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LIFESTYLE 夫婦

2020.04.18

子どもを産んでから、夫とセックスレスに。女としての自信を無くしています…【桃山商事・清田隆之の男心のトリセツ】

 

夫婦のセックスレス問題。女としての自信を失ってしまった相談者に、「桃山商事」代表・清田隆之さんの答えとは…。

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<お悩み>結婚して1年半、夫とのセックスが激減。このままじゃ私の方が浮気するかも…

新婚時は毎日していたのに、妊娠・出産を経て今はレス状態に。確かに新婚当時よりも7キロも太ったけど、「私って夫に女として見られていない?」と不安になります。夫とは、何度も話し合いを重ねていますが、納得できる理由を聞けていません。(35歳・既婚・営業・1歳女児)

<お答え>愛情の増減=セックスの回数と考えないで!

セックスレスは本当に難しい問題ですよね…。あったものがなくなったわけで、原因や理由を探ろうとしてしまうのも無理はありません。しかし、夫さんから納得できる理由が聞けなかった場合、今度は自分のそばに原因を探してしまう。そうやって始まるのが〝推測地獄〟です。

もちろん、夫さんにもしたくないときはしなくていいという権利はあります。本人のコンディションの問題や、なんとなくやる気がおこらないなど、なかなか説明しにくい理由があるのかもしれません。ただ、そんなことは重々承知しているから余計につらいわけですよね…。

原因がわからないということは、対策もわからないということです。仮に7キロ痩せたとしても、レス状態が解消するという保証はありません。痩せても改善されなかった場合、つらみが余計に増しますよね…。そしてまた原因を探し続ける日々が続く。そこから抜け出すためには、〝自分の魅力や相手の愛情の増減が、セックスの回数と比例する〟という考えをいったん解除することが大事だと思います。

以前、桃山商事で「女性がセックスしたいけど相手がいないとき、その性欲とどう向き合っているのか」という特集をしました。ある人は山登りをして気持ちを発散させる、ある人は若いK-POPアイドルのDVDを観る、女としての視線を浴びるためだけにおしゃれをしてBarへ行くという人もいました。

性欲とひと口にいっても、その中には触れ合いたい、優しくされたい、興奮したいなどさまざまな感情が複合的に混ざり合っています。まずは自分の欲求を因数分解してみて、夫との関係でかなえられるものとかなえられないものを分析してみる。挿入行為だけがセックスではないので、言葉の交換やスキンシップ(たとえば手をつなぐ)で満たせる部分もあるかもしれません。

ただし、これらは対症療法に過ぎないので、それでも「これはセックスでしか満たされない」という気持ちが残るならば、覚悟をもってアウトソーシングするのもひとつの方法だと思います。もちろん、さまざまなリスクは考えるべきだし、周りに迷惑をかけないことが前提ではありますが…。倫理的におすすめしちゃけない方法かもしれませんが、自分の欲求とどうつきあっていくかは、人生の豊かさを左右する重要な問題だと思うのです。

取材・文/島田七瀬(スタッフ・オン) 写真/黒石あみ

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「桃山商事」代表

清田隆之(KIYOTA TAKAYUKI)

1980年東京都生まれ。文筆業、恋バナ収集ユニット「桃山商事」代表。早稲田大学第一文学部卒業。これまで1200人以上の恋バナを聞き集め、「恋愛とジェンダー」をテーマにコラムやラジオなどで発信し、幅広いメディアに寄稿。桃山商事としての著書に『生き抜くための恋愛相談』『モテとか愛され以外の恋愛のすべて』(ともにイースト・プレス)、単著に『よかれと思ってやったのに──男たちの「失敗学」入門』(晶文社)など。

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