英語の勉強をするために何を使うのがいい?
1日1分だけでOK、英単語アプリ
英会話学校やオンラインレッスン、短期留学まで、いろんな勉強法を試してみたけど、どれが本当に自分にあってるのか、いまだ模索中です。迷ったときは、人のマネ。成功者のケースから、今ふたつの学習法にたどりつきました。
ひとつめは、なにかと話題のZOZO前澤社長が使っているということで、人気を集めている英単語学習のアプリ「mikan」。どうやら社長は、移動などの隙間時間に使っているようです。
まず、<カードめくり学習>で、1日10単語を学習します。「知らない」ものは、何度も繰り返し出てくるので、自然と覚えられるのがいいところ。1日の単語数は自分で設定が可能。
次に、ちゃんと覚えているかを選択問題でチェック。
と、ここまで10単語やるのに、実際1分もかかりません。「10分」必要な勉強となると「あとでもできる」「いつでもいいか」という感覚ですが、「1分」は「今、やっちゃお」となります。それが、毎日できる秘訣な気がします。
ランク1から始めてランクアップしていくのですが、その際の試験に1問でも間違えるとランクが上がらず、これはなかなか緊張感もあり、燃えます。
さて、成功社長は有料エリアまで使用しているのでしょうが、課金はできるだけ抑えたい一般人としては、無料でも十分だと思います。そもそも、「基本の1000単語あれば、英語で伝えたいことは伝えられる」とよく聞くし、mikanでは1万単語が無料範囲で勉強できるから、ひとまずは十分すぎるくらい。
また、英単語の覚え方は人によっていろいろですが、私に合ってるのは「エクササイズみたい」に、頭ではなく体に入れていくような、ちゃっちゃちゃとやる方法のようです。隙間時間、頭のエクササイズと思ってやってます!
あっぷあっぷしながらも、とにかく聞く! やがて楽しくなる!
私が大好きなのは、パーソナリティのジョン・カビラさんの品があって優しい英語。本当に美しくて聞き取りやすい。いつものようにラジオを聞いていたら、「シャドウイングという勉強法で英語が上達した」と話していました。なになに、それ?
シャドウイングは、聞いたままの英語を追いかけながら口に出す方法。教材はなんでもよくて、聞いた英語を耳コピして口に出すので、かなりの集中力が必要です(実践法はYoutubeなどでたくさんあるので、そちらを)。
シャドウイングを調べていると、TEDというアプリをすすめている人が多くいました。TED とは、Technology Entertainment Designのことで、クマの映画の『ted』とは何の関係もなく、TED talksというバンクーバーである大会のプレゼンを集めたもの。そもそもは、英語教材ではありません。学者から女優、経営者など、さまざまな専門家のスピーチ動画が、続々とアップされていて、それが英語字幕付きで見られるのです(ものによっては日本語字幕もあり)。
ランキングは日々変わっていますが、この日の人気No.1は、お見合いアプリで成功した女性のスピーチ。私の理解が正しければ、彼女はMBAで習得したハウツーをお見合いにも生かた、自分の成功例を話していました。
シャドウイングのときは、あまり早口すぎるスピーチにはついていけませんが、字幕付きなら、一時停止も使いつつ、とにかく、必死で、わからなくても、「くちマネ」を続けていきます。「早いスピードに慣れる」ことを上達の近道としているアドバイスも多いので、いっぱいいっぱいで空回りしながらも、口が乾いても、くちマネを繰り返すのみ。
前述のmikanがトイレなら、TEDはお風呂で。5分程度のものが多いので、2回、3回と繰り返して見ると、ちょうどいいお風呂時間です。内容を楽しむところまでいけたら、かなりのステップアップ。どうやらTEDは面白くて役に立つ動画の宝庫のようですので。
TEDはそれなりのスピードなので、速度調節ができればパーフェクトなんだけど…。そうだ、聞くスピードを選べる教材は、「世界へ発信! ニュースで英語術」というNHKラジオのストリーミングにありました。5分のラジオ番組で、ニュースの読み上げスピードを「普通」「ゆっくり」から選べます。この「ゆっくり」を使ってシャドウイングしてます。話題もスポーツから世界市場までいろいろで、興味あるトピックを聞くだけでも楽しい。
そして、TEDであっぷあっぷして必死にやった後、こちらの「ゆっくり」でシャドウイングをしてみると、すごく聴きやすく、上達した気分! かなりうれしい! これは新たな発見でした。やっぱり慣れるに限りますね。
南 ゆかり
フリーエディター・ライター。Cancam.jpでは「インタビュー連載/ゆとり以上バリキャリ未満の女たち」、Oggi誌面では「お金に困らない女になる!」「この人に今、これが聞きたい!」など連載中。よろしければそちらも読んでくださいね。