飯豊まりえ「心穏やかに、豊かに暮らすことが、私の憧れ」【写真集『かの日、』発売記念インタビュー】

モデルとしてはもちろん、俳優としての躍進もめざましい飯豊まりえさん。その根底にある家族や大切な人への思いとは。自身がプロデュースした写真集『かの日、』の発売を記念したスペシャルインタビューをお届けします。

【目次】

大切な誰かの存在や過ごした記憶が蘇るきっかけになれば

大切な誰かの存在や過ごした記憶が蘇るきっかけになれば

──デビュー15周年を記念した写真集『かの日、』を発表した飯豊さん。約180点におよぶ写真はフィルムで撮影され、シチュエーションもそれに合わせたファッションも、すべて自身でプロデュース。そんな写真集を、飯豊さんは「分身みたいな存在」と話します。

「撮影で行った場所、仲間との楽しかった体験、そのときやっていたお仕事…きっと、これからもこの写真集を見返すたびに、思い出すと思います。そう考えると、なんだか年を重ねることも楽しみになります。写真集を見てくださった方にとっても、大切な誰かの存在や過ごした記憶が蘇るきっかけになって、懐かしい気持ちになってもらえたら、うれしいです」

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30代からは心豊かな生活を

「20歳のときからOggiで専属モデルを務めさせていただき、5年がたちましたが、私の中身や好きなもの・ことも、ずっと変わっていません。大人っぽいメイクとファッションで写っているOggi誌面を見てくれた友人からも、実際に会えば『やっぱり変わってない』ってよく言われます（笑）。

ただひとつ、最近変わってきたのは、『自分のために』生きるのもいいんじゃないか、と思えるようになったこと。お仕事を始めたときからずっと、私のなかでは『家族のために』という思いがありました。家族や大好きな人たちに喜んでほしいから、お仕事を頑張る。でも、『自分のため』にやることも、大事なことではないかと気がつきました。そんなタイミングでの写真集は、今の「私らしさ」を表現したものになっているかもしれません。

お仕事では変化の大きかったこの5年ですが、この先の5年を見据えて、さらに自分の中身の部分を充実させることがいまの課題です。ずっと、お仕事のために台本を読んで覚えて、現場に行って、という日々でしたが、もっとたくさんの本を読んで、言葉を知って、感情を言語化させる力をつけたい。そして30代になったとき、根底は変わることなく、でもさまざまな知識が蓄積された自分でいられたらいいなと思います。思うようにいかないことがあっても、自分には必要なことだと思って、感謝をしながら。そうやって、心穏やかに、豊かに暮らすことが、私の憧れです」

──飯豊さんのこんな自分自身の内面を「充実させる過程」がにじむような写真集『かの日、』。さらに、1枚1枚の写真からその場の空気や笑い声が伝わってくるような、1冊に仕上がりました。

写真集『かの日、』より。撮影／東京祐

＞インタビューの前編はOggi.jpに掲載中！クリックしてご覧ください。
Oggiモデルデビューからの5年と、写真集制作過程を振り返ります。

俳優

飯豊まりえ

1998年1月5日生まれ、千葉県出身。2008年モデルデビューし、2018年から『Oggi』専属モデルに。俳優としての代表作には、映画・ドラマ『MARS～ただ、君を愛してる～』、映画初主演となった『暗黒女子』、2023年公開『岸辺露伴ルーヴルへ行く』、連続ドラマ初主演『マジで航海してます。』、ドラマ『花のち晴れ～花男 Next Season～』、『岸辺露伴は動かない』シリーズ、『君と世界が終わる日に』『オクトー～感情捜査官心野朱梨～』など。現在、ドラマ『何曜日に生まれたの』が放送中。

飯豊まりえ15周年写真集『かの日、』8月23日発売！
代官山蔦屋書店でのパネル展も開催中