のびのび、生き生き。わんぱくなくらいがいい。
PROFILE
出身地/カナダ
家族構成/妻(日本人)、息子(4歳)
住まい/東京・渋谷区
職業/大学の英語講師
家事は大得意! ただし料理以外はね
私の担当は、掃除、洗濯もの干し・たたみ、子どもの物の片付け…。最初は妻に怒られながらやっていましたけど、今はパーフェクトにできますよ。服をたためばお店のディスプレイみたいだし、夜は妻が息子を寝かしつけている間にリビングの片付けをして、翌日の準備をしてからベッドへ。全部完璧に片付けて、ピカピカにしてから1日を終えるんです。朝起きたときに家の中がきれいなのは、気持ちいいですからね。
もともと几帳面だったわけではないですよ。どちらかといえば大雑把な性格です。でも、産後に大変そうな妻を助けたいと、ちょっとずつやるようになりました。子どもができる前は料理もしていましたけど、どうも私の料理は子どもが好きじゃないみたい(笑)。料理だけは妻のほうがいいということになり、いつの間にか家事の分担が決まった、という感じです。
おおらかでポジティブなのはパパ譲り
息子は家の近くの認可保育園に通っていて、その後も公立の小学校に進む予定です。それを考えて、ふだんの会話も勉強も、今のところすべて日本語。英語は大事ですが、日本語はそれ以上に大事だし難しい。まずはちゃんと日本の教育を受けさせて、会話も読み書きもきちんとできるようになってほしい。ただ、英語に触れる機会は与えたいので、家では英語の絵本を読んだり、一緒に動画を見たり。それから朝、保育園まで周囲の自然や景色を見ながら歩く20分は、ちょうどいいお散歩であり親子の会話の時間です。
私「Whats’s that?」
息子「Bamboo!」
私「What eats bamboo?」
息子「Panda」
私「Oh, can you see a panda here?」
息子「No。。明日会えるよね」 こんなふうに、息子は日本語を交えて返すことも多いけれど、それでもいいんです。英語に触れる時間を楽しむことが、大事なのですから。
4歳になった今、週末は英語教室にも通い始めました。そうしたら、今まで見たこともないくらい、生き生きして、楽しそうなんです。みんなでワイワイ遊んだり、問題が解けたら大きく喜んでハイタッチして。そして自然に英語に触れて。
こんなふうに自由な息子の性格は、私に似たのかもしれません。保育園と家庭だけだと、枠に収まらない息子は、たまにエネルギーをもて余しているように感じることがあるけれど、英語教室が加わって、バランスが取れているようです。そうでなかったら、とかく「みんなと違う」ことを否定的にとらえてしまうことにもなりかねない。それはしたくないんです。のびのび、生き生きと。わんぱくなくらいがいいのかもしれません。(後編に続く)
●ヒューさんの1日
7:00 起床。妻がいれたコーヒーを飲む。
朝食、洗濯もの干し・片付けなどの家事。
8:00 息子と歩いて保育園へ。
9:00 大学へ出勤。
19:00 帰宅(息子のお迎えは妻)。
夕食。
食器洗い・片付け・お風呂準備などの家事。
21:00 妻が息子を寝かしつけた後、部屋の中の片付け。
22:00 入浴、読書・勉強・論文作成など自分の時間。
23:00 就寝。
南 ゆかり
フリーエディター・ライター。半年にわたって取材・執筆した書籍『真夏も雪の日もかき氷おかわり!』が6月28日小学館より発売されます! ほかにOggi誌面「お金に困らない女になる!」「この人に今、これが聞きたい!」などなど連載中。