人に頼ることが苦手
人に仕事を任せたり、大変なとき誰かに頼ったりすることができない人も、イライラしやすい傾向にあります。仕事ができないと思われるのが嫌で、周りの人に悩みや相談ができず、一人で抱え込んでしまうのです。
また、自分でやった方が早いと思い込み、一人でたくさんの仕事を背負ってしまっている場合も。
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【Domani編集部の体験談】自分にイライラしてしまうときは?
Domani編集部のメンバーの中にも「ついイライラしてしまうことがある」という人がいましたので、体験談を紹介します。
仕事の資料作りでイライラ
締め切りの迫る企画書作成で、同僚に頼めず一人で徹夜してしまったことがあります。翌日、出社した同僚に「手伝おうかと思ったけど、A子さん完璧だから一人でできると思って…」と言われ、イライラが爆発。誰かに『助けて』と言う勇気がない。多分コミュニケーションが苦手で、普段から人と話ができていないせいだ。どうせ私なんか…と、一人で抱え込んでいたことが悔しくて悲しくてたまらなかったです。(35歳・女性)
引っ越しの手伝いを頼めず…
引っ越し作業の手伝いを、友人たちにお願いすることができなかった私。友人に「迷惑をかけてしまう」と思い込んで黙々と荷造りした結果、腰を痛めてしまうことに。後日、引っ越しの話を聞いた友人から「なんで言ってくれなかったの?」と心配され…こんなに良き友に恵まれているにもかかわらず、自分の思い込みで彼女に頼れなかったことに腹が立ってしまいました。(30歳・女性)
自分がイライラするときの対処法
ここまで、皆さんがどのような心理ですぐにイライラしてしまうのかについて見てきました。
では、そのような状況に陥った場合はどうすればいいでしょうか? ここからは、自分がイライラしてしまった時の対処法について見ていきましょう。
リラックスする時間を設ける

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一般的に、「日頃から適度にリラックスする時間を設けること」には自律神経のバランスを整え、イライラや不安を和らげる効果があると期待されています。
ストレスや緊張を抱えることが多いと、自律神経のバランスが乱れて交感神経が優位になるのです。するとイライラや不眠、肩こり、頭痛など、精神的にも体的にも体調を崩しやすいのだとか。
そのイライラはもしかしたら、自律神経のバランスが崩れたことで起きている可能性も。意識的にリラックスする時間を作る努力をしてみましょう。
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物事のいいところに目を向ける

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物事を考えるとき、ポジティブに締めくくることで嫌な感情を和らげることができます。
たとえば嫌なことがあったときに「最悪だった」で終わると、ネガティブな感情だけが強く残ってしまいますが…「最悪だったけれど、△△は良かった」とポジティブに締めくくることができれば、その都度イライラせずいい面にも目が向くようになります。
人はネガティブになっているときほど、他人の欠点や物事の理不尽さに目がつきやすくなるもの。人の長所や物事の良かったところに視点を向けられたなら、ネガティブな思考に頭を支配されることは少なくなるはずです。
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冷静に本質を考える

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思わずイライラを人にぶつけてしまいそうになったら、一旦落ち着いて状況を見つめ直してみましょう。心理カウンセラーの吉野麻衣子さんによれば、そのときの怒りに任せず、一瞬冷静になる時間を作るべきだと言います。
「苛立ったときは怒りに任せず、『なぜ苛立ってしまったのか、どうしたら良かったのか、自分はどうして欲しいのか』などを考えてみましょう。その場の感情で動くのではなく、一瞬立ち止まって冷静になり、物事や自分の感情に対してロジカルに考えるようにしてみてください」(吉野さん)
自分にゆとりを持つ
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家庭でも職場でも、あまりに忙しいときは思わず余裕をなくしてしまう瞬間もあるはずです。でもそんなときだからこそ、落ち着いて物事をシンプルに捉える努力をしてみましょう。
「多忙過ぎて限界と思うときこそ、深呼吸をし、冷静になって自身の気持ちを落ち着けてください。物事はどんな難解に思えるものでも実はとってもシンプル。そのシンプルさが重なって複雑になっているため、落ち着いてゆとりを持って解きほどいてみてください」(吉野さん)
自分がイライラしやすいシチュエーションを分析する
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イライラをコントロールするために、自分がどういったシチュエーションでイラッとしやすいかを分析するのも重要です。そうすることで、前もった対応策を講じることができるでしょう。
一例として「いつもより仕事で疲れて帰ってきたときイライラする」場合、家事は休んでデリバリーを利用したり、お風呂でリラックスして即就寝するといった具合です。
このように、自分がイライラしやすいシチュエーションを分析すれば、事前の対策も可能なのです。また、自分のイラつきを察知したら、抱え込まずに「周りに助けを求める」と割り切っておくこともできます。
これらの対応策があれば、周りに当たることもなく冷静にやり過ごすことができそうですね。
【実際の体験談】イライラしてしまったときの対処法
対処法を見てもピンとこないという方でも、実体験を見ると参考にしやすいはず。ということで、少しでもイライラを解消しやすいように体験談を交えた解決法を紹介します。
自分のイライラを「見える化」する
まず、自分がどんな時にイライラしやすいのかを紙に書き出してみました。「子どもが言うことを聞かない時」「夫が家事を手伝わない時」「仕事の締め切りが近い時」など、自分がイライラしやすいシチュエーションを分析してみたんです。そうすると、事前に「今日は疲れているからイライラしやすい日だ」という心構えができ、深呼吸するなど冷静に対応可能になりました。(35歳・女性)
「ま、いっか」で物事のいいところに目を向ける
完璧主義なところがあり、うまくいかないとすぐに落ち込んでいました。でもある時、家事が終わらなくても「ま、いっか」と諦めるようにしてみたんです。そうすると、「今日はできなかったけど、子どもとゆっくり遊べたから良かった」と物事のいいところに目を向ける余裕が生まれました。完璧を求めないことで、心の負担が軽くなったのを感じています。(30歳・女性)
最後に
- 6割以上の女性が自分はイライラしやすいと感じている
- キャパシティが少ないことや完璧主義、精神的な余裕のなさなどが原因となっている
- イライラへの対処法は、リラックスすることや物事のポジティブな面に目を向けることなど
アンケート結果からも見えたとおり、多くの女性がイライラしやすさを感じているようですね。その背景には、キャパシティの少なさ、完璧主義、精神的な余裕のなさ、そして人に頼るのが苦手なことなどが挙げられます。
イライラとうまく付き合うには、原因を分析してリラックスする時間を設けたり、物の良い面に目を向けたりすることが大切です。まずは、イライラしやすい状況を把握するところから始めてみましょう。
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