん
素足の分量が多いと子供っぽく見えてしまいます。試着室でいろんな靴を合わせたり、冷静にチェックする目が必要。by 今村
《実例4》古さ満点。数年前から時が止まっている、ダメWOMAN
白シャツにレースタイトというDomani的スタンダードも、レースタイトがタイトすぎ&ひざ上丈が古く見えて、ダメWOMAN認定。
スカートが、すとんとしたシルエットでひざ下丈なら一気におしゃれなのに! シルエットと丈は常に見直して。by 湯口さん
「ベーシックにもトレンドがある」ということを知るのが大事。ひざが丸見えのタイトスカートは時代遅れです。by 望月さん
《実例5》野暮ったい! カジュアルの選びが間違っている、ダメWOMAN
今っぽい、ひざ下丈の赤いフレアスカート。これはよかったのに、コンパクトすぎるGジャンを合わせた結果、野暮ったさが顔を出す。
小さめのGジャンは、すっかり賞味期限切れ。カラーフレアとの合わせもベタで、若づくりに見えてしまいます。by 今村
Gジャン=安心という思い込みは捨てて、スポーティブルゾンなど、他の旬カジュアルにも目を向けるのが得策かと。by 湯口さん
《実例6》肌がくすみまくり。全身ドブ色の、ダメWOMAN
グレー、カーキ、ベージュ。確かにニュアンスカラーではあるけれど、全身重めのトーン&シルエットであるため、ネガティブに見える…。
靴やバッグなどで、〝少量の白〟を差して。さわやかさと女っぽさが加わって、一気に明るい雰囲気になるはず! by 望月さん
トップスのすそや首元から白Tシャツをのぞかせるテクは、すぐできるし、簡単にメリハリがついておすすめです。by 湯口さん
Domani2018年6月号『たった6枚のカジュアル服でいつもの服が見違える!』より
本誌撮影時スタッフ:イラスト/そで山かほ子 構成/今村紗代子