こんにちは、editor_kaoです。
Domani読者の皆さんなら同じかもしれませんが、1月ってびっくりするくらい忙しくありませんでした?お正月休みでスタートが遅いのに、月内の仕事量は同じ。仕事初めからスタートダッシュをかけ、アワアワしているうちに2月になり、そもそも2月も日にちが少ないのに、今年においては3連休が2回。私は、1月にかけたエンジンがそのまま2月までもち越され、今もなんとなく気持ちが落ち着かない状況です。このコラムがアップされる頃は、もう3月。ああ、こうしているうちに、1年があっという間に終わっていくのでしょうか……。
余裕がなくて、日々の着こなしに思考停止
これだけ慌ただしいと、毎日のコーディネートを考える余裕もなく。凝ったレイヤードなんてもってのほか、モノトーン中心の、ベーシックなニット&パンツばかりになっていました。それに、黒いコートか白いダウンかを合わせるのがルーティン。どんなシチュエーションでも間違いのないコーディネートです。特に先月は、取材で初めてお会いする人も多かったので、こういった着こなしを選びがちになったのも理由のひとつ。でもある日、家を出る前に鏡を見てびっくりしたんです。
「つ、つ、つ、つまらなすぎる……!」
組み合わせ自体は合っている、でもさすがに無難がすぎるというか、逆にこれ、初対面の印象としては悪いんじゃないの?と、思うくらいの衝撃でした。がーん、どうしよう……。
柄スカーフを巻いたら、いきなり着こなしが見違えた!
そんなときに、私を救ってくれたのが、タイトルにもある「エルメス」のスカーフです。もう随分と前に、かなり思いきって購入したカシミアシルク素材のもの。モノトーンの幾何学柄の、メンズ商品です。
最初に鏡を見たときは、無地のカシミアマフラー(これもお気に入り!)をしていたのですが、エルメスに替えたらどうなんだろう。そう思って試したところ、大正解!シンプルな着こなしも、一気に「それらしく」見えてきました。柄物だけど、モノトーンなのでそれほど派手にならないのもいい。ダウンを着ていてもきちんと感がアップして、程よくかしこまった感じになるではないですか。
ちなみにそのときの私は、体調不良から回復したばかり、さらに長らくヘアサロンに行けず髪が伸びっぱなしという、なかなかのバッドコンディションでもありました。ただそんなピンチのときでも、エルメスのスカーフが顔まわりを華やげ、私を「それなりにおしゃれをしてきた人」にまで、引き上げてくれたのです。ありがとー、エルメス!!!
トップブランドだからこその、代えがたい魅力
柄の巻き物が、大人の着こなしにどれだけ威力をもっているかを、再認識した瞬間でした。「絶対にエルメスじゃなければダメ!」ってことではないとは思いますが、適当に巻いても様になる素材のよさや、タダモノならぬ上品な色合いは、トップブランドならではという感じも。なるほど、これは時代や世代を超えて、長く愛されているわけです。ふだん、あまりブランドのアイテムを身につけない私でも、それは十分に実感するほど。あたりまえですが、トップブランドの名品というものは、やはり名品たるゆえんがあるということですね。当時は買うのに勇気がいったけど、今でも手に入れて良かったなと思うもののひとつです。
【今日のひと手間】
そういうわけで自慢!お気に入りの「エルメス」のカシミアシルクスカーフです。くるくるっと巻いて置いただけで、こんなに素敵。メンズなので、いわゆる「エルメス」っぽい優雅な柄ではないのですが、上品な雰囲気は抑えきれません。モノトーンだけど顔まわりが沈むことなく、着こなしを華やげてくれます。ちなみに柄のスカーフを選ぶときは、同系色のデザインを選ぶと、使いやすいのでおすすめです。
エディター
editor_kao
大人の実用ファッションを中心に、人物インタビューや日本の伝統文化など、ジャンルレスで雑誌やブランドサイト、ウエブマガジンで活動中。また、インスタグラム@editor_kaoでは、私服コーディネートを紹介するかたわら、さまざまなブランドや百貨店とのコラボレーションも手がけている。ライフスタイルWEBメディアkufura(クフラ)でも「4ケタアイテムで叶えるオシャレ」を連載中。
イラスト/柿崎こうこ
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