12月も半ばが過ぎた今。小学校受験の合否がほとんど揃ったのではないでしょうか。受験生の皆様、本当にお疲れ様でした!!
今年、小学校受験を目指す親子の皆様に向けた体験教室を開催した私にとっても、6名の方から第一志望校に合格したとお知らせをいただき、喜びもひとしおでした。合格をいただいた生徒さん一人一人とお話をさせていただいている今、終わって思うことは何ですか?ということをお聞きしています。
お金のことをもっと計算していてもよかったかな、服やバックを一式添えなくてもよかったのかな…など、思うことはいろいろなようです。
中でも嬉しかったのは、「牧野さんが体験教室で繰り返し話されていた、受験のエピソード作りのアドバイスが役立ちました」というお声。小学校受験の肝ともいえるエピソード作りは、自分たちの家族を表す大切な要素で、願書や面接、本番での子どもの回答にも繋がっていくものです。
合否にも直結するようなそれについての情報はほとんどないばかりか、オリジナルなものにしていくには時間をかけながら育みます。私にとって右も左も分からない1人目の受験の時のエピソード作りのプレッシャーは、想像を絶するものでした。
楽しいはずのお出かけも、行った先でやりたいリストをこなす事に必死で、帰ってからは子供にその記憶を定着させる事に必死で(笑)。加えて0歳と3歳の弟のお世話もあって、受験が終わったときにはマイナス5キロ、周りからも心配されるほどでした。
それでは身が持たないと思い、2人目からはエピソード作りへの考え方を変えて、余裕が生まれたことを実感しました。その経験を元に作ったのが、冒頭でご紹介した私主催の体験教室のプログラム。全6回全て、私が子供達と家の中で行った事をお伝えしました。
できる時にはお出かけをすればいいし、難しい時は家での過ごし方で家庭らしさを育む。当たり前で普通のこともお受験というフィルターが入ると、イメージが先行してしまうんですよね。
さて話は飛びますが、2022年に小学校受験にも使えるセレモニー服ブランド「IVY I’M NAVY」を立ち上げました。こちらは、着回せて洗えるネイビー服というのが主軸になっています。私の経験から、受験させていただく学校に敬意を持った服装でお伺いするなら、ママの受験服の襟のありなしなどは、合否を左右しないと思えたのです。
先日、面接のある3校の先生とお話する機会がありました。「親御さんの服やバッグは見ていません」と皆様おっしゃっており、一方「もし何かあるとすれば、お子様が気持ちよく当日を迎えられたか、お子様のお顔を拝見すると、髪型や服装を親子で話し合ったのかが伝わるのです。例えばジャストサイズの服を着ているかだったり」と付け加えてくださいました。
今まで正解がわかりずらかった小学校受験ですが、こうして調べてみると、正解は本当になくてイメージにとらわれなでいいということがわかってきます。
受験する側としては小学校受験はこういうものというイメージを作り上げてしまいがちですが、先生からしてみたら昔からポイントは変わっていなくて、「ご家庭らしさを見せてください」ということ。だから家庭で丁寧に作り上げてきたこと、それは全部正解なんですよね。
よく質問をいただくお受験塾の選び方や、願書の書き方などもポイントはあれど、家庭らしさ、子供らしさが大切ということです。
ここでも作り上げているイメージって何だろうと、自分で一つ一つを言語化してクリアにしていくことで、楽になることってたくさんあるんだなと思います。
近頃ではそんな経験や思いを受験生の親御様に伝えるために、講演をさせていただく機会も増えてきました。最後は宣伝のようになってしまいますが、機会があれば遊びにいらしてくださいね!