取材チームが感じた柚希礼音さんの魅力をあれこれ語っちゃいます!
今回はちょっと趣向を変えて。この連載を担当しているライター淡路裕子とイラストレーター春原弥生が、舞台下の柚希礼音さんの素顔をこっそりお伝えする、スペシャルなスピンオフ企画。連載を愛読してくださっている方ならご存知かと思いますが、実はふたりともタカラヅカファン。ファンだからこそ、ファンである読者の方の気持ちに沿って、出演してくださったOGの方の魅力を伝えていくことを使命にしています。
▲(左)ライター 淡路裕子(右)イラストレーター 春原弥生
そこで、連載記事だけでは書ききれなかった柚希礼音さんの魅力や、柚希さんから受けた印象、あんなことやこんなことを対談にてご紹介。記事の副音声的にお楽しみください♡
関連記事
▶︎宝塚歌劇団出身として誇りを持って生きていきたい【柚希礼音さんスペシャルインタビュー】vol.1
▶︎少年の成長とともに大人たちの葛藤を感じる深いドラマ。ミュージカル「ビリー・エリオット」の見どころは? 【柚希礼音さんスペシャルインタビュー】vol.2
▶︎自粛中は何してた?マイブームは?元宝塚歌劇団トップスターの私生活【柚希礼音さんスペシャルインタビュー】vol.3
▶︎宝塚歌劇団 元星組トップスター・柚希礼音さんの愛用品を大公開!
▶︎取材中のちえさんってどんな雰囲気!? イラストレーター春原弥生の取材日記【vol.11柚希礼音さん 】
淡路:取材したのは7月12日、所属事務所でお話をうかがいましたね。ちえ(柚希礼音)さんは当日、気さくに現れたんです。私たちが撮影&取材の準備していたら「おはようございます」と横を通っていかれて…。
春原:そうね、颯爽とね。ちえさんが取材場所にいらして最初に思ったことは、とってもやわらかい印象を纏っていらっしゃるなということ。現役時代はずっとカッコいいちえさんで、もう、リアルな男性以上に男性らしいというか、低いハスキーな声でずしんとした男役の姿を見てきたし、退団されてからも芯のある強い女性を演じることが多かったから、こんなにもふわっとソフトな雰囲気を纏った方なんだ、とそのギャップにびっくりしたの。でも歩き方はすごく男前なんだよね。
淡路:うんうん。私はね、長い間トップスターとして活躍された伝説的な方なのに全然偉ぶったところがなくて、人柄が素敵だなと思ったよ。本当にポジティブなオーラに包まれた方だな、と。
春原:リーダーとして後輩のことを上から引っ張りながらも、後輩を尊敬できるという目線がすごいなというのも感じたよ。「Our song for you-また会える日まで-『青い星の上で』」をつくるきっかけになったのも、「ファンの方だけでなくタカラジェンヌも元気になってほしくて」とインタビューで言われていて、勇気を与える対象がタカラジェンヌも含まれていたことに偉大さを感じたよ。
淡路:ちえさんのタカラヅカ愛はグッとくるよね。「今、懸命に舞台に取り組んでいる現役タカラジェンヌに迷惑をかけることがないように」という信念にも胸を打たれたな。それでいて、たまに出てくる関西弁にほっこりするというか。「私は絶対作らへんしな」とか(笑)。
春原:あれは最高だったよね! 随所随所に出てくる関西弁の効果で、真面目な話も堅くならなくて。話す内容もだけど、口調にもちえさんのキャラクターが出てたなぁ。(ヘアメイクの)CHIHARUさんに甘えてたのもキュートだったよね、「CHIHARUさーん、メイク直してー」って。言い方も表情もとってもかわいくて。
あとね、イラストで泣く泣く省いたネタがあるんだけどね。ちえさんが、「今日は私物の撮影があるから、朝、急いで用意しなきゃと思って」と言いながらバッグの中に物を詰め込む仕草をしてくださったの。それがね、すごくかわいかったの。朝のバタバタ感が目に浮かんだ(笑)。
関連記事
▶︎取材中のちえさんってどんな雰囲気!? イラストレーター春原弥生の取材日記【vol.11柚希礼音さん 】
淡路:そういうとき、全部関西弁で。「今日撮影やわ」ってね。
春原:手が大きくて指がキレイだったのも印象深かったな。ゴツゴツした感じじゃなく、大きくて美しかった。「あぁ、この指先を見て私はドキドキしていたんだなぁ」と思ったよ。男役としてとても大きな魅力だったんだなと、ジッと見ちゃった。
淡路:そう言えば、サジー飲んだ? なんかシークワーサーみたいな酸っぱさがあって、私はわりと好きな味。
春原:どれを買うかまだ選びきれていなくて、いろいろ調べているから、どのブラウザを見ても広告がサジーばかりが出てくる状況(笑)。
ちえさんがシャネルのバッグを買いに行ったら、買おうと思っていたデザインの方はあまり似合わなかったと言われていて、「あんなにかわいいちえさんにも似合わないものがあるなんて…」と思ったよ。どんなバッグでも上手に持ちこなしてしまいそうだもん。愛用品を見せていただいた時、ベアフットドリームズのフーディを着てくださったのはすごい優しさだよね。
淡路:本当にそうね。愛用品もたくさん用意してくださって。踊っても落ちないワイヤレスイヤホン、ちょっと欲しくて調べちゃった。
春原:え、踊るの?
淡路:いや、私は踊らないけど(笑)! 風を切りながら自転車通勤してるから、その時のために。
春原:どんな強風でも飛ばなそうだよね(笑)。
淡路:愛用品を持ってこられた時に「かわいく撮ってくださーい」って言われたの。それにキュンときちゃった。ちえさんは、自分ができることに努力を惜しまないというか…舞台技術はもちろんそうだと思うんだけど、例えば「Our song for you-また会える日まで-『青い星の上で』」の制作みたいに、人を幸せにすることに躊躇がないというか。周りの方も、ちえさんだから賛同したというのもあるんじゃないかな。
春原:うん、自分も協力したいと思わせるパワーがある気がする。取材慣れされているというのもあると思うんだけど、インタビューも会話を引っ張ってくださったよね。もちろん淡路ちゃんが話題を振るんだけど、ズドーンとブレない受け答えをされていた。愛用品もこちらが聞く前に、「これはこうで、これはこうで…」とトントンと説明してくださって。
淡路:撮影を含めて約1時間で、すっかりちえさんのファンになっちゃった。清々しい気分で取材を終えることができて、帰りのランチがおいしかったよね!(笑)
イラスト/春原弥生 文・構成/淡路裕子
関連記事
▶︎宝塚歌劇団出身として誇りを持って生きていきたい【柚希礼音さんスペシャルインタビュー】vol.1
▶︎少年の成長とともに大人たちの葛藤を感じる深いドラマ。ミュージカル「ビリー・エリオット」の見どころは? 【柚希礼音さんスペシャルインタビュー】vol.2
▶︎自粛中は何してた?マイブームは?元宝塚歌劇団トップスターの私生活【柚希礼音さんスペシャルインタビュー】vol.3
▶︎宝塚歌劇団 元星組トップスター・柚希礼音さんの愛用品を大公開!
▶︎取材中のちえさんってどんな雰囲気!? イラストレーター春原弥生の取材日記【vol.11柚希礼音さん 】
宝塚OG連載一覧はこちら
女優
柚希礼音
ゆずきれおん/6月11日生まれ・大阪府出身 85期生として宝塚歌劇団入団、男役として星組に配属。2009年『太王四神記ver.II』で星組トップスターに就任。2014年には日本武道館で『REON in BUDOKAN〜LEGEND〜』でコンサートを開催。2015年『黒豹の如く/Dear DIAMOND!!』にて宝塚歌劇団を退団。退団後も舞台を中心に活躍し、昨年上演されたミュージカル『FACTORY GIRLS〜私が描く物語〜』は第27回読売演劇大賞優秀作品賞を受賞。2021年1月より、主演を務めるミュージカル『イフ/ゼン』(シアタークリエほか)が公演予定。 ▶︎公式HP