令和とは、伝説の「梅豚」がおうちで味わえる時代のこと
青山にある名店「ふーみん」を知っていますか?グルメ界のみならず、ファッション界でも約50年もの間人気を誇っている、中華風家庭料理のお店なんです。ロケ終わりや展示会周りのランチ、仕事仲間との食事会などで、訪れたことのないおしゃれプロはいないほど(たぶん)。ここで提供されるのは中華料理、だけどどこかホッとする優しい味わいに、慌ただしく働くファッション関係者が日々癒されています。今回、73歳になるシェフ、ふーみんさんのレシピ本が発売されたとのことで、青山勤務15年の過去をもつ筆者(当時はずいぶんお世話になっていました)が、実際にレシピを再現してみました。
▲気になるレシピ本はこちら!『青山「ふーみん」の和食材でつくる絶品台湾料理』。表紙は伝説メニュー「豚バラ肉の梅干し煮」!あぁ、お腹空いた…。
本の巻頭を飾るのは、「ふーみん」でも神メニューと呼ばれる3品の微に入り細に渡る完全レシピ。上記の「豚バラ肉の梅干し煮」のほか「ねぎワンタン」「納豆チャーハン」はお店でも必食なのですが、それが自宅でつくれるなんて…いい時代がきたものだ。VIVA令和!(お店の創業は昭和46年だけど)
▲大きな皮が特徴の「ねぎワンタン」
▲ランチでは売り切れ必至「豚バラ肉の梅干し煮」
▲「納豆チャーハン」はやみつきになる味!
完全再現プロセスのページを開けてみると…工程が細かく分かれていて、わかりやすい!写真多め&文章少なめなのもやる気が湧きます。
実際のお店、ランチタイムは行列必至。スケジュールによっては泣く泣く諦めることも…。だからこのレシピは本当にありがたいんです。時間があるゴールデンウイーク中の今、試してみようかな〜。
「ふーみん」の味がなぜ人を惹きつけるのか。本のタイトルにもありますが、ふーみんさんのつくる料理は、中華でありながら和の食材を上手に取り入れられているのが特徴です。この本も和食材別にレシピがずらり。「梅干し」「大根」「ちりめんじゃこ」…これらが中華に姿を変えることで、より身近な味わいになるんですね。
現在、著者のふーみんさんは青山の店舗を引退。73歳となった今もフレンチレストランの料理教室に通ったり、出張料理人として活動するなど、まだまだ新境地を開拓中です。ゆくゆくは予約制のサロン的なお店をもつことも考えていらっしゃるとか。このレシピ本は、そんなふーみんさんによるお店では食べられない新メニューも数多く登場しており、なかでも筆者は大好物である切り干し大根を使ったひと品をつくってみました。
切り干し大根LOVE♡とりあえずひと皿つくってみました
▲挑戦したのは「切り干し大根のXO醬炒め」。台湾の塩漬け大根でつくる料理をアレンジしたそうです。
▲お、プロセスはたったの3つ!これは簡単そう。
完成したのはこれ!いかがでしょう?我ながら、本とほぼほぼ同じにできた気がする!
材料もXO醬以外は自宅に常備しているものばかり。プロセスをなるべく簡略し、わかりやすく(そして挫折しないように)まとめたのも、この本のこだわりだとか。ほんと、めちゃめちゃ簡単にできましたよ。材料に干ししいたけを使っているのですが、戻し汁はおみそ汁に利用するなど、無駄のない献立づくりにも成功!肝心の味ですが、切り干し大根といい、干ししいたけといいい、XO醬といい、口の中にうま味の洪水が!ごはんに合うのはもちろん、おつまみとしてもイケそうです。ビールビールぅ〜。あ、多めにつくって次の日のお弁当のおかずにしてもいいかも♡
ゴールデンウイーク、お家でつくるものに困ったら、ぜひこのレシピ本を活用してみてください。個人的には目にも鮮やかな「緑の麻婆豆腐」、季節の野菜がたっぷり食べられる「塩麹とヨーグルト漬け」なんかも気になっており。プロならではの発想に目からウロコです。なにより工程が簡単なのがうれしい♡レパートリーが増えること、間違いなしですー。
伝説の神レシピをおうちで完全再現!
著名人の胃袋と心を掴むふーみんの味を再現。
著/斉 風瑞 定価 本体1400円+税 B5変/96頁 小学館刊 購入はこちらから