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EDUCATION 教育現場より

2020.06.17

今こそ考えたいコロナ後のPTA活動、変化に期待も!

 

毎年、新年度を迎える4月はPTA役員を決める時期です。今年はコロナの影響で休校が続いていましたが、そんな中でもPTAの 役員決めは行われていたようです。休校明けのママから届いたPTA活動についての疑問と今後の課題をご紹介します。

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コロナ禍で行われたPTA役員ぎめ、オンライン活用も⁉

都内の小学校に子どもを通わせるA子さん。休校が明け、分散登校から帰宅した子どもが持ち帰ったプリントの中に「2020年度PTA活動係担当表」があり、驚いたと言います。

A子さん:「うちの学校は、全学年2~3クラスという小規模な学校です。休校中だった4月の登校日に<PTA活動内容とアンケート>というプリントを子どもが持ち帰りました。PTA活動は、学年学級部という一学年を年間通してサポートするものから、運動会運営サポートや図書室整備など一日だけ活動すれば終わるワーママに配慮したものまで12種ほどの役員があります。ほとんどの活動は、一日で終わるものですが、一部は年間通して活動しなければならないものもあります。いつもの年なら、新学年の最初の保護者会の後に話し合いが行われますが、今回はコロナの影響で保護者会は行われず、希望を”ある程度考慮”しながら、一部の人たちだけで役員ぎめが行われたようです。

今回うちは<通年>の係を担当するよう、PTA活動係担当表に書かれていました。4月の登校日に配布されたアンケートの指示通り、WEB上で5つの希望を出しましたが望みは叶いませんでした。フルタイムで働いていますから、通年の活動を担えるわけはないと、辞退したいとメールしましたが返事は今もありません。この状況から、きっと、このままいただいた係を担当しなければならないと思います」

PTA活動

PTA活動は何のため? 誰のため?

PTA(Parent Teacher Association)は、戦後の日本にアメリカからやってきた考え方による組織。主な目的は、保護者と先生が協力し合って学校運営に携わり、子どもの学習環境を整えていくということにあります。

運動会や文化祭の運営をお手伝いしたり、廃品回収などの収益で学校に必要なものを購入したりするなどの活動も行います。最近では、PTAの活動の中に漢字などの検定の主催を導入し、学習面でのサポートを行うPTAもあります。学校運営は先生が中心になって行うものですが、先生たちだけではやりきれない部分を、保護者が中心になって補っていくのが「PTA活動」です。

PTA活動

今さら聞けない、PTA活動ってどんなもの?

では、PTAにはどのような活動係があるのでしょうか?(※PTA活動内容は学校によって異なります)

1:学校全体のPTA本部
2:各学年とクラスに委員と副クラス委員
3:広報委員
4:校外委員
5:その他、ベルマーク集め、廃品回収、園芸係、バザー、駅前清掃など

主な仕事内容は、本部役員は議題を提案するなどPTAを実質運営、クラス委員であれば、クラス内の親睦会を企画・運営することや、全校のPTA会議に出席し、会議で決まったことをクラスに持ち帰り伝える役割を担います。広報委員なら年数回の学校の広報誌の制作。文化委員なら年1、2回の音楽会や講演会の企画・運営。校外委員は、通学班のとりまとめや子どもたちの通学路のパトロールなどを行ないます。

PTA活動

働くママに合わせて改善する学校も

PTA活動に参加したママからは、「学校の様子が理解できた」「ママ友ができた」というように、PTA活動はよかったと捉えるママがいる一方で、「活動に時間が割かれすぎる」「ムダな話し合いが多い」「人間関係が面倒」など、ネガティブな意見も多くあります。最近では共働き家庭の増加により、「これまでのPTA活動を見直してムダを省き、効率よく運営しよう」と考え、改善を進める学校が少しずつ増えています。

子どもたちがのびのびと学校生活を送るためには、地域に住む大人の目や手が必要不可欠と考えると、その一端を担うPTA活動も重要な役割ではあります。

ただ、多くの女性が子育てをしながら働くという選択をしている今、PTAの体制や活動内容は、今の子育て世代に合わせて「より効率よく、できる範囲でできることを気持ちよく活動する、そんな体制」を考えていく必要があるかもしれません。

写真/Shutterstock.com  取材・文/保坂宏美



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