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LIFESTYLE 夫婦

2020.05.01

「子どもの遠足に行きたくない!」追い込まれた私に夫は…【モデル牧野紗弥の夫婦生活ホントのところ10】

 

3人の子どもを持つモデル、牧野紗弥。子どもたちの学校行事のほとんどは、ここのところ旦那様が参加しているとか。でも、そうなるまでには、様々な葛藤があったよう…。

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学校行事は主に夫の仕事です

子どもたちの学校行事に参加するのは、ほとんどが夫。でも、こうなったのはここ1、2年です。それまでは、私がスケジュールを全て把握して、出席するのが当然だと思っていました。

とはいえ、子どもがふたりになり、3人になり、そして私もモデルの仕事を本格的に再開。遠足、保護者会、個人面談、学用品販売の催しなどなどがそれぞれにあると、自分の仕事と子供のスケジュールがテトリス状態。日々スケジュールに追われているような感覚になっていったんです。

ある時、特に自分の仕事が入っていたりするわけでもないのに、なんとなく子ども遠足に参加しようという気持ちになれなくなって…今思えば結構追い詰められていたんだと思います。色々考えた結果、夫に参加してもらうという事になりました。夫は当たり前のように「行くよ」と言ってくれたんです。なのに私は当日まで「本当は私がいくべきなのに」と思い続けていたし、遠足が終わってからも何かから逃げているような感覚が残っていました。心にトゲが刺さっているみたいで、苦しかった…。

母親がやるのが「普通」と思っていたのは自分だけ

実はこのとき、他にも色々なことが重なって、いっぱいいっぱいになっていたんです。そんな私に夫は「楽しもうよ」と。その言葉が、負の気持ちから抜け出すきっかけになって、ようやくズルズルと引きずっていたものから解放されることができました。

後でジェンダー関連の本を読んでみると、この私の負の感情はアンコンシャスバイアス(無意識の偏見)から生まれたものだったんだと思います。女性はこうでなければならない、母親はこうあるべき…生まれた時から刷り込まれてきた「常識」に当てはまらない自分を、許すことができなかったのは自分自身。描いていた母親像とはかけ離れた「私」を認めることができなかったから、苦しかったんですよね。

考えてみれば、夫は、もともと学校行事に参加することや、「ママ」の中に「パパ」一人という状況に抵抗のないタイプ。次男を妊娠中にも、長女と長男を連れてお芋掘りに参加し、男性は夫しかいないバスの中でも楽しんでいたみたい。次男を出産直後も、年少の長男の遠足に参加し、息子とふたりで敷物を敷いて楽しそうにお弁当を食べている写真を送ってくれたりもしていました。

参加することに意義があるのはオリンピックだけじゃない

ただ、それ以外にも母親たちは色んな機会に学校に行かなければならない、ということは知らなかったと思います。

でも、私のSOSを機に夫が学校行事に参加することが増え、子どもたちの予定にも関心が高くなってきたようです。自分から学級通信を読んで、何か予定があればスケジュールに書き込んでくれる様になりました。


私が子どもの頃は、学校行事は全て母が参加していたのですが、自分がやってみるまでこんなに大変だったとは思ってもみませんでした。

先生方のご配慮で面談や保護者会などが共働きの家庭を考慮して休日に行われるケースも増えましたが、それでも私の周辺ではお父さんが参加している姿はチラホラ。メインはやっぱりお母さんであることが多いようです。
仕事をしていてもいなくても関係なく、ただ「お母さん」というだけで、夜遅くまで洗濯物をたたんだり、子供の宿題を見たり、ご飯の後片付けをしたり、日々いろんなことに追われています。幼稚園のプール当番が平日にあっても、子供の保護者会が休日にあっても、お父さんが行っていけない理由はありません。

企業では管理職のほとんどが男性で、女性はほんの少数の日本の状況を改めようという動きがありますよね。その合わせ鏡が保護者会なんだと思います。ママたちの中にポツンとパパがいるのは、確かに男性にとって居づらいし発言しにくい環境かもしれませんが、社会全体でパパが保護者会の半分になるのが「当たり前」にしないと、平等にはならないんじゃないかな。

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牧野紗弥

モデル

牧野紗弥

愛知県出身。小学館『Domani』を始め、数々のファッション誌で人気モデルとして抜群のセンスを発揮しながら、多方面で活躍中。キャンプやスキー、シュノーケリングなど、季節に合わせたイベントを企画し、3人の子供とアクティブに楽しむ一面も。今年は登山に挑戦する予定。自身の育児の経験や周囲の女性との交流の中で、どうしても女性の負担が大きくなってしまう状況について考えを深めつつ、家庭におけるジェンダー意識の改革のため、身を持って夫婦の在り方を模索中。

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