お風呂でムダ毛処理をするのはNG!!
ー自分で剃ると毛が濃くなるって本当ですか?
実際には本数が増えたり、太くなることはありません。自然に生えてくる毛は先端が細くなっていますが、剃ると途中の断面から生えてくるので、毛が太くなったように見えてしまうんです。脱毛の場合は毛根から処理して、その後生えてくるのは自然な毛なので先端が細く、毛が太く見えることはありません。
ーお風呂でボディソープを使って剃毛しても良いでしょうか?
お風呂やシャワー時にムダ毛処理を行なう方は多いようですが、実はシャワーを浴びながら剃るのはNGです。お湯で柔らかくなってふやけた肌にカミソリをあてると、表皮を傷つけてしまう可能性があるので要注意。特にボディソープは皮膚の表面の油分を奪ってしまって肌が乾燥します。入浴で肌が柔らかくなっている上に皮膚が乾燥しているので、その状態で剃毛するとさらにダメージが大きくなってしまいます。
一番大切なのは皮膚を清潔な状態にして剃ること。お風呂上がりに少し時間をおいて肌が少しかたくなった状態で保湿クリームやシェービング用のクリームを塗った上で剃るのがベストです。もしお風呂に入るのが難しい場合は、デオドラントシートなどで体を拭いて表面を清潔な状態にしましょう。
自己処理は月に1回まで
ー自己処理は肌には良くないのでしょうか?適切な頻度はありますか?
剃刀を肌に当てると、皮膚の一番表面を守っている角質層を傷つけてしまうので、基本的に剃毛は肌には良くない行為です。それを何度も繰り返すのは肌へのダメージも大きくなるので、回数はなるべく少なくした方が良いです。角質層の機能が回復しきらないうちにまた剃ってしまうと角質層がどんどん厚くなって肌が硬くなってしまうので、剥がれ落ちた角質層が回復するのを待った方が良いです。ターンオーバーには個人差がありますが、角質層の回復(ターンオーバー)には大体28日程度かかります。元々乾燥肌だったり年齢が高いともっと時間がかかるので、より期間を空けた方が良いです。
VIO脱毛の痛みが不安な方は麻酔の使用を
ーVIOの脱毛って興味はあるのですが、痛そうだし恥ずかしくて勇気が出ません
全身の中でもVIO脱毛、特にIラインは一番痛いです。この痛みは我慢してそのまま脱毛する人もいますが、リゼクリニックは医療脱毛なので麻酔が使えます。麻酔には塗るタイプと笑気ガスというガスを吸い込むタイプがあり、大半は脱毛部位だけに塗るタイプの麻酔を使っています。麻酔を使えば痛みはほとんど感じませんし、麻酔が切れたあと、照射自体の痛みが出ることはありません。痛みがある場合は患部が火傷をしている可能性があるので、すぐにクリニックに来ていただくようお願いしています。
リゼクリニックは医療機関なので人の体について熟知しているプロが施術を行うということを説明すると、皆さん安心していただけます。施術時のガウンや施術中の体の向きも、患者さんが恥ずかしさを感じることがないよう配慮して行っています。
ー脱毛で病気になることはないのでしょうか?
毛穴自体にレーザーを当てるので、毛穴が軽い炎症を起こしたり、ニキビのように軽い菌に感染しやすい状態にはなります。炎症が起きた場合もすぐにクリニックに相談してください。施術当日は皮膚が敏感になっているので、入浴は控えてシャワーのみ、体は優しく洗いましょう。肌を清潔にした後は、しっかり保湿を行うことも重要です。
ー脱毛後の保湿ケアはどうしたらいいでしょうか?
普段使い慣れているもので保湿してもらって大丈夫です。一番おすすめなのは油分が含まれているボディクリームや、刺激の少ないワセリンです。また次の脱毛期にも肌が整っているよう、脱毛直後だけでなくずっと保湿を続けてもらうことも大切です。
ーアンダーヘアの脱毛は早くから始めた方が効果的でしょうか?
特に早い方が良いなど、適した年齢はありません。ただし白髪になるとレーザーが反応しなくなるので、白髪があまり増えないうちの方が良いです。リゼクリニックでは20〜30代が多いですが、40代以上も最近では増えています。
ーVIO脱毛は何回照射したら生えてこなくなる?
まず脱毛では「一生一本も生えてこなくなる」ということはありません。脱毛効果に満足いただけるようになるのは、大体5回から7回の照射が必要です。だいたい2年間くらいですね。リゼクリニックの場合は、5回コースで99,800円(税込)です。
日焼後の脱毛は火傷のリスクも
ー日焼けをすると脱毛できなくなるのですか?
日焼けで注意するべきなのは色と肌状態です。例えば半袖焼けのように、地肌と日焼けした部分とでくっきり色が違ってしまうと機械の照射レベルを変えなくてはならなかったり、効果があまり出なくなってしまう場合があります。また、日焼けしても色が黒くならずに赤くなる方もいますが、赤くなるということは肌が火傷している状態です。長時間紫外線に当たっていると肌の中でメラニン色素がたくさん作られ、その状態で照射を行うとさらに火傷のリスクが高まるので、肌が落ち着いてからのご来院をお願いしています。逆に施術後の日焼けも、肌がダメージを受けている状態なのでやはりおすすめしません。脱毛後は皮膚がデリケートな状態なので、しっかりケアしましょう。
肌にダメージがある人、自己処理をしたくない人は医療脱毛がおすすめ
ー「クリニックでの医療脱毛」と「エステティックサロンでの光脱毛(フラッシュ脱毛)」ではどんな違いがあるのでしょうか?
『医療脱毛』は、医師または医師の監督・指示のもと看護師が行ないます。多くは、厚生労働省より認可を受けた医療用レーザー脱毛機を使用しており、効果が確実な脱毛方法です。毛根組織を破壊する行為は医療行為にあたるため、医療機関でのみ脱毛が可能です。
一方、『エステ(エステティック)脱毛』は、使用する機器(光脱毛器)の出力が弱いため、『医療脱毛』と比べ効果が出るまでに時間がかかり、さらに時間が経過すると毛が元の状態に戻ってしまうことがあります。
一時的であっても減毛が可能な程度のエネルギーを照射する処置は「医療行為」になるため、本来エステサロンでは脱毛はできません。脱毛(毛根組織を破壊する行為)は医療機関でのみ可能なため、多くのサロンでは制毛や除毛という言葉が使われています。
肌にダメージがある人は、しっかり肌の状態を見極められる医師がいる医療脱毛がおすすめです。エステ脱毛の効果は一時的なものです。自己処理の代わりにはなりますが永久脱毛にはなりません。確実に毛量を減らしたい、という方には医療脱毛の方が良いです。
医療脱毛に限らず、脱毛は最後までやり切ることが大切です。私たちも施術のお手伝いはしますが、脱毛を受けていただく患者様自身がやり切る気持ちを持って、脱毛期間中の肌のケアなどにも一緒に取り組んでいただけたら嬉しいです。
イメージ画像:©️photoAC
教えてもらったのは
リゼクリニック新宿院院長 大地まさ代医師
近畿大学医学部卒業後、近畿大学病院 呼吸器・アレルギー内科に勤務。東京都に入都した後、リゼクリニック新宿院 院長就任。
https://www.rizeclinic.com/