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2019.06.01

ラグジュアリーホテル並みの入院費でも、決め手になったのは「若さ」【うちのダディは脳梗塞8】

 

10代をカリスマモデルとして駆け抜け、20代でデザイナーに転身した佐藤えつこさん。華やかな人生を歩んでいた35歳のとき、父親が脳梗塞で倒れ、人生が一変しました。アラフォーにして介護歴は4年。その道のりはけして楽なものではありませんでした。だれにでも起こりうる、けして他人事ではない人生の悲喜こもごもと介護のリアル。今回は、回復期を過ごす大事な病院選びがついに決着、その決め手とは?

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なんとか病院が決定

最終的に4つの病院をまわって決めたのは、医師の友人にもおすすめされ、ケースワーカーさんの候補リストにも入っていた病院でした。

自宅からの近さや通いやすさも大事だけれど、いちばんの決め手は、リハビリを担当するスタッフが若い!ということ。もちろん管理職には50代以上の方もいるものの、現場で一緒にリハビリしてくれるのは20代、30代前半が中心。いろいろな病院を見た中でも、特に若々しい印象でした。

最初は正直、「こんなに若い子ばかりで大丈夫!?」と思ったのですが、見学に行くとスタッフに活気があって、患者さんとのやりとりを見ていてもすごく雰囲気がよくて。

それに、私自身も病院スタッフの方にけっこう話しかけるほうなので、アラフォーで同世代とか、もっと年上よりは、年下のほうが変に気をつかうことなくコミュニケーションがとれるのかなと。そんなわけで、担当スタッフをリクエストさせてもらいました。

病院側の配慮もあり、ダディの担当言語療法士=STさんは、女性のヤマモトさん(仮名)。理学療法士=PTさんはタナカさん(仮名)、作業療法士=OTさんはヨシダさん(仮名)で共に男性に決まりました。相性を見ながら、希望を出せる環境なら遠慮せずに伝えたほうが、後々のリハビリもスムーズにいくと実感。

実際にダディが入院してからは、思ったとおり!苦手なはずのリハビリで、スタッフに囲まれてうれしそうにしていたんです。若い子ならではの明るさで警戒心がやわらぐのか、ダディの拒否反応がなくなるのが感じられました。

当初の入院費は1日およそ10万円、高級外資ホテル並み(笑)! 

個室、24時間体制の医療サポート、リハビリ、食事(鼻管注入だけど)が含まれるとはいえ、なかなか衝撃の金額ですよね。

ダディは「三重苦」(エピソード7参照)の事情もあり、最初のころはいちばんランクの高い部屋に入らなきゃいけなくて。そこから一般個室になり、後半は、四人部屋とか大部屋にしてほしいと病院側に頼みました。

手が掛かるのである程度はしょうがないのですが、いわゆる「差額ベッド代」には、健康保険は適用されません。そんなわけで、高額療養費制度の対象にもなりません。民間の医療保険でもせいぜい日額1万円の補助ですから、自費ではさすがに払い続けられない!

ちなみに、、、見学した“例の”セレブ病院だと、1日20万円とか30万円とか、ヨユウでかかるんです。

これまたレベルが違いますな、、、!

イラスト/佐藤えつこ 構成/佐藤久美子

▶︎この世は、カネとコネしだい!?【うちのダディは脳梗塞7】
▶︎だれにでも起こりうる介護のリアルって?元モデルの介護奮闘記

佐藤えつこ
佐藤えつこ

1978年生まれ。14歳で、小学館『プチセブン』専属モデルに。「えっこ」のニックネームで多くのティーン読者から熱く支持される。20歳で『プチセブン』卒業後、『CanCam』モデルの傍らデザイン学校に通い、27歳でアクセサリー&小物ブランド「Clasky」を立ち上げ。現在もデザイナーとして活躍中。Twitterアカウントは@Kaigo_Diary

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