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LIFESTYLE 夫婦

2019.06.02

夫の単身赴任を望む妻…殺伐とした夫婦関係を修復するためにしたことは…【ワーママvsワーパパの心の叫び座談会vol.6】

夫婦それぞれに思うところはあるけれど、本当に知りたいのは根本的に悩みを解消する方法。夫に期待するのはもう無理かも…と諦め気味な妻に、夫たちは必死の説得を試みて…!? 男女6人座談会完結編です。

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家事・育児分担について討論すべく集まったメンバーはこちら↓

【ワーママ】
Tさん(39歳/メーカー/3歳の女の子・1歳の男の子。夫は不動産会社営業)
Yさん(41歳/研究職/3歳の男の子、夫は金融系)
Kさん(38歳/金融系/2歳の女の子・0歳の男の子、育休から復帰したばかり。夫はメーカー勤務で資格勉強中)

【ワーパパ】
Iさん(43歳/人材系/8歳・6歳の男の子、専門職の妻と結婚して9年)
Sさん(38歳/金融系/6歳・2歳の女の子、妻はネット系のベンチャー企業に勤務)
Mさん(40歳/メーカー/8歳の女の子・3歳の男の子、研究職の妻は大学時代の同級生)

前回の記事はこちら▶︎ママだけが、仕事と育児の折り合いをつけなきゃいけないの?

感謝の気持ちを伝えるだけでも、夫婦の緊張状態はゆるむ…!?

妻K:いろいろな話が出ましたけど…私たち、結局どうしたらいいんでしょうね? みんな大変だっていうことは、とりあえずわかったけど。ちなみにパパのみなさん、奥さんに感謝の気持ちはあるんですよね? 言葉で伝えてますか?

夫M:言わないと伝わらないと思っているので、伝えてますよ。「ありがとう」というよりは、妻が「仕事も育児も中途半端で」と落ち込んでいたりするから、「両方頑張ってて、いいんじゃない」って。イマイチ刺さってない感じはするけど、

妻Y:わ! 上から目線(苦笑)!

夫M:あれ? そう?

夫I:僕もあからさまに「ありがとう」とかは言ってないかなぁ。でも、いちいち細かいケチをつけない、ってのも感謝の気持ちのつもりなんだけど。

妻T:どういうことですか?

夫I:たとえば、僕がたまにトイレの電気を消し忘れたりするんです。ひと月に1回か、2か月に1回か、という程度。それを嫁はいちいち指摘するわけですよ。一方、嫁は嫁で何かしらミスったりすることもあります。でも、それを僕は「そういうこともあるよね」って指摘しない。そういう優しさっていうか…。

妻T:わかりにくい(苦笑)!

夫M:まあでも夫だって、おだててほしいわけじゃないけど、認めてほしいという気持ちはありますよね。

夫S:「朝からこんなごはんをつくってくれる夫はほかにいないよ」「おいしいね」と言ってくれると、「頑張ろう」という気になります。

妻T:それをそのまま、うちの夫に返したい(笑)。

妻K:うちの夫は「ありがとう」と言ってくれるけど、実際こっちの大変さをどれだけ理解しているかというと…まあ、もどかしいですよね。でも「労わろう」という気持ちは伝わってくるから、しょうがないか。

お互いに相当頑張っていると「認める」ことから始めよう

夫I:そもそもの前提として、僕らみんな、相当頑張ってるじゃないですか。労働力不足の中、女性も働けと言われて、親世代のときはなかったような家事・育児分担について夫婦でモメながらなんとかしようとして…どんだけえらいんだ、って感じですよ。政府から表彰されてもいいんじゃないか、と思うくらい。それを夫も妻も認め合う気持ちがあればいいんじゃないかなぁ…。

夫S:あとは、さっきのIさんのトイレの電気じゃないですが、お互いに「ここは許そう」という部分をつくるのも大事だな、と思っています。家事も育児も、結局「気になった」ほうが手を出して、「私はこんなにやってるのに、どうして気づかないの?」ってケンカになってるわけじゃないですか。お互いに、「どうしてもここには興味がもてないから、ゴメン! 任せた」という分野をシェアしておくだけでも気は楽になるんじゃないかな、と。どこに地雷が埋まってるかわからないまま探り合ってると、家の中がしんどくなる。

妻Y:うちは〝見えない家事〟も含めて家事・育児を50項目以上書き出したのがよかったと思います。それでも私の負担が多いのは変わらないけど、夫にも「これだけやってる」とわかってもらえたし。ただ、あまりガチガチに「コレは私、コレはあなた」と決め込んでしまうと「あれもこれもできてないじゃない!」みたいにギスギスするし、仕事の忙しさもお互いにそのときどきで変わるので、流動的に微調整していかないとうまくいかないかもしれません。

妻T:結局のところ、「コミュニケーションが大切」って話になるんですよね。

夫M:そこに尽きるかもしれませんね。僕もあんまりしゃべらないから…反省してます。でも奥さんたちには「もうちょっと手を抜いてもいいんじゃない?」ってのも伝えたい。多少家が片付いていなかろうが、料理が出来合いであろうが、奥さんがイライラしてないことのほうが夫としても、きっと子どもたちにとってもありがたい。

夫S:もっと仕事を頑張りたいと思うなら、それもちゃんと伝えたほうがいいと思いますよ。妻が好きな仕事を頑張って、機嫌よくしてくれてたほうが家庭もハッピーじゃないですか。確かに今は大変だけど、子どもはいつまでも手がかかるわけじゃないし、数年の辛抱だと思ってご主人と一緒に乗り切れるといいんですが…。

夫I:今思い出したんですが…、近所のご主人が単身赴任になったとき、嫁が「いいなぁ~。あなたは単身赴任とかないの?」って言ってきて、大ゲンカになったことがあるんです。要するに、僕に対して「いなくなればいのに」って言ったのと同じことでしょう? 僕なりに育児も頑張っているのに、とすごく傷ついて腹が立って、双方の両親も巻き込んだ話し合いまでに発展したんです。

妻K:離婚も考えた?

夫I:うーん、そこまでじゃないけど、“わけもなく嫁が不機嫌”という日々が1年半ほど続いて、夫婦関係はだいぶ殺伐としてました。でも思い返せば、子どもがもっと小さいときは僕も仕事がいっぱいいっぱいで、彼女がひとりで小さい子どもふたりにごはんを食べさせてお風呂に入れて…。それがどんなに大変なことだか思いやる余裕もなかったんですよ。彼女のほうはそんな積み重ねもあって、爆発したんですよね。家事・育児の何が大きく変わった、ということはないけど、僕が異動して早く帰れるようになったり、妻も職場が変わってストレスが減ったり、何より子どもの手がかからなくなってきて、この1年ほどはようやく平穏な日々が戻ってきました。嫁とくだらないテレビの話もできるようになった(笑)。

妻Y:よかった…。

妻T:そんな平穏な生活は、遠い未来すぎてまだ想像がつかない(苦笑)。夫は正直あてにならないし、期待するとガッカリするから、もはやあまり要求もしないようにしてるけど…。希望は捨てないで働きかけたほうがいいのかな?

妻Y:そうそう、やり方は家庭によってそれぞれだけど、夫と共有できることはして、ひとりで背負わないほうがいい。それが夫婦ってものなんですよね、きっと。

構成/酒井亜希子(スタッフ・オン)

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