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仕事と同じくオシャレも〝楽しむ〟! 似合わなくてもいいから〝何でも着てみる〟ことが大事
Netflixにて全世界独占配信中のアニメ『7SEEDS』に出演している声優の福山 潤さん。vol.1とvol.2では作品について、そしてvol.3では福山さんの仕事観などについて伺ってきましたが、今回も福山さんのパーソナルな部分を深掘り!オシャレ好きで有名な福山さんに、ご自身のファッションについて聞いてみました。
いつもオシャレで個性的。そしてとにかくたくさんの洋服を持っている…!そんなイメージが強い福山さんですが、ファッションへのこだわりは?と聞くと、「ここでカッコいいことを答えられたらいいんですけど…もともとファッションにはなんの興味もなかったんです」と意外な回答。
「ハタチくらいまでは、いわゆる〝スティーブ・ジョブズ方式〟。夏ならTシャツ、冬なら黒タートル…と同じアイテムが4着ほどあって、それをひたすら着回す…ということをしていました。でも声優として表に出ることが多くなったり、写真を撮っていただく機会も増えたりして、このままじゃダメだな、と。それにやっぱり身綺麗にしておくべきだとも思って、それならいっそファッションを楽しもう!と、いろいろなものを試していくようになり…。そのうちに自然とハマってしまっていたんです。図らずもファッションが趣味になった…という感じですね(笑)」
▲この洋服は撮影用の衣装ですが、まるでいつも愛用している服のようなハマりっぷり! 服を〝着慣れている〟感じが素敵です。
「もともとはジャケットスーツとか渋めのものを着たかったんですね。でも若いうちはどうしても似合わない。なので、そういうアイテムが似合うようになるまでは、とにかくいろんなものを試して自分の好きなものを探そうって思ったんです。だって、着てみないとわからないじゃないですか。だからお店も本当にいろいろなところをまわりました。そうしているうちにファッションにどんどんのめり込んでいって。だから、自分の中でオシャレにこだわりがあるとしたら〝怖気付かずに何でも着る〟ですね」
前回のインタビューの中で、声優という仕事をする上で大切にしていることは〝自分が楽しむ〟姿勢だと語ってくれた福山さん。オシャレも仕事同様にとにかく楽しむ、という心意気が感じられます。
「似合わないなら似合わないでいいやって思ってます。似合わないからイヤだな、じゃなくて、似合わないなら似合わないで別にそれでいい。それよりも自分が着たいという気持ちを優先してきた気がします」
自分に似合う装いは、年齢を重ねていくうちに変わっていくもの。〝怖気付かずに何でも着る!〟という気持ちは、大人になった今だからこそ改めて大切にしたいですよね。オシャレも仕事も、守りに入らずポジティブに!
ついに買っちゃいました! ずっと欲しかった〝あのブランド〟のジャケット
そんな福山さんが、最近GETした中で特に気に入っているアイテムってありますか?
「最近はジャージー素材のジャケットを買いました!ずっと探してたんですよ、ジャージー地で楽だけどちゃんとサマになるジャケットとかセットアップがあったらいいな、って」
そこで購入したのは、〝HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE〟のジャケット。ずっといいなと思いつつも、なかなか手を出せずにいたのだそうです。
「ここに手を出したら終わりだなと思っていたんです(笑)。だって、軽くてシワにならなくて洗濯もできるんですよ!そんな便利なアイテムを手に入れてしまったら、そればっかり着ちゃうよなぁって。でも買っちゃいました(笑)!いや〜、これが本当に便利で。上下セットでパターンをいくつか…って、久しぶりにかなりまとめ買いしましたね」
▲夕暮れのニュアンスカラーに包まれる福山さん。スポーティでラフなアイテムも、こうしてモノトーンでまとめることで大人っぽい装いに。
普段のお仕事用の洋服は、毎日どのように決めているんですか?と聞いてみたところ、
「仕事に着ていく洋服は〝制服方式〟にしているんです。『今シーズンは、コレを制服にしよう!』と決めたら、撮影やイベントのような特別な仕事の日以外はほぼそのアイテムを着るようにしています。この前の秋冬は〝藍染〟をテーマにしていて。『藍染を制服にする』って決めて、ひたすら藍染の服を着ていました。昔は『今日は何を着よう?』と毎日考えることも楽しかったんですが、最近はその時間も他のことに使いたいな、と。だから、シーズンのテーマに合わせた数着を〝制服〟と決めて、それをひたすら着回しているんです」
と、なんとも効率的なおしゃれの楽しみ方!
「あとは、撮影とか人前に立ったりするイベントとか、特別なときのためにスーツを準備しておいて…。それこそ、最近買ったジャージー地のジャケットスーツとか!地方での仕事でも持ち運びしやすくてちょうどいいんですよ。なので、もともと持っていた服や単純に趣味で買った服はプライベートのときに楽しむようにしてます」
〝単純に趣味で買う服〟って、気づかないうちにどんどん増えていきますよね。と取材スタッフ(普段はファッションページを担当)が切り出すと…
「そうそう!『レザージャケットはもう買わない!』って決めているはずなのに、どんどん増えていきますね(笑)。僕、レザーが好きなんですけど、レザーってちょっとしたトレンドはあっても、それほど大きくは変わらないじゃないですか。で、何を思ったのか各色買い揃え始めちゃって(笑)。黒はあるからもう買わない、じゃあ次は青。青はあるから、次は革の種類を変えてヌメ革にして、でも経年変化していくからまた次を…って止まらなくなって!」
▲カラフルなハイテクスニーカーもとってもお似合い。「疾走感のある足元を撮りたい!」というリクエストにもズバリ答えてくださいました。
レザーのジャケットだけでも随分な枚数がありそう…と思ったら「20着くらいはありますね」と涼しい顔で取材スタッフを驚かせてくる福山さん。
「僕、洋服を捨てないのでどんどん増えていっちゃうんです(笑)。でも、本当に毎年思うんだけどなぁ…『今年こそレザーは買わない』って…それでも、買っちゃうんですよねぇ…」
「ねぇ…」「本当に不思議ですよね…」と福山さんを含む、その場にいた全員が深く頷いたのでした。
女性に着てほしいメンズアイテムは…ずっと憧れている〝ベタ〟なアレ!
何を隠そう、『Domani』はワーママに向けたファッション雑誌。毎シーズンのトレンドからずっと変わらず大切にしたいベーシックな装いまで、日々さまざまなオシャレを提案しています。中でも最近盛り上がっているのが〝MeHim〟というカテゴリー!
〝MeHim〟とは「Me(私)」と「Him(彼)」でシェアするファッションのこと(※Domaniの造語です)。簡単に言えば、彼が普段着ているアイテムを「今日これ借りるね!」と自分も着ちゃう…というオシャレのことです。
オシャレな福山さんにこそ、ぜひ聞きたい! 福山さんが考える、オススメの〝MeHim〟アイテムってどんなものですか?
そう質問すると「いや〜、申し訳ないですねぇ…」と福山さん。果たして何が申し訳ないんでしょう?
「僕、本当に価値観が昔のままなんですよ!だから、僕が着ても大きいくらいのYシャツとかを、ダボダボのまま着ていただきたい!!」
▲「いろいろ考えましたけど、やっぱりコレです」とYシャツには強い想いがあるよう。
「こういう仕事をしていて、いわゆる会社勤めをしていないこともあってなんでしょうか。昔のドラマとかでよく見かけた〝彼の部屋に行ったけど、着替えがないからYシャツを借りる〟っていうシチュエーションにいまだに憧れがあるんですよ、いまだに(笑)」
そう、福山さんの推しMeHimは…ズバリ〝彼シャツ〟! これはなかなか超えられない、王道中の王道です。
「しかもビックシルエットのシャツだったら、丈がひざくらいまであったりするじゃないですか。そしたら、まぁ、もうそれでいいじゃん?って(笑)。ずーっと20年以上、コレが一番ですよね」
そして最後は力強い素敵ボイスでこう〆てくださいました。
「彼女に着てほしいものがあるとしたら……〝俺のシャツ〟!!!!」
ファッションのあれこれについて、ざっくばらんに楽しく答えてくださった福山さん。今回もありがとうございました!
次回は、福山さんからワーママへ向けたメッセージ&撮り下ろし写真の撮影秘話をお届けします。7月27日(土)更新予定です!お楽しみに♡
■NETFLIXオリジナルアニメシリーズ『7SEEDS』
2019年6月28日よりNetflixにて全世界独占配信
公式サイトhttp://7seeds.jp/
公式Twitter @7SEEDS_anime
声優
福山 潤
ふくやま・じゅん/11月26日生まれ。1997年『月刊Asuka』のラジオCMナレーションにてデビュー。2000年『無敵王トライゼノン』神威章役にてアニメ初主演。その後は、『コードギアス 反逆のルルーシュ』ルルーシュ役、『暗殺教室』殺せんせー役、『おそ松さん』松野一松役など数多くの話題作に出演。2018年に立花慎之介氏とともにBLACK SHIP株式会社を立ち上げ、同社所属。CEOとしての一面も持つほか、近年は音楽活動も本格的に展開。2019年4月24日に発売した最新シングル『dis-communicate』は初のアニメタイアップシングルに。
■衣装協力
・White Mountaineering
・オプティカルテーラー クレイドル 青山店
その他/スタイリスト私物
撮影/須藤敬一 スタイリスト/浅井直樹(Vigroo) ヘア&メーク/福田まい(addmix B.G) 取材/旧井菜月・福本絵理香(本誌)