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LIFESTYLE 雑学

2024.12.21

「感心」の正しい意味とは?「関心」との違いや類語、使い方を例文とともにご紹介

感動(かんどう)

「感動」とは、ある物事に深く心を動かされることです。「感心」も心を動かされることを意味しますが、その度合いがより強い際に用いられます。

また、心が動かされる対象が広いことも特徴です。「感心」は主に立派な物事に対して心を動かされますが、「感動」の対象は、あくまでも人それぞれだといえます。

・新人作家の小説にとても感動した。
・子どもの頃に好きだった歌を聞くと、今でも感動してしまう。
・彼の前向きな考え方に感動した。

かん‐どう【感動】
[名](スル)ある物事に深い感銘を受けて強く心を動かされること。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

感銘(かんめい)

忘れられないほど深く感じることは「感銘」という言葉で言い表します。心に深く刻み付け、忘れないことも意味する言葉です。

「忘れられないほど」とあるように、心がより大きく動いた際に適した表現だといえます。感銘を受けた相手に対しても、思いの強さを伝えられる単語です。

・何があっても諦めない彼の姿に、深い感銘を受けた。
・学びの多いお話に、いたく感銘しました。

かん‐めい【感銘/肝銘】
[名](スル)忘れられないほど深く感じること。心に深く刻みつけて忘れないこと。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

感激(かんげき)

「感激」とは、強く心に感じることです。また、気持ちがたかぶることも表します。主に、嬉しさや喜びを感じるシーンで多く用いられる言葉です。

・憧れだった歌手に会えて、本当に感激した。
・長年応援してきた野球チームが優勝し、感激に浸っている。
・情熱を込めた彼の演奏は、会場の観客に感激を与えた。
・彼女は感情豊かで、すぐに感動する感激家(かんげきか)だ。

かん‐げき【感激】
[名](スル)強く心に感じて、気持ちがたかぶること。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

「感心」を目上の人に使わない方がベター

良い評価を得た社員

(c)AdobeStock

「感心」という言葉は、目上の人に使うのは不適切だといわれています。相手を尊敬する意味が含まれるものの、基本的には他者の行為を評価するニュアンスを持つ言葉だからです。

そのため、上司や目上の人に対して以下のように「感心」を使うと、失礼にあたってしまいます。

・(NG例)先日のスピーチの内容、大変勉強になり深く感心いたしました。

この場合は「感心」ではなく「感服」という言葉が適しています。前述したように、「感服」は相手に尊敬の気持ちを抱くことです。同時に深く感心することも表します。

・先日のスピーチの内容、大変勉強になり深く感服いたしました。

また、「感心」の類語である「感動」も、目上の人に対して使える表現です。「感服」のように尊敬や尊重の気持ちは含まれないものの、相手の言動に対して深く感じたことが伝えられます。

・先日のスピーチの内容、大変勉強になり、とても感動いたしました。

このように、目上の人に対して心が動いたことを伝えたいときは、「感心」ではなく「感服」や「感動」を使うように心がけてみてください。

かん‐ぷく【感服】
[名](スル)深く感心して、尊敬・尊重の気持ちを抱くこと。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

「感心」の意味を知り日常会話やビジネスで正しく使おう

「感心」は、相手の言動に心動かされ、尊敬の気持ちを抱く際に適した言葉です。一方で、あきれたことを皮肉を込めて伝える意味合いもあります。

また、目上の人に対して「感心」を使うのは、失礼にあたります。日常生活やビジネスシーンで円滑なコミュニケーションを図るためにも、「感心」が複数の意味を持つことを知り、正しく活用していきましょう。

メイン・アイキャッチ画像:(c)Adobe Stock

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