改めて…今問題となっている『子どもロコモ』ってなに?
ロコモとは、加齢とともに骨や関節などが衰えて動きにくくなる『ロコモティブシンドローム』(運動器症候群)の略。整形外科医らでつくるNPO法人「全国ストップ・ザ・ロコモ協議会」によると、コロナ前からすでに子どもたちが体を動かす機会は減少しつつあったとのこと。そんな中迎えたコロナ禍ですから、子どもが運動から益々遠ざかるばかりなのは言うまでもありません。
ステイホームで本格的に体を動かす機会が減少し、けがのリスクを抱えた子どもたち。自粛後の教育現場では、体育の授業中に軽い運動でもケガしてしまう子どもが増えるなど、これまでにないことが起きているのだそうです。
体の中でも特に不調を感じやすい部位が「足」なのか、インソール(靴の中敷き)の世界的トップブランド・シダスを扱うシダスジャパン杉山浩章社長のもとには、急に再開した部活動などで足の不具合を抱えた子どもに関する保護者からの質問が頻繁にメールで届き、まるで駆け込み寺のような存在になっているんだとか。
今すぐチェック!『子どもロコモの簡易チェック方法』
気になった方はお子さんと一緒にチェックしてみましょう。5つの動きで体のバランスや柔軟性などを確認することが出来ます。
1.体のバランスはどうか
両手を広げて片足立ちし、10数える(フラフラするのはNG)
2. 上半身の柔軟性はどうか
両手をゆっくり上げ、腕が耳の後ろにあがっているか確かめる(前に上げるのはNG)
3. 肩甲骨と股関節の柔軟性はどうか
膝を曲げず足の付け根を折りたたむように前屈して手を下して床につける
4. 下半身の柔軟性はどうか
足裏を床につけ、手を前に出して腰を落とす(かかとを浮かすのはNG)
5. 上半身の動きはどうか
脇をしめながらグーと声を出し、次に手首を十分にそらして前に出しながらパーと声を出す
チェック結果はいかがでしたか? 出来ない項目があったお子さんは、一歩ずつで構いません。歩き方や姿勢など基本的な動作から、気長にゆっくり改善していきましょう。
実践したい子どもロコモ改善策・3選
その1. 基本的な歩き方や姿勢を見直す
まずは生活の中でよい姿勢を身につけましょう。「よい姿勢」の目安は、顎を引いて壁に背を向けて立ち、かかと、尻、背中、頭がすべて壁につく形です。
成長期の運動器障害をテーマとした書籍「子どもの体が危ない!運動器障害」の著者で理学療法士の梅村悟先生は、「子どもの頃からたくさん歩くことにより、姿勢を良くする筋肉も発達します。また、全身の姿勢に影響を与える、『足のアーチ』も歩くことによって発達します。
近年、歩く量が減ったことも影響して、それらの発達が不十分となり姿勢の悪い子どもが増えています。姿勢が悪いと、膝や腰などへの負荷が高まったり、肩甲骨の動きが悪くなり肩や肘の障害にもつながります。さらに姿勢が悪いと、やる気などメンタル面に悪い影響を与えることもあります。」としています。
その2. 子どもの足のサイズに合った靴を履かせる
1日のうち約3分の1(8時間)を占める睡眠のために枕や寝具を気にする人は多いのに、残り3分の2(16時間)という長い時間体を支えている【足】はいつも後回しにされがち。
「痛くなってから対策をする前に、もっと足に意識を向けてほしい、姿勢よく歩くために自分にあった足元のアイテムが大事です。」と数々のプロアスリートやジュニアアスリートの足の悩みと向き合ってきたシダスジャパンの杉山社長は言います。
また、子供靴のサイズ選びについて「実は親御さんが原因で子どもの足に危険が生じるケースがあります。それは『本来のサイズより大きい靴を履かせる』こと。子どもの柔らかい足にとって、サイズの合わない靴を履かせるのは本当によくないことなんです。早くからスポーツをさせる場合は、特に注意してください。」ともお話されていました。
▲シダスジャパン 代表取締役社長 杉山浩章氏
日々成長していく子どものサイズに合わせるのは、手間やお財布的にも中々大変なことかもしれませんが…すくすく育ってくれることには代えられません。
その3. たんぱく質豊富な大豆のお肉を活用する
畜肉と比べて低脂質でコレステロールフリー、高たんぱくで食物繊維も多くヘルシー、そして何よりおいしい。使いやすさも抜群な大豆のお肉は、コロナ禍で運動不足になりがちな子どもの栄養源としてもおすすめの食材です。大人にとってはギルトフリー食材としてダイエットや調整食にもなります。
常温で長期保存が可能なため、日常使いの防災食としてローリングストックにも◎。また、コロナ禍でさらに人気の高まりをみせているアウトドアの食材としても便利です。マルコメのダイズラボ「大豆のお肉」は、乾燥、レトルトはもちろん、お惣菜まで幅広いシーンで重宝する多彩なシリーズが揃っています。
▲マルコメ ダイズラボシリーズ
「足から、動きが変わる」子どものインソールにもこだわりを
外出自粛やテレワーク推進などから一年、“コロナ太り”など生活習慣の変化による身体への影響も出てきている昨今。運動不足解消のためランニングに挑戦する人が増え、その衝撃から膝や腰を守る、または、痛みを軽減するツールの1つとして『インソール』が注目されています。実際にAmazonではランニング用インソールの売上が、2021年6月時点で前年比200%も伸びているのです!
足裏の形状は人それぞれ違って、大量生産の靴は個人の足にぴったり合いづらいもの。それは子ども靴も例外ではありません。そこで大活躍するのがインソールです。靴へのフィット感の良さが増し、”かかと”と”土踏まず”をサポートすることで立つときに安定感が生まれます。歩くときに重心を移動しやすくなり、正しい姿勢で正しく筋肉を使えるようにもなるなど、子どもの成長へのメリットがいっぱいです。
世界中のアスリートがパフォーマンス向上・ケガの防止を目的として使用している「シダスインソール」は、子ども用商品も販売中でECサイトでも購入できます。また、取扱店限定ですが、オーダーメイドの子ども用インソールもありますよ。
上履きに、スニーカーに…オススメの子ども用インソール
▲普段使いや上履きには、「コンフォート ジュニア(COMFORT Jr)17.0cm~21.0cm」※サイズが22.0cm以上なら「3Dコンフォート(3D COMFORT)」
▲サッカーには「フットボール3D(FOOTBALL 3D)22.0cm~」
お子さんの健やかな成長のためにも、現状をしっかり把握して『子どもロコモ』の対策・改善をしていきましょう。「よい姿勢」を目指すことについては、親御さんも一緒にチャレンジしてみると、お子さんとの良好なケミストリーが生まれるかもしれません。
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