フランスでも人々に日常的に愛されるロゼ
ロゼワインは、いまではフランスすべてのワイン消費量の30%を占めるまでになっています。その代表格といえばプロヴァンスロゼ。
そんなふうに人々に日常的に愛される理由は、なんといっても様々なお料理に合うところ。
プロヴァンスロゼの味わいは白ワインと赤ワイン、そのあいだに位置するので、両方のいいとこどりができるのです。トマトやフルーツを使ったサラダ、アジアン料理、魚介類にもロゼワインはぴったり。でもじつは、お肉にも相性抜群なんですよ。今日から肉×ロゼを始めてみませんか?
▲ 串に刺したブロシェットなどともにロゼワインを気軽に。
ハーブをまとわせたラム肉×ロゼ
たとえば、赤身でヘルシーといま、大人気のラム肉。日本でも最近はラムチョップがスーパーでも買えたりと、とても身近な存在となりました。
家で食べるならローズマリーやタイム、オレガノなどのハーブ類をラムチョップにまとわせて、シンプルに焼きましょう。これは、現地プロヴァンスの食卓によく登場する料理でもあります。この地方の料理の特徴は、特産であるハーブを多用すること。プロヴァンスロゼと、合わないはずがありません。
そんな時は同じくシトラスやハーブ香のあるロゼを選べば、料理とワインの香りの要素も重なってきます。
その他にもハーブトマトソースを添えた蒸し豚やポークソテー、フレッシュなローズマリーの枝とともに焼いて、なかまでしっかり火を入れた赤身の牛ステーキなんかもいいですね。どちらも、同じくプロヴァンスで日々、食べられている一品です。
▲ フランス人も大好きなシンプルに焼いた仔牛肉。
そしてもっと簡単に毎日の食事に合わせたいなら、餃子や唐揚げなんかでも美味しく食べ、飲み進められますよ。ぜひ、お試しあれ。
協力/プロヴァンスワイン委員会 (CIVP)、テイスト・フランス・マガジン
画像クレジット/Francois Millo
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ライター
鳥海 美奈子
共著にガン終末期の夫婦の形を描いた『去り逝くひとへの最期の手紙』(集英社)。2004年からフランス・ブルゴーニュ地方やパリに滞在、ワイン記事を執筆。著書にフランス料理とワインのマリアージュを題材にした『フランス郷土料理の発想と組み立て』(誠文堂新光社)がある。雑誌『サライ』(小学館)のWEBで「日本ワイン生産者の肖像」連載中。ワインホームパーティも大好き。