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FASHION おしゃれプロ

2024.05.11

アイテムの色、合わせすぎ問題について【今日からは、自分のために服を着たいvol.71】

おしゃれな着こなしにおいて、色の統一感は基本。でも合わせすぎると一転、コワい印象に。そんなことを考えてみました。

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editor_kao
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こんにちは、editor_kaoです。

突然ですが、お買い物をしていると、なぜか心惹かれるニッチな色ってありませんか?黒やグレーといったベーシックカラーではなく、もっとジャンルの狭い色。私にとってそれは、「セージグリーン」なんです。

ニッチな色「セージグリーン」に心惹かれて

昔から、スモーキーがかった淡いグリーンが不思議と好きで、店頭にその色が並んでいると、つい手に取ってしまいます。甘くもなく辛くもない印象がバランスよく、癒される色調というのも、身につけていて安心。まったく興味がない人は、「そんな色、売ってる?」と思うかもしれませんが、日ごろから気にしていると、意外とあるんですよ。洋服のみならずアンダーウェア、バッグやアクセサリーなどでも見つかりますし、スモールレザーグッズも多い。手帳も、ここ数年はセージグリーンのカバーを使っています。

「おそろいすぎる色」を着る、忘れられない知り合い

ここで悩むのは、お気に入りのニッチな色のものが集まってくると、気づけば「全身がおそろいすぎになる」という問題です。コーディネートにおいて、色の統一感はおしゃれの基本ですが、ぴったりすぎるのも、それはそれでコワい。以前「ボルドーがかったパープル」という、これまたニッチな色を愛する知り合いがいたのですが、トップスもピアスもストールもバッグもと、驚くほどに同色のコーディネートを決めていたことが、今でも忘れられません。思い返せば、おしゃれかどうかよりも、「よくまあ、これだけ集めたね」というインパクトのほうが、勝っていたような……。

同色コーディネートもほどほどに

もしこれが「トップスとピアスだけ」が同色なら、とても素敵だったと思うんです。「トップスとバッグだけ」でもいいと思う。こういったニッチな色のアイテムって、時間をかけて、じっくり探さないと見つからないから、洋服と小物をそろえるのって難度が高い。だからこそコーディネートの完成度も高まりますし、着る人の個性にもなるはず。好きな色が、コーディネートの中できちんと生きてくるのは、このくらいが限度ではないでしょうか。要は「なんでもそろえればいい」というものではないという、あたりまえの話です。何かを愛しすぎるのって、やっぱり危険ですね……(なんの話?)。

あのー、そんなことを書いていたら、今テレビショッピングで「レザーのトートとショルダーとお財布が、同色3点セットで10,000円!」というのを放送し始めました。か、かわいい。やっぱり、ついつい見入ってしまいます……。

【今日のひと手間】

セージグリーンのテーブルウェア

私の「セージグリーン・コレクション」スピンオフ!この色が好きすぎて、テーブルウェアでもそろってしまいました。完全に同色ではないものの、いつの間にかこんな感じに……。

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エディター

editor_kao

大人の実用ファッションを中心に、人物インタビューや日本の伝統文化など、ジャンルレスで雑誌やブランドサイト、ウエブマガジンで活動中。また、インスタグラム@editor_kaoでは、私服コーディネートを紹介するかたわら、さまざまなブランドや百貨店とのコラボレーションも手がけている。ライフスタイルWEBメディアkufura(クフラ)でも「4ケタアイテムで叶えるオシャレ」を連載中。

イラスト/柿崎こうこ

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