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2021.04.06

ホーロー容器の特徴やメリットは?基本のお手入れ方法も紹介

 

保存容器にはプラスチックやガラスなどさまざまな種類がありますが、ホーロー容器も定番の1つ。ホーロー容器の特徴やお手入れ方法、おすすめのメーカーをご紹介します。

【目次】
 ・ホーローとは
 ・ホーロー容器のメリット
 ・ホーロー容器のデメリット
 ・お手入れのポイントは?
 ・ホーロー容器のおすすめメーカー

ホーローとは

調理器具や保存容器などによく使用されるホーローですが、そもそもホーローとはどのような素材なのでしょうか?ホーローの構造や、歴史についてご紹介します。

ホーロー容器

(C)Shutterstock.com

・金属とガラスを結合させた素材

ホーローとは、鉄やアルミなどの金属の下地にガラス質の釉薬をかけ、高温で焼き付けた素材です。ホーローの歴史は古く、古代エジプト時代にも装飾品などを作る技術として使われていました。有名なツタンカーメンの黄金のマスクは、ホーローと同じ構造です。

日本に伝わったのは飛鳥時代で、シルクロード経由でもたらされたといわれています。ホーローは漢字で書くと「琺瑯」、英語では「Enamel(エナメル)」です。ホーローという名称は、インドのサンスクリット語「フ―リンカン(七宝室)」から転じたという説があります。伝統工芸である「七宝焼き(しっぽうやき)」も同様の作りで、美術品として作られるのが七宝焼き、日用品として作られるのがホーローと考えるとよいでしょう。

ホーロー容器のメリット

保存や調理に使用できるホーロー容器には、多くのメリットがあります。ホーロー容器の特徴をご紹介します。

ホーロー容器

(C)Shutterstock.com

・においが付きにくい

ホーロー容器には、においが付きにくいという特徴があります。プラスチック容器の場合は色やにおいが付いてしまって取れないケースがありますが、ホーローはそのようなことが起こりにくいです。

においが付きにくいのは、表面がガラスでコーティングされている、ホーロー独自の構造に理由があります。ガラスは表面がなめらかで成分を吸着しにくい特性があり、長期間においの強いものに触れていても、においがこびりついてしまうことがありません。また、中に入れた食材と化学反応を起こすこともないため、他の材質に比べてにおいが移りにくいのです。

・酸と塩分に強い

ホーローの2つめのメリットは、他の素材に比べて酸と塩分に強いという点です。例えば、保存容器としてよく使用されるプラスチックは酸や塩分にはあまり強くなく、保存が長期に渡ると傷むことがあります。また、金属製の保存容器の場合、酸や塩分の強いものに触れ続けると錆びたり腐食したりすることも。

一方、ホーローは表面がガラスで内部の金属と食材が接することがないため、長期保存でも容器が影響を受けにくいと言えます。お酢や塩分をたくさん使用する酢漬けなどの保存や、発酵して酸を発生させるぬか漬けの保存にもぴったりです。

・直火、オーブン、冷凍の使用が可能

ホーロー容器の大きなメリットは、直火やオーブン、冷凍ができる点です。保存容器にはさまざまな素材がありますが、直火が使用できるものは他にほとんどありません。ホーロー容器に具材を入れて下ごしらえしておけば、そのまま直火にかけて調理でき、鍋の代用品としても使えます。

オーブン調理もでき、デザインによってはそのまま食卓に出しても違和感がないのがうれしいポイント。食器に移し替える必要がないため、洗い物を減らせます。プリンやケーキなど、オーブンを使用したお菓子作りなどにも使用しても◎。

ホーローは中が金属で容器自体の熱伝導率が高く、冷凍する際にはより早く冷やす効果も期待できます。また、解凍する際にも容器が温まりやすいため、短時間で解凍できて便利です。

ホーロー容器のデメリット

ホーロー容器には多くのメリットがありますが、もちろんよい面だけではなく、デメリットと言える面もあります。ホーロー容器を使用する際のデメリットには、どのような点があるのでしょうか?

ホーロー容器

(C)Shutterstock.com

・強い衝撃に弱い

強い衝撃に弱い点は、ホーロー容器のデメリットと言えます。表面がガラス質のため、落下などで強い衝撃を受けると、ひび割れたり欠けたりする可能性があります。

ガラスが割れて下地にある金属部分が露出すると、錆びが出やすくなってしまいます。特に危険性などはありませんが、保存容器をぶつけたり落としたりしないよう、丁寧に扱いましょう。

・電子レンジでは使えない

ホーローを使う際に気を付けておきたいのが、電子レンジが使えないということ。調理家電として電子レンジを利用する機会も多いとは思いますが、この点には注意です。

金属の容器は電磁波を反射するため電子レンジでの使用ができず、ホーローも金属を含むため同様です。ホーロー容器を電子レンジで使用すると、金属部分が電磁波を反射させ火花が発生することもあります。ホーロー容器に入れた食材を温めたい場合は、直火やオーブンを使用しましょう。

お手入れのポイントは?

ホーロー容器に傷を付けることなく長く使い続けるには、どのような点に気を付ければよいのでしょうか?日常的なお手入れのポイントをご紹介します。

ホーロー容器

(C)Shutterstock.com

・中性洗剤で洗って乾燥させる

日々のお手入れは、中性洗剤で洗って乾燥させればOKです。柔らかいスポンジを使って汚れを落とし、水気をしっかり拭きとって乾燥させましょう。

洗う際に気を付けたいのが、研磨剤入りの洗剤やスポンジ、金属製のたわしなどを使用しないことです。研磨剤やたわしでこすると表面のガラス質のコーティングに傷が付く可能性があるため、スポンジで優しく洗うように気を付けましょう。

また、ホーロー容器は急激な温度変化にも弱いです。使用した直後に熱い状態のまま水に漬けることは避け、しっかり冷ましてから洗うようにしてください。

・焦げ付きは重曹で落とす

ホーロー容器が焦げ付いてしまったときは、その部分を熱湯でふやかしてからこすると落ちやすくなります。お湯でふやかしても落ちない場合は、重曹を使って焦げ付きを落としましょう

焦げ付いた部分が隠れるくらいまでぬるま湯を入れ、小さじ2程度の重曹(粉末)を加えて火にかけます。沸騰したら火を止め、冷めるまで1~2時間程度放置しましょう。その後中の水を捨ててから、中性洗剤を付けた柔らかいスポンジでこすれば、焦げ付きを落とせます。1回で落ちなければ、同じ手順を繰り返すことで落とせる場合もあるため、繰り返し試してみてください。

ホーロー容器のおすすめメーカー

ホーロー容器は他の素材と同様に、多くのメーカーで販売されています。その中から、おすすめのメーカーをピックアップしました。

ホーロー容器

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■野田琺瑯

野田琺瑯は1934年の創業以来、ホーロー製品一筋で製造を行ってきました。国内で唯一全ての製造工程を自社で行っており、部品を含めて全て日本製です。それぞれの製品は、職人が1つ1つ手仕事で釉薬を塗り、高温で焼成させています。

野田琺瑯のラインナップの中でも特に人気なのが、2003年に発売された「ホワイトシリーズ」です。料理の色が映える白にシンプルなデザインが特徴で、2013年には「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」を受賞しています。ラウンド型やスクエア型、筒形、持ち手付きなど、さまざまな形状とサイズがそろっており、目的によって使い分けできて便利です。

保存容器 | 野田琺瑯

■無印良品

さまざまな日用品や雑貨を販売している無印良品ですが、「バルブ付き密閉ホーロー保存容器」という機能的なホーロー容器も人気です。

蓋にバルブが付いていることで、中の空気が抜けてしっかり密閉できます。においがキツいものを入れて保存しても、においがもれにくいのが特徴です。完全密封ではありませんが、汁気の多いものもこぼれにくいため、常備菜やマリネなどの保存にもぴったり。サイズも大きいものから小さいもの、深型まで各種そろっており、さまざまな食材の保存に活用できるはずです。

保存容器 通販 | 無印良品

トップ画像・アイキャッチ/Shutterstock.com

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