子どもの手形や足形を紙粘土で残そう
紙粘土を使えば、子どもの手形、足形を残すのも簡単です。子どもの成長は早く、1年後には今の姿は見られません。紙粘土で、子どもの今を記録しましょう。
手形・足形の作成は子どもの手足を紙粘土に押し付けるだけですが、事前に以下の準備をしておくのがおすすめです。
・紙粘土をよくこねてやわらかくしておく
・子どもの手足の汚れを拭いておく
紙粘土が固いと、跡がうまく付きません。しっかりこねてやわらかくしておくことが大切です。また、きれいな手形・足形が取れるよう、子どもの手足の汚れはきれいに取り除いておきましょう。
取った手形・足形はオーナメントにしたり額縁に入れたりしておけば、長くきれいに保存できます。
上手に作るコツをチェック
紙粘土をこねたり成形したりするのは楽しいですが、途中でひび割れてしまったり着色がうまくいかなかったりすることもあります。紙粘土工作の完成度を高めるには、コツを押さえておくことが大切です。
ひび割れを防ぐ方法は?
紙粘土のひび割れを防ぐには、工作を始める前によくこねることが大切です。紙粘土を畳みながら押し、やわらかくなるまでよくこねます。紙粘土を指で押してみて、ひび割れしないやわらかさが理想です。
また紙粘土は、厚みが増すほどひび割れしやすくなります。芯材に紙粘土をくっ付けるときは、厚みが均一になるように木べらや手などでたたくのがおすすめです。
工作が終わったら筋がないかをチェックし、もしあれば水をつけてこすりましょう。乾かす前に筋が入っていない状態なら、乾燥後にひび割れする可能性はグッと低くなります。
着色で気を付けることは?
紙粘土に色を付けるときは、一つの色が乾いてから次の色を塗ります。一気に全部塗ろうとすると、色が混ざって失敗しやすくなります。紙粘土の着色は時間を掛け、丁寧に色をのせていくのがおすすめです。
また着色は薄い色→濃い色の順に塗っていくのが鉄則です。薄い色がはみ出しても、濃い色を塗ればカバーできます。逆は難しいので、「どの色から塗っていくか」をきちんと決めておくのがベターです。
なお紙粘土に着色するときは、水彩絵の具よりもアクリル絵の具がおすすめです。紙粘土の強度が上がり、耐久性が高まります。
ただし、まだ絵筆を上手に扱えない子どもなら、紙粘土そのものに着色して色粘土を作った方が簡単です。
きれいに仕上がるニスの塗り方は?
紙粘土にニスを塗るときのポイントは、1回でたくさん塗るのではなく、2回、3回と薄く塗り重ねることです。ニスを重ねる回数が多いほど光沢感が増し、きれいな仕上がりとなります。
また、ニスが乾かないうちに触ってしまうと、指紋が残ったりゴミが付いたりしてきれいに仕上がりません。ニスを塗るときは「表・裏」「上部・下部」などと塗るパーツを分けましょう。手で触れられる部分を確保し、乾燥させながら塗っていくのがおすすめです。
なお、ニスは扱いが難しいため、小学校低学年以下の子どもが触れるのは好ましくありません。子どもが小さいうちは、パパやママが仕上げをしてあげましょう。
紙粘土は手作りもできる
紙粘土は、身近な材料で手作りできます。子どもが紙粘土の仕組みに興味を持ったときや市販の紙粘土が入手できないときなどは、親子で紙粘土作りにチャレンジするのもおすすめです。
紙粘土を手作りするときに必要なものや手順を紹介します。
用意するもの
紙粘土を作る方法はさまざまありますが、ここでは新聞紙を使った方法を紹介します。まずは、以下のものを用意しましょう。
・新聞紙
・でんぷんのり
・バケツまたは洗面器
・はさみ・千枚通し
・ビニール袋
・ゴミ袋
小さな子どもと作るときは、はさみや千枚通しは大人が管理しましょう。また大量のでんぷんのりを使うため、子どもの顔や体に付かないよう注意することも必要です。
なお、でんぷんのりはごく一般的な工作用ののりのほか、洗濯のりも使えます。作りたい量に合わせて、多めに用意しておきましょう。
この方法で作った紙粘土は、新聞紙の色がそのまま出ます。一般的な紙粘土のように真っ白ではなく、完成品はグレーカラーです。
紙粘土の作り方
材料が全てそろったら、次の流れで紙粘土を作ります。
1. ゴミ袋の下半分に千枚通しなどで小さな穴をたくさん空ける
2. 新聞紙をできるだけ細かく切る
3. 水を入れた容器に新聞紙の入ったゴミ袋を浸ける
4. 新聞紙がやわらかくなるまで30分から1時間浸しておく
5. 容器から取り出して、ゴミ袋の水分を絞り出す
6. 新聞紙をビニール袋に移し、でんぷんのりを入れる
7. よく混ぜたら完成
紙粘土を作るときのポイントは、水をしっかりと絞ることです。水分が多く残っていると、作品を作ったときに乾きません。「やり過ぎかな?」と思うくらい、しっかりと絞りましょう。
また、でんぷんのりは一気に入れず、固さを見ながら少しずつ入れます。新聞紙に粘りが出て、手にくっ付くくらいがちょうどよい固さです。
紙粘土が完成したら、普通の紙粘土のように成形して乾かしましょう。
細かくフワフワな紙粘土を作りたい場合は、トイレットペーパーを使うのがおすすめです。こねるときに力がいりますが、仕上がりは一般的な紙粘土に近くなります。
紙粘土以外の粘土にも注目
ハンドメイドを楽しむ人が増えている昨今、紙粘土以外にもさまざまな特徴を持った粘土が登場しています。いずれも100円ショップで購入できるので、親子工作のバリエーションを増やしたい人は、ぜひチェックしてみましょう。
光沢感が魅力の「樹脂粘土」
樹脂粘土は、樹脂を主原料とした粘土です。乾燥すると固まるのは紙粘土と同様ですが、こちらは光沢感や透明感があります。樹脂粘土で作ったフェイクスイーツやフルーツは食品サンプルのようにリアルだと好評です。
ただし、樹脂粘土の種類はさまざまあり、どれを選ぶかで強度・質感・透明感が異なります。
スイーツデコやフルーツ・野菜などを作ったりするときは、乾燥すると透明感が増すタイプがおすすめです。
一方、やわらかい雰囲気の作品を作りたいときは、軽量樹脂粘土がおすすめです。紙粘土のようなやわらかさで扱いやすく、硬化後は削って加工できます。
このほか半透明の樹脂粘土や耐水性の高い樹脂粘土などもあり、バリエーションは豊富です。
乾くと彫刻刀で削れる「石粉粘土」
石粉粘土とは、砕いた石を主原料とした粘土です。質感はやわらかめですが、しっかり乾燥させると石のように固くなります。やすりを当てたり彫刻刀で削ったりと、さまざまな加工を楽しめます。
また、乾燥後に陶器のような質感になるのも、石粉粘土の特徴です。樹脂粘土よりは紙粘土に近い仕上がりですが、強度では紙粘土に勝ります。アクリル絵の具や油性ペンなどで着色でき、アレンジの幅も広い粘土です。
ただし、石粉粘土は乾燥に弱く、空気に触れるとすぐに固くなってしまいます。使い切れなかった場合は袋ごとラップで巻き、ジッパー付きのケースに入れるのがおすすめです。
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