オリンピック銘柄を買っていたらどうなっていたか検証
林先生：オリンピック関連銘柄で上がっていたアシックスを見てみましょう。
確かに上がったのですが、ピークよりかなり下がっています。上がっているのを見て、後乗りで買っていた方は、上のほうで買っているので、今は含み損になっていると思います。
とめちゃん：そうですね。
林先生：あとオリンピックに関わりのある電通も、とても不安定な値動きをしていました。
オリンピックを開催するかしないかというニュースで株価が敏感に動きますし、ホルダーさんは、たったひとつのニュースだけでも翻弄されて大変だと思います。
とめちゃん：確かに。
林先生：あと、最近の典型的なニュース株にエーザイが挙げられます。
とめちゃん：エーザイ？
林先生：はい、皆さまおなじみの薬品会社のエーザイですが、アルツハイマー病のADUHELM™（アデュカヌマブ）という治療薬が米国FDAから承認を得て爆上げしたんですよ。
とめちゃん：なんか話題になっていたので、上がっているのを見てた気が。
林先生：ストップ高に2日続けてなった後、次の日急落。その後また上がったのですが、承認を巡り再調査が必要と発表され、また再度急落したのです。
とめちゃん：ジェットコースターみたい。チャートを見ると怖いですね。
林先生：はい、製薬関係、今だとワクチン関連銘柄は、エーザイのような動きをするので、僕たちは基本的には手を出しません。承認されたと思ったら、やっぱり非承認になったなどよくあるので。
とめちゃん：そうなのですね。ニュースひとつで爆上げしたり、急落したり、身がもたないですね。
林先生：僕の株の師匠は、よく話題になるソフトバンクグループや、ニュースに取り上げられやすい社長のいる企業(ちょっと昔のZOZO)などは、手を出さないと。
とめちゃん：なるほど。
林先生：要するに、ニュースに振り回されず、いつも通りの、地味な動きをする銘柄をやるのが、安定していて、大けがしにくいです。
とめちゃん：そうですね。月に5％が目標なので、大きく当てようとしないようにすることが大切ですよね。肝に銘じます！
次回、『損切りから学ぶ！成功する株トレードの秘訣とは？』に続く。
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イラスト／おめがちゃん チャートの引用元／ストックシミュレーション 取材・文／とめちゃん
とめちゃんはこの本に出会い、株式投資に開眼。会社員をしながら、株でお給料以上稼げるようになった林先生が実践している、再現性の高い手法が網羅されています。すでに4刷りのベストセラー投資本！これから株式投資トレードしたい方必読の1冊。
