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2021.03.21

「危機感」の意味と使い方|類語と対義語もチェックしてみよう

例文と解釈

「危機感」を使った言い回しには、以下のようなものがあります。

・危機感を抱く
・危機感がない
・将来への危機感

「危機感を抱く」は、何かに対して「危ない」と緊張感を持っている状態です。例えば、「明日は大事な試験なのに、勉強が進まなくて危機感を抱く」の場合は、「勉強が進まなくて結果が危ぶまれる」という不安を表しています。

「危機感がない」は、現在の状態が良好でなく、先を案じている言葉です。自分に対して使うこともありますが、「あの人は準備が遅くて危機感がない」というように、集団行動を乱しやすい人、約束を守れない人などに向けた「いらつき」を表現しています。

「将来への危機感」は、よくない状態にある上に、未来のビジョンが見えにくいと感じるときに使われる言い回しです。「働き先が決まらず、将来への危機感が強まった」というように、現在のマイナスな状況や感情を強調するように使われます。

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危機感の類語

同じような意味を持つ言葉である「類語」。「危機感」の類語には、どのようなものがあるのでしょうか?

危機感

緊迫感

「今の状態がよくない」ことを不安視するのが「危機感」ですが、「緊迫感」も同じように使えます。「迫る」という字が入っていることで、「よくないことがすぐ近くまで来ている」という逼迫した様子が感じられるでしょう。

雰囲気ではなく、差し迫った精神状態を表現するのにも使えます。失敗できない大仕事や試験の前などに、心が穏やかでいられない様子を表す使い方です。

切迫感

切迫感」も同じような意味を示します。「危機感」や「緊迫感」と比べると、さらによくないことが目前に控えている様子を強調しています。

よくない状態の「兆候」を示すのが「危機感」、よくない状態が「近づき始めている」のが「緊迫感」、そして残されている時間が「もうほとんどない」のが「切迫感」といえるでしょう。

危惧する

「危機感」は「危険を感じる」様子を意味していますが、同じような表現として「危惧する」という言葉があります。口語よりも書き言葉として使われる言い回しです。

差し迫った状態よりは、これから起こるかもしれない悪いことを予想し心配するようなイメージで、客観的な表現として使用されます。

危機感の対義語

「対義語」とは、反対の意味を表す言葉です。危機感には決まった対義語は存在しませんが、真逆の意味合いを持つ言い回しをご紹介します。

危機感

油断する

よくないことを避けるために気を張っている様子、それが「危機感のある」状態です。一方、「油断」は気持ちが緩まった状態、警戒をしていない様子を意味します。

努力しきれなくて結果が伴わなかった様子を「油断する(した)」と言ったり、他人に緊張感を促す意味合いで「油断しないで」と使ったりします。

安心感

ほっとして体が緩まっているときに感じるのが「安心」です。「安心感」は、不安や心配といった「マイナスの気持ち」がない状態・状況に得られるものです。

「安心感」はポジティブな感情のため、「得たい」または「欲しい」といった「受け止めたい気持ち」を表す言葉が付くことが多いです。

写真/Shutterstock.com

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