さてさて、ときは元旦。初詣を済ませ、おせち料理やご馳走に、弾むおしゃべり&お酒は尽きないけど、翌日の箱根駅伝観戦ツアーのため早めに切り上げ、早々に就寝する私たち夫婦。遠足前日の小学生か? 翌朝張り切っていざ大手町へ!想像以上にすごい数の人!人!人!熱気もすごい。各大学の応援合戦が半端ない!学生時代に応援指導部(チアリーダーですが)所属の私には分かる…。「これって応援指導部の超晴れ舞台じゃないか!」ということ。羽織袴姿の凛々しい応援団部員達の姿に、私のテンションも上がります。
待ちに待った箱根駅伝。スタート地点から全力で追いかけます!
8:00、時間ピッタリにスタート。さすが日本!こんなことにもイギリス人の夫は大感動!噂通り、駅伝選手たちは本当に速い。まさに目の前をビュッとあっという間に走り抜けていく彼らの背中に精一杯の声援。何だか目頭が熱くなる、青春だなぁ…。うらやましいよ〜。いやいや、そんな感傷に浸っている場合ではない、急いで追いかけなくては!私たちには重要な使命がある。そう、負けられない戦いがある。
箱根までの移動中、夫の心を揺さぶったのは…
というわけでお弁当を買っていそいそと電車に乗り込みます。ここで夫にはボーナスサプライズが!何かというと、紐を引くだけで中身が温まるお弁当。これにテンションアップ!ビデオを撮ってイギリスの友人に送りまくるわけです。日本って本当にすごい!と。そんな興奮も一転、あっという間に完食し、レース状況を把握しようとネット生中継をチェックするも電波状況が悪いのか?中々繋がらない。イライラする私の横で夫が「おっ!東洋大学が1位でたすきを繋いだよ!」 え?なに?車内電光掲示板?あれって英語でも流れていたっけ??いや、そんなものない。 夫が見入っている携帯を覗くと、なんとレース状況を逐一英語でツイートしている人がいる!いやはや、まさに箱根駅伝に国境なし。
電車のおかげで駅伝選手よりも早く箱根に到着!だけど、当然ながらここもすごい人!人!人!そうよね〜やっぱり現地で応援したくなるよね〜。なんてったって私たちもはるばるNYから来たんだよ。ちゃっかり確保したベストポジションで観戦する夫 。それを目ざとくテレビで発見し、撮影してくれた駅伝観戦プロジェクトサポーターの友人、ありがとう。夫の祝・日本メディアデビューとなりました。
さて、いよいよ気持ちが高ぶる現地での観戦。そのお話は次に続く…。

キング亜紀
キング・アキ 1967年、東京生まれ。日系化粧品会社にて、6年間のN.Y.駐在期間を含む、海外営業担当として、約10年間勤務。その後、夫の仕事の都合で、イギリスへ移住。3年半のイギリス生活を経て、2017年からイタリア・ミラノへ移住。現在はミラノを拠点に、N.Y.、東京の3カ所を点々とする生活。